2004年 東京支部ボランティア活動 概要

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     2004年(H16)10月13日(水)

●課外授業ボランティア 千葉県旭市立琴田小学校5年生

 NPO法人企業教育研究会ACE(千葉)からの依頼で、日本気象予報士会東京支部として2回目となる小学校での課外授業ボランティアに取り組みました。


■講 師
  関 隆則 会員・若林成士 会員


■授業のテーマ
 「台風の謎を解こう」


■授業概要
 ○琴田小学校到着後、校長室で校長、授業担当の理科専科教諭と挨拶
 ○その後、理科室に移動して授業の準備
 ○同校には書画カメラ(実体投影装置)がありましたので、気象衛星画像などの資料を利用して
  説明するときに大いに効果を発揮しました
 ○授業開始10分前に児童が着席。続いて、気象予報士の自己紹介
 ○埼玉県の東部教育事務所管内埼葛区の教育長さん、千葉県旭市の教育長さんなど20余名が参
  観される中、授業を開始

 ○授業の導入として、先日の台風第22号関連のニュース報道を短く編集したVTRを放映
  ・・・・・つかみは成功!
 ○続いて台風第18号を題材に、その誕生から日本列島横断するまでを、クイズを交えて授業

 ○クイズその1;どの雲群が台風第18号になったか?
  これは台風第18号になったと思う雲群に挙手してもらい、それを選択した児童の代表に理由
  を述べてもらいました
  ・・・投票結果;正解の雲群に一番多くの支持が集まりました
  <出題者の感想>
   ・西の雲  :?(ごめんなさい、わすれちゃいました)
   ・真ん中の雲:北から雲が巻き込んでいるから(驚きました)
   ・東の雲  :大きいから

 ○クイズその2;(9月6日9時(JST)の気象衛星画像を見せて)その後この台風は何処へ進ん
  だでしょう?これは氏名を記入したマグネットシールにより投票してもらい、それぞれにつ
  いて4〜5人の児童に理由を述べてもらいました

    〜「台風はどの方向に進むでしょうか?」〜    〜君も予報官!ただいま投票中〜


  ・・・これも圧倒的に正解が集中しました
  <出題者の感想>
   ・大陸へ:台風は時計と反対に回っているから
   ・九州へ:今まで多いから
   ・東へ :台風はいろんな方向をとるから(えらい!!)

 ○どのコースもその時の大気の流れによって可能性があること、今回は正解のコースをたどっ
  たが、注意深く台風の動きを観察することが大切であることを説明しました
 ○その後台風第18号がとったコースについて説明してクイズは終了
 ○続いて、台風のエネルギーが暖かい海から補給されることなどを、実際の海水面の温度分布
  を示して説明。最後に台風番号の外に、固有の名前(いわゆるアジア名)も付けられているこ
  とも一覧表を示して説明しました
 ○少々授業時間がオーバーしましたが、授業終了後に何人かの子が、お礼にやってきて、興味
  をもったこと告げて行きました


■参考情報
  琴田小学校は、平成15・16年度文部科学省指定「NPO等と学校教育との連携の在り方につ
 いて実践研究事業」の指定校です。授業の後、成果の中間発表が行われました。この会のお礼
 のあいさつの中で、今日の授業で、子どもたちがとても集中して参加していたことに言及され
 高い評価を受けました。


■講師を務めた会員の感想
  ○子供たちの礼儀正しさと、活発さには感激でした
  ○5時起きの甲斐がありました
  ○(当初計画では90分授業だったのが直前になって45分授業に変更された)時間については
   子供たちが集中できたので、45分でもOKかなと思いますが、後20分くらい、質問に答え
   るなど、別な角度から付き合えたらよかったと感じました
  ○1日で90分の計画は、雲の観測でもすれば別ですが、ちょっと長いと思いました
  ○天気予報の国際協力の重要性を、中国大陸の観測点の多さで説明(プロット図で)しまし
   たが、琴田小学校では中国の学校と交流していたので、このことと関係づけたらもっとよ
   かったと思いました
  ○講師が1人欠けても進行できるよう、教材を準備する必要があると痛感しました
  ◎こんな楽しい経験を独り占めしてはいけませんね。次回は、どなたかにお譲りします

  ○琴田小の授業無事終わりました。というより、思っていた以上に、好評裏に出来ました
  ○子どもたちの笑顔が焼きついています
  ○前夜来の雨が降り続く中、予定の列車に遅刻せず乗り込み一安心。アクシデントで一人欠
   けても大変なことになりそうなところ・・・
  ○乗り継ぎ時間入れて3時間の旅・福岡〜羽田のフライトの倍!(笑)。久しぶりの単線鉄道
   の旅でした


■講師・スタッフ
  関 隆則 会員(埼玉支部)・若林成士 会員・佐野清文 会員・佐々木恒 会員・
  石井賢次 会員(千葉県気象予報士会)・渡辺保之 会員

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     2004年(H16)11月9日(火)

