2011年(平成23年)
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12/10 (土) 10:40〜17:15
12月例会&仙台管区気象台見学会
場 所仙台管区気象台 4階会議室
参加者29名
内 容
1. 気象台見学、現業実習
(1) 業務概要説明(業務課 小野寺課長補佐)
(2) 観測の概要説明(観測課 本田課長)
・気象測器の仕組み、目視観測について
(3) 観測露場見学と観測実技(観測課 本田課長)
・実習「目視観測、アスマン比較観測」
(4) 予報現業室見学(予報課 清水課長)
(5) 週間予報実習(予報課 木立予報官、三浦予報官)
・資料の種類と見方の説明
・予報考察・作成(12月2日から6日までの週間予報)
・会報・討論
(6) 地震火山現業室見学(地震火山課 吉田課長)
2. 連携事業「みちのくプロジェクト」立ち上げ、顔合わせ会
(1)「局地的大雨等への被害軽減に向けた取り組み、日本気象予報士会と気象庁の連携」気象庁総務部民間事業振興課 企画調査係長 新井隆之氏
(2)「お天気フェアの実施状況とBPの進捗状況」日本気象予報士会 常務理事防災知識普及担当幹事 金森史郎氏
(3)「出前講座の回数、理科特別授業、出前講座リスト」仙台管区気象台
【出前講座で使用されている資料】
・地球温暖化ってナニ
・局地的大雨から身を守るために
・台風・大雨・天気予報
・山岳地域における気象変化の特徴
・東北地方の気候の変化
(4)その他
【小川支部長による「連携事業に取り組む意気込み」】
・仙台管区気象台と気象予報士会と事業を連携できることは素晴らしいことである。両者が対等の立場で事業展開していくこと。
・まだまだ運営面の問題あり、今後つぶしていく。皆ができる範囲で徐々に、できる範囲でやっていけば良いのでは。
・また、自分の地域ではおれがやるんだという意気込みも大切 等。
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12/3 (土) 13:30〜17:00
支部連絡会議
場所東京都中央区日本橋 浜町区民館
参加東北支部 2名
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11/12 (土) 13:00〜17:00
第2回気象サイエンスカフェ東北「『二酸化炭素はどこから来て、どこに行くのか?』地球温暖化とのかかわりについて考えてみよう」
場 所仙台市天文台
参加者35名
話題提供青木周司 氏(東北大学大学院理学研究科教授)
司 会岩崎俊樹 氏(東北大学大学院理学研究科教授)
内 容
・二酸化炭素(CO2)放出トップ5カ国
・2009年におけるトップ20カ国の国別年間CO2放出量と各国の1人当たりの年間CO2放出量
・化石燃料の種類別CO2放出量
・大気中のCO2濃度
・大気観測が始まる前の大気中CO2濃度
・化石燃料消費によって大気に放出されたCO2の量とCO2濃度変化
・過去32万年の気温とCO2濃度の変化
・CO2全放出量に対する大気残留量
・酸素濃度およびCO2濃度の変化を利用したCO2循環の解明
・北極と南極における酸素濃度δ(O2/N2)とCO2濃度の変動
・人為起源CO2のゆくえ(2000-2009年)
・今後のCO2放出シナリオと大気中のCO2濃度(1)
・今後のCO2放出シナリオと大気中のCO2濃度(2)
・CO2放出シナリオと温暖化の予測CO2放出
・「A2」シナリオによる2100年での昇温予測
その後、4グループに分かれてのグループディスカッションを行いました。一般からの参加の方、女性も5人ほど参加、小学生6年の子供さんもいました。
もちろん、仙台管区気象台等、気象台の方も参加していただいての混成メンバーです。グループ討論のあと、各テーブルから質問、意見等、盛んにでました。 終了時間をオーバーしての盛況でした。
今回の気象サイエンスカフェーについては、ファシリテーターとして、東北大学の学生さん、仙台管区気象台、気象予報士会と気象協会から参加しました。(気象予報士会からは柳田、小川が務める)
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11/5 (土) 13:00〜17:00
11月例会&秋の案内会&講演会
場所せんだいメディアテーク 2階会議室
参加17名
内容
1. 自己紹介
2. 新規合格者秋の案内会
3. 支部活動関連
4. 話題提供
(1)「衛星画像から見る気象現象」鈴木(一)会員
雲の特徴、天気図と衛星画像、積乱雲、テーパーリングクラウド、上層雲の吹き出し、熱帯低気圧等の擾乱などについてわかりやすく解説していただきました。
(2)「国立天文台、三鷹・星と宇宙の日見学報告」大谷会員
10月21日、22日に国立天文台三鷹キャンパスで開催された「三鷹・星と宇宙の日」について報告していただきました。
5. 講演会「異常天候早期警戒情報」仙台管区気象台 気候・調査課予報官 須田卓夫 氏
