地震のメカニズムから、実際に地震が起きてから気象庁内でどのような対応が行われるかについて詳細に解説していただきました。
3分以内で集積されたデータの確認から第一報を出すこと、津波の予測は段階的に精度が上がることなど。質問も多くたいへん盛り上がりました。
会員発表@「「傘がない」自分で自分のための天気予報」:高木 会員
天気図を自宅のパソコンを用いて天気図や雲断面図を書く方法を教えていただきました。
11日先の数値予報の精度を確かめ、総観スケールではそこそこの精度で予想ができることを示されました。
この発表を聞いてPC研に興味を持たれたことも多いことでしょう。
会員発表A「北海道・トマムの雲海と気象条件」:新浜 会員
トマム町の貴重な観光資源である雲海は発生確率が低いため、発生予測が重要だそうです。
発表では、雲海の発生要因は放射霧、移流霧、層雲によるものに大別されるといい、エマグラムを用いて解説されていましたが、あまりうまくいかないようです。
会員発表B:「気象から見た西南戦争〜田原坂の激闘17日」:千葉支部 濱野 会員
国内最大・最後の内乱である西南戦争を気象の側面から開設されていました。
どうも薩摩藩の軍は、政府軍に比べて旧式の鉄砲や機動性に劣る和服で挑んでいたため雨に弱かったそうです。
現地でのレポートや剣術の披露を交えた発表は非常に興味深かったです。
会員発表C:「自作アメダスカード(プロトタイプ)について」:遠藤 会員
アメダスカードとは各アメダス観測地点の長期にわたる情報(降水量や気温、風向など)を一枚のカードにまとめたものであり、たいへんな力作でありました。
数値の大小を比較して数値感覚を身に着けることを目標として作られていられるようで、数の大小を比べるゲームを行いました。
改良の余地があるとの指摘もありました。今後に期待です。
今回の講演は東京支部で行った講演をバージョンアップされたもののようです。
昨今話題になっているAIが気象予報をどのようにかえるのかという内容でした。
AIはただ人間の知能を拡張することができるものと考えるとのことで、現在は大量の気象モデルを取り入れ計算し重みづけをするまでの用途にとどまっているとのことでした。
まだまだ人間の助けが必要なようです。
横浜中華街 萬福大飯店
例会64名(懇親会50名)
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