第116回(2024/12/14)神奈川支部例会 かながわ労働プラザ第3会議室・Zoom

形式:会場とZoomによるハイブリッド開催

内容

1.招待講演 東京大学 大気海洋研究所 東京大学名誉教授 NPO太陽放射コンソーシアム 代表理事
        中島 映至(なかじま てるゆき)様
人工衛星による地球気候と環境の観測

現在発生している、地球温暖化現象の顕在化や極端気象、全球規模の環境問題など社会と環境に関わる深刻な諸問題に対応して、それを監視し、問題解決に役立てる為の地球観測衛星システムについて講演して頂きました。人工衛星搭載センサーの分解能向上や衛星数増加、衛星寿命伸長により観測データが増えてきましたが問題解決の為には、物理モデルと機械学習法の両面からの解析技術の一層の進展が必要とのことです。また、人工衛星によって観測されたデータの活用例として、雲粒が落下する様子の3次元映像や、レーダーエコーのデータを音楽にした音のリモートセンシングなどを紹介頂きました。

2.会員発表
(1)山本由佳 会員
令和6年7月山形豪雨被災地調査結果のご紹介

山本会員が11月の日本災害情報学会で発表された今年7月の山形県豪雨災害被災市町村のヒアリング調査結果の概要を紹介頂きました。夜間や避難所開放前の避難情報発令を躊躇う自治体が未だにあるという問題点に対し、「避難情報を適時的確に発令することの重要性の理解」や「住民への普及啓発と事前合意」等の対応策を挙げられました。また、防災情報を一般の方に伝える際に注意すべき点の紹介や優先して伝えた方が良い情報についての提案もありました。

(2高木育生 会員
宇宙アサガオの成長経緯について

宇宙あさがおが今年も元気に育ち種が数千個取れました。例会会場に種と解説のプリントを持参して頂き、希望の方に配布しました。太くて大きい種がいい種であると教えて頂きました。

(3)永井佳実 会員
天体の光度観測における大気減光の影響について

彗星好きの永井会員より、天体の光度(明るさ)測定において、大気の吸収と散乱による減光の影響がどれだけあるか解説頂きました。彗星については、同じ程度の明るさの恒星と光度を比較し、それぞれの光度を大気吸収補正して明るさを測定すると教えて頂きました。

(4)松本直記 会員
スマート望遠鏡SeestarS50を使ってみませんか

スマート望遠鏡を使うとスマホアプリ操作で簡単に天体の写真が撮れることを紹介頂きました。太陽の自転の動画、月面Xやいろいろな星雲などの画像を紹介頂きました。

(5)今井友久 会員
沖島旅行記

今井会員が4年前に知った琵琶湖にある沖島と琵琶湖周辺の旅行記を報告頂きました。旅の途中で見つけた面白い風景(一例「よそものコロッケ」の看板)も紹介頂きました。

3.2024年度写真展【彗星特集!】
8名の会員から合計28点の応募がありました。広野会員の司会のもと、撮影・応募された会員に解説・コメントを頂きました。彗星を絶対に撮影しよう!という執念を感じる力作揃いの写真展でした。

4.その他
宇宙アサガオの配布

高木会員、島田会員、戸塚会員から会場にて宇宙アサガオの配布がありました。
日本気象予報士会 神奈川支部の公式X(旧Twitter)アカウントのお知らせ
南雲会員から、'24/7より 神奈川支部の活動を広く知って頂く為、イベントや出前講座の実施報告などを投稿していること、フォローのお願いの お知らせがありました。
※アカウントは @kanagawa_yoho です。

集合写真


参加者数

例会 対面参加者:52名、オンライン参加者:36名、参加者計88名

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