今回は17名の参加(うち未入会の方2名)があり、盛りだくさんの内容になりました。管区気象台との連携事業に向けて今回も気象台から講師を派遣して頂き、気象講演会を行いました。
終了後は新しい方も含め11名で懇親会を行いました。
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10/15 (土)
平成23年度第1回気象技能講習会
場 所仙台市戦災復興記念館 第1会議室
参 加23名
テーマ「最新の気象予報技術」
講 師下山紀夫 氏(日本気象予報士会副会長、気象庁OB)
内 容
第1章 ウィンドプロファイラ観測と予報への利用
第2章 気象警報をはじめとする防災気象情報の改善のねらい 〜市町村警報運用に至る経緯〜
第3章 大雨発生で着目すべき500m高度の相当温位
第4章 事例解析と実習 〜2010年11月1日の南岸低気圧(沿岸前線)による千葉県の大雨〜
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10/14 (金)
連携事業についての打ち合わせ
場所仙台管区気象台
参加支部会員 2名
仙台管区気象台藤村台長、予報士会下山副会長を交えて連携事業のスタートとなる打ち合わせを行った。
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10/1 (土) 13:00〜16:00
10月例会
場所仙台市戦災復興記念館 5階第3和室
参加10名
内容
1.「局地的大雨等の被害軽減に向けた連携事業」について(杉山会員)
2. 話題提供
(1)「岩手のアメダス見学」齊藤(久)会員
今年5月におこなわれた、近藤純正先生主催の宮古測候所見学会に参加したのがきっかけでアメダス観測点に興味を持ち、以来岩手県内の気象観測所(49カ所)のうち31カ所を訪れたとの報告がありました。
(2)「気象情報のテレビ報道等の正確性について」鈴木(一)会員
テレビ報道等で気象現象を説明する場合は、複雑な現象をわかりやすく説明するためにあえて不正確な解説をすることがある。(いくつか考えられるメカニズムの内、わかりやすい原因を一つだけ取り出して強調して説明する等。)
従って、テレビ報道等のみを聞いていたのではメカニズムに関する理解は深まらず、気象庁ホームページの情報(異常気象レポート等)にアクセスして、しっかりメカニズムを考える努力をする必要がある、とのお話がありました。
(3)「気象情報可視化ツール(Wvis)の紹介」齊藤会員
懇親会 「だんまや水産」にて
8名参加
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9/24 (土)
ぶどう狩り&いも煮会 with 防災関係者
場所和田農園(山形県東置賜郡高畠町)
仙台管区気象台、山形地方気象台、気象庁本庁から多数参加、交流を深めました。
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9/3 (土) 13:00〜17:00
9月例会
場所せんだいメディアテーク 2階会議室
参加17名
内容
1. 仙台管区気象台お天気フェアー参加報告
2. 事務連絡
3. 話題提供
(1)「平成23年7月新潟福島豪雨 東北電力の被害」相沢会員
被災時の高層天気図、5820mの等高線が地上の停滞前線に一致、等温線の集中帯がなく相当温位の集中帯ともずれている、縁辺流が降雨の原因か、など。
(2)「今夏の電力需要実績の気温相関」相沢会員
今年は二次曲線で近似、気温感応度28度を超えると35万kW/h、それまでは少ない、など。
(3)「風と放射線物質の拡散」小川会員
放射性物質の拡散は、当時の雲断面図を考察した結果、雨や中層の風向き等が影響している模様、など。
4. 気象講演会「地球温暖化と自然災害」仙台管区気象台業務課長 中本能久 氏
5.「局地的大雨等の被害軽減のための取り組み」の仙台管区気象台と東北支部の連携事業について
仙台管区気象台との連携事業については今後支部として取り組んで行くこととなった。また、出前授業の講師候補として手を挙げてくれた方もおり、事業を少しずつ進めて行けそうであった。
懇親会 「だんまや水産」にて
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7/10 (日) 9:00〜17:00
仙台管区気象台お天気フェア(学都仙台宮城サイエンスデイ2011)
場所東北大学川内北キャンパス(仙台市青葉区)
参加11名
サイエンスデイにブースを出展、講義を行った仙台管区気象台が
・"役に立つ地学賞" (NPO法人防災・減災サポートセンター)
・"仙台青陵科学部賞"(仙台市立仙台青陵中等教育学校科学部)
を受賞!東北支部からもお祝い申し上げます。
受賞に際し、主催者側から仙台管区気象台に、来訪者への説明が大変丁寧で分かりやすかった、とのコメントを頂いたとのことで、「予報士会の皆様のお陰です」とのお礼の言葉を頂きました。
当日の活動報告