●課外授業ボランティア 千葉県旭市立富浦小学校5年生

 10月13日に引き続き、NPO法人企業教育研究会ACE(千葉)からの依頼で取り組んだ小学校課外授業ボランティア の第2弾です。内容的には前回の琴田小の教材をブラッシュアップしたものでしたので、こちらは主に写真でそのようすをお伝えします。


■準 備
  11月3日に事前準備を行ないました。

      〜どの衛星写真がいいかなぁ?〜      〜進路当てクイズの選択肢は、と〜


■講 師
  石井賢次 会員(千葉県気象予報士会)・関 隆則 会員・若林成士 会員・渡辺保之 会員


■授業のテーマ
 「台風って何だろう?」

          〜授業開始です〜           〜さあ、進路当てクイズだよ〜

 

    〜3つのうち正解だと思うものを選んでね〜      〜2番が一番人気?〜

 

       〜今回は2番が正解だけど          〜台風はどこにできるかな?〜
        いつもこうとは限りませんよ〜

 

     〜コップの水滴は雲と同じなんですね〜  〜みなさん、台風についてわかりましたか?〜

 

■講師・スタッフ
  石井賢次 会員(千葉県気象予報士会)・若林成士 会員・関 隆則 会員(埼玉支部)・
  佐野清文 会員・佐々木恒 会員・渡辺保之 会員


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     2004年(H16)12月1日(水)

●課外授業ボランティア 東京都中野区立桃園第三小学校

 去年に引き続き、中野区立桃園第三小学校からお声掛けを頂き、やはり「台風」をテーマに、3・4校時、およそ1時間半の授業ボランティアに取り組みました。


■講 師
  関 隆則 会員・若林成士 会員・佐々木恒 会員・佐藤 元 会員・斎藤公明 会員・
  片桐幹男 会員・渡辺保之 会員


■授業のテーマ
 「台風って何だろう?」

        〜大きな地球儀が大活躍〜        〜正しいのは、さぁどれだ〜?

 

        〜はい、投票タイムです 〜         〜やっぱり2番が一番人気〜

 

              〜台風について、みなさんわかりましたか?〜 


■講師を務めた会員の感想
 12月1日(水)、東京都の中野区立桃園第三小学校にて、東京支部主催(?)の課外授業に他の気象予報士6人ともどもスタッフとして参加させていただきました。

 授業は、「台風」がメインテーマで、5年生2クラス、総勢50人くらいの子供たちが対象で、休憩等入れて約2時間でした。
 台風の発生前の状態から、発達し、日本列島を通り過ぎていくまでの状況の変化を、クイズを織り交ぜ、視聴者参加型番組にしながら、進行されました。授業の最後には、さまざまな質問を受ける時間も設けられ、トルネードやハリケーンなど子供たちから活発な質問を受けました。
 授業内容の技術的詳細は、割愛しますが、個人的体験の一部を以下お伝えさせていただきます。

 小学校に入るのは50年ぶりだなーなどと思いつつ、校舎玄関から応接室に通されたとき、入り口の際に「一期一会」の軸がかけてあり「オッ」と思いました。

 大変活発で楽しい授業も終わり、若い女の先生が最後に、「気象予報士さんに会えるなんて、一生に一度しかないかも知れません」と、我々へのねぎらいの心を含めて、生徒さんへ話をされておられたことには、いたく感じ入りました。「一期一会」の精神で、授業にあたっておられる、と感じました。その先生には、私が「掛け軸」の意味がわかったことを、応接室に戻るとき、お伝えしました。

 その他、休憩時間には「指相撲」の相手をさせられました。負けました。生徒さんが教室を退出するとき、私はたまたま出口付近に立っていましたが、思いがけず、サインをせがまれました。(気象予報士にはプレゼンテーションのスキルが求められるとは思っていましたが、サインもできなければ、、と思いました!)10人あまりでした。何人もの小さな手との握手も求められました。
 廊下を通って、応接室へ戻るとき、女の子3人連名のラブレター??をもらいました。多少たどたどしい字体ですが「おぼえといてね」などと書かれていました。彼女たちは、私に紙片を渡すと、とびはねるようにして、自分の教室のほうへ戻っていきました。(廊下は、走ってはいけ
ないのですが、と先生が言っておられたのですが、、、。)

 PS. 中に一人、「ボクは科学者になりたい」と言う子がいました。将来気象予報士になるかも知れないと思い、また期待もした次第です。握手をしたら、いや握力の強いこと。思いっきり力をこめましたが、子供とは言え大変強かったです。
 握手は、アイコンタクトとともに大事なコミュニケーションの手段だと思っています。思いっきり握り返すと、そのとき相手は「ハッ」としてこちらを見て、自分のことを忘れないでしょう。


■講師・スタッフ
  関 隆則 会員(埼玉支部)・若林成士 会員・佐藤 元 会員(神奈川支部)・斎藤公明 会員・
  片桐幹男 会員・佐々木恒 会員・渡辺保之 会員・佐野清文 会員


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