第95回(2019/05/11)神奈川支部例会 慶應義塾大学日吉キャンパス来往舎会議室

1.特別講演

「平成30年7月豪雨〜あの時何が起こったのか〜」駒沢大学非常勤講師 平井 史生 先生
岡山県や広島県での豪雨災害に関し、気象学に自然地理学や水文学の知見を加えた観点に立ち、 気象情報や被害状況から作成された地図等を使って、 @台風通過後に災害が多いことの再認識、 A「平年比」に注目したわかりやすい雨量の伝え方、 B大雨警報発令後、日中に小康状態があった夜半に特別警報・避難勧告が発令されたので高齢者の避難が難しかったこと、 C過去の水害の伝承の難しさ、 D「晴れの国」岡山での高い防災意識、等につきわかりやすく解説いただきました。

2.会員発表

@「広島・岡山被災地視察会に参加して」山本 会員
昨年7月の豪雨被害地の現状を写真により詳しく発表いただきました。
過去の水害の記憶からいち早く住民の避難に手を尽くされた真備町自治会長が高齢者に避難を説得された苦労談や、 広島で、過去の水害記念碑に近い場所に置かれた被災者への献花を見た 「人間は忘れていく生き物」である感想など・・・・心に響きました。

A「狩野川台風と神奈川県の大雨・災害」藤井 会員
1958年9月の台風22号は伊豆半島の狩野川流域に被害が大きかったことから狩野川台風と命名されましたが、 神奈川県を含む南関東においても、記録的な降水により、死者行方不明者238人と、 昨年の7月豪雨の被害を上回る大きな被害があったことを発表いただきました。
60年以上経ちますが、記憶を風化させてはいけないことを痛感しました。

B「厳冬期のJR北海道の楽しみ方〜釧網本線編」吉田 会員
2003年1月6日朝6時、釧路発・網走行きの列車が大雪の鉄路を走る車窓からの眺めで、 2019年5月の午後の陽気を忘れた20分間でした。
先日、JR北海道の運賃値上申請のニュースがありましたが、 広大な路線網を維持する厳しさを実感しました。

C「インターネットラジオ『お天気のタネ』ご紹介」久野 会員、広野 会員
第41期のメンバー主体に運営しているインターネットラジオ放送につき発表いただきました。
音声だけの説明で気象に興味を引かせるため、知恵を出し合って5年間続いているそうです。

D「元町プロジェクト・かなそらプロジェクト紹介」島田 会員
BPの先駆け的存在である両プロジェクトの活動を紹介いただきました。
「講師募集中!!」とのことです。

集合写真



懇親会

遊ZENたつ吉
講師の平井先生にもご参加いただき、「やかましく」懇親を深めました。

参加者数

例会61名(懇親会37名)

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