東北大学川内北キャンパスでNPO法人 natural science が主催する「学都仙台宮城サイエンスデイ2011」というイベントが行われ、その中で仙台管区気象台が「お天気フェア」を開催し、東北支部のメンバーがスタッフとして参加しました。
フェアはミニ講座と気象実験装置の供覧、お天気相談コーナーなどからなり、4つの講座のうち1つを支部メンバーの方1名が担当しました。
実験供覧並びにお天気相談コーナーでは、それぞれが交代で実験補助員、相談員として担当しました。
大きなイベントの中で開かれたこともあってとても多くの来場者があり、節電で冷房設定が28度の中みんな、汗だくになって一所懸命説明しました。
途中、10時過ぎに地震が発生し津波注意報が発令されたため、気象台の方々は一時管区気象台に戻り対応に当たるなどてんやわんやではありましたが、9時から17時までとても充実した楽しい時間を過ごしました。
終了後は炎天下の中、仙台駅まで歩いた後、懇親会に臨み、冷たくおいしいビールを味わいました。
支部メンバーの方が仙台管区に異動したことにより、管区気象台と東北支部の間を取り持ってくれて、交流が一気に盛んになったように思います。大変ありがたいことです。
またこれからも、管区気象台の皆さんと協同して作業ができる機会があるといいなとしみじみ思いました。
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7/2 (土) 13:00〜17:00
7月例会&講演会
場所せんだいメディアテーク 2階会議室
参加16名
内容
1. 自己紹介
震災後初の参加の方もいて、被災時の様子、また復旧復興の状況などが紹介され、さらに放射能の影響などについても話がありました。
2. 講演「東北地方太平洋沖地震と今後の津波防災対策-未曾有の大津波災害を受けて-」仙台管区気象台技術部長 長谷川洋平 氏
東北地方太平洋沖地震の概観に始まり、規模や範囲の分析結果、マグニチュードが次第に大きく修正されて行く経緯など詳しく解説していただきました。
後半では今回の津波被害を受けて今後の津波防災の方向性として、「減災」の考え方から避難路の充実などの検討が進行中であることが紹介されました。
長谷川技術部長のご専門領域ということもあって、講演には熱が入り、質疑応答も活発に行われ2時間にわたる充実した講演会になりました。
3. 7月10日(日)仙台管区気象台「お天気フェア」の打ち合わせ
気象台と支部の連携の一環として東北支部として「お天気フェア」に参加することになりました。(参加予定10名)
イベントの概要、当日の役割分担等について仙台管区気象台の和田さんから説明があり、参加予定者が確認しました。
4. 話題提供
(1)「6月26日山形県の大雨、天気図供覧」武田会員
(2)「福島第一原発事故、放射能の拡散天候との関連、シミュレーションについて」大谷会員
懇親会 「だんまや水産」にて
13名が参加して懇親会が催されました。仙台管区に着任したばかりの長谷川技術部長を囲んで大いに酒が進みました。
東北支部には津波で家を流され現在仮住まい中のメンバーもいて、今回も参加できないと連絡がありましたが、「次回からは是非参加したい。」と力強く言ってくれました。
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6/18 (土)
第2期定時社員総会
場所気象庁講堂
参加支部会員3名
支部紹介ポスターコンテストで1位獲得。
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6/4 (土) 13:00〜17:00
平成23年度東北支部総会&6月例会&春の案内会
場所フォレスト仙台 2階第9会議室
参加17名
内容
1. 自己紹介
2. 総会
【第1号議案】平成22年度活動報告
【第2号議案】平成22年度会計報告
【第3号議案】平成23年度度活動案
【第4号議案】平成23年度予算案
【第5号議案】平成23年度役員案
いずれも、文言修正・誤字脱字等の修正を加えた上で原案通り可決されました。
3. 春の案内会
3名の新規合格者・新規参加者の方がいらしました。
通常はDVDでの案内となりますが、今回は本部の岩田幹事長から説明を頂きました。
また酒井会長からはDVDメッセージで、東北支部のみへのメッセージを別途頂きました。
4. 例会話題提供
・宮古特別地方気象観測所の状況・維持活動
・宮古市内の津波発生時の映像
・放射線の影響等
※久しぶりの顔合わせで、皆さん無事で安心しました。
しかし、会員の中にも津波で家ごと流されてしまい、アパートでの避難暮らしをしている方もいらっしゃいます。
これからも東北支部をよろしくお願いします。
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3/11 (金) 14:46
東北地方太平洋沖地震 発生
震 央北緯38度06.2分、東経142度51.6分(牡鹿半島の東南東約130 kmの三陸沖)
震源の深さ約24 km
マグニチュード9.0
最大震度7(宮城県栗原市築館)
※いずれも気象庁の発表
・青森県南部から茨城県、千葉県付近の太平洋沿岸で大津波、岩手・宮城・福島被害甚大
・同日 東京電力福島第一・第二原子力発電所にも大津波襲来、その後の水素爆発やベントにより放射性物質が広範囲に拡散。(地震と合わせ東日本大震災となる)
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3/5 (土) 13:00〜17:00
3月例会
場所仙台市戦災復興記念館 4階第5会議室
参加9名
内容
1. 事務連絡
2. 話題提供
(1)「アメダス観測点の探し方」杉山会員
・電子国土ポータルのサイトで気象庁提供の緯度経度情報を入力して大まかな位置を同定。
・実際の位置とは50-200 mのずれがある。
・気象台には位置を示す詳しい地図があるので直接問い合わせると早い。
(2)「紫外線と皮膚」大谷会員
・紫外線の種類、オゾン層との関連、紫外線に対する防御作用。
・スキンタイプ、SPF(sun protection factor)、光線皮膚障害等。
(3)「スペインの巻雲、天気予報、地中海性気候」杉山会員
関連してケッペンの気候図、記号の意味の再確認。
(4)「2月28日の気象について」相沢会員
低気圧の通過、秋田で850hPa付近に限局した極端な乾燥域について検討。
(5)「『身近な気象の事典』執筆原稿の紹介」杉山会員
「インフルエンザ注意報」「気象病」「花粉症」など8項目
懇親会 稲荷小路「じょじょや」にて
7名参加
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2/5 (土) 13:00〜17:00
2月例会
場所せんだいメディアテーク
参加10名
内容
1. 事務連絡
2. 話題提供
(1)「気象観測を応援する会」杉山会員
近藤純正東北大学名誉教授が主催。
(2)「鳴子(川渡)ついに積雪深さ102cmに」佐藤会員
平年値の4.5倍となった。アメダスデータを調べてみると、川渡2月1日午前4時、5時にデータ欠損。
(3)「亘理の低温」小川会員
1月30日の低温 宮城県の湘南と言われるところでマイナス13℃の最低気温を記録。
(4)「クリスマスに会津若松で最深積雪記録」大谷会員
12月25日会津豪雪 1位タイ記録 若松測候所観測
1981年の記録115cmと同じくらいの積雪だが、今回は一日間で達成予報では50cmだったのだが、想定外の降雪だった。
(5)「羽後町の大雪」和田会員
平成18年160cm 今年190cmの積雪
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1/29 (土)
平成22年度 第2回気象技能講習会
場 所仙台市戦災復興記念館 4階第1会議室
参 加29名
テーマ「台風特論」
講 師大西晴夫 氏(気象庁OB)
内 容
第1章 台風を概観してみると(外側からみた台風)
台風の定義、温帯低気圧との違い、熱帯低気圧の階級分けの国際比較、台風の呼び名、台風の階級分けなど
第2章 台風の内部に分け入ると(内側からみた台風)
台風の気圧場、風速場、気温場、発達のメカニズムなど
第3章 台風に関する統計値
台風の発生、接近、上陸数、その平年値など
第4章 台風の観測、解析、予報
衛星による定常観測、航空機による特別観測、ドボラック法、台風予報、その精度、進路予報の表示など
第5章 台風に関する最近の話題
台風特別観測、伊勢湾台風再現実験など
台風に関して網羅的に、しかも最新の知見も交えお話頂き大変勉強になりました。
長く気象庁で台風の予報に関わっていたとのことで現場の予報官が実際に予報作業を行っているのが目に浮かぶような講義でした。
懇親会「北の一」にて
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1/8 (土)
1月例会
場所せんだいメディアテーク
参加15名
内容
1. 事務連絡
2. 話題提供
(1)「低気圧と前線」鈴木(一)会員
1992年に小倉義光氏が「気象」にやさしい気象講話として連載されたものをベースにした「温帯低気圧と前線」について話題提供された。
ビヤークネスのモデル、純粋培養の低気圧の例、予測の実例、シャピロの提案するモデル、実況の解析など。
(2)「12月22日 岩沼の暴風雨について局地天気図からの解析」小川会員
午前中から午後にかけて、岩沼では暴風雨。局地天気図からの低気圧の進行具合を見る。北上してきた低気圧は14時あたりに仙台湾をゆっくり東へ旋回移動し、19時にやっと牡鹿半島へ抜ける。
午前中11時頃は、冬場に珍しく雷鳴。13時 降水量 42mm。気温は低気圧接近時14時から16時あたりまで3℃近く上昇。
(3)「12月22日の大雨と突風」和田会員
気象台プロから、いろいろなデータをもとに当時の気象解析の話題。
(4)「12月22日の落雷について」相沢会員
ご自身のブログにより、22日の落雷の模様を説明。
(5)「風のコーナー効果について」齊藤会員
風のコーナー効果について、本から紹介。
懇親会「だんまや水産」にて
2011(平成23)年