・2号館:環境と情報の専門図書館 近々リノベーション予定でアクティブラーニング(議論しながら研究)する場所になる計画。
・ビオトープ:日本の水田で失われた自然を再現 約160種。
・テニスコート横の屋外気象観測装置:ワイヤレスで研究室と3号館ロビーに送信して活用している
・ハイブリッド芝生:人工芝+天然芝により、屋上緑化等(薄い土壌)でも利用可能で、スポーツにも適した芝生を開発。
また植物に汚染物質である重金属を吸収する植物の研究。
・3号館屋上・3階研究室:港北ニュータウンの自然保護ポリシーと東京都市大学の貢献。
東京都市大学 環境学部 学部長 吉崎真司 教授「環境学と気象学の接点を探る」
海岸線の防災林の役割はいかに砂を飛ばさないかが重要である。
そのためには風をどのようの防ぐかを考える必要がある。
風がどのようの吹くのかを予測するには気象予報士が必要となる。
このように環境学と気象学には様々な接点を見つけることができ、
環境学で気象予報士が活躍できる場は広い。
東京都市大学 環境学部 環境創生学科 宿谷昌則 教授「住まいの環境と地球環境 ― エクセルギー研究が明らかにしてきたことから ―」
人は一生の90%を建物(人工物)の中で過ごす。
そのため、建物の環境をどのように構築するかは人体のストレスを考える上で非常に重要である。
地球は日射により熱を受け取り、その熱を宇宙空間に放出して温度調節を行っている。
それに加え、宇宙線の量が雲の増減に深く関わり、温暖化、寒冷化のリズムを形成するに重要な役割を果たしている。
建物環境は地球環境のような放射のメカニズムに倣うのが理にかなっている(地球環境の内に過ごしやすい建物環境の答えがある)。
照明や冷暖房のようなアクティブ型の技術ではなく、自然光や風を取り入れたパッシブ型の技術のほうが人体にストレスが少ない。
エクセルギーの概念を使うと、冬に人体の熱的ストレスを最小にするにの重要なのは空気の温度ではなく、壁の温度であることがわかる。
従って、空気を温めるのではなく、壁を温めることが大切になる(ストーブより床暖房のほうが快適に感じる)。
夏は壁の温度を下げて、空気の流れを作ることにより快適性が高まる。
そのために日射を遮蔽するすだれの様なものを窓の外に付けるのが良い。
これらの建物の省エクセルギー技術が人体のエクセルギー消費を最適化し、快適に過ごせることにつながる。
水田 会員「宗谷地方と千葉県太平洋側に共通性???」
統計から、東京は以前は10月が最大雨量の時期であったが、現在は9月になっている。
10月に最大雨量を記録している地域を調べると、宗谷地方と千葉県太平洋側だけである。
この地域には何らかの共通性があるのでは?統計から紐解く気象データの面白さ。
池辺 会員「地球温暖化防止コミュニケーター学習用教材の問題点について」
地球温暖化防止コミュニケーターには、
「世界の平均気温を産業革命以前から2℃未満に抑える」という国際的な目標を達成するために、
気候変動問題への国民の理解と積極的な取組が喫緊の課題であることをあらゆる層の人々に伝え、
ひいては民生部門におけるCO2の排出削減につなげることが期待されている。
2℃未満という数値自体が科学的根拠がなく、地球温暖化とCO2との関連も明確ではない。
チーム平川「アメリカ横断皆既日食観測ツアー報告」
佐々木 会員「エクリプス・ハイ(日食高気圧)の観測結果について」
山本 会員「観測地、John Dayの天候と、航空気象の自動観測の課題と問題点」
「予報モデルがasukaに変更になったLFM,MSMの留意点、航空気象シンポジウム(航空機と雷)について。」
東京都市大学の食堂で吉崎、宿谷教授にもご参加頂き、懇親を深めました。
今回は参加者が少なかったため、昔は神奈川の恒例であった「自己紹介タイム」を復活できました。
例会32名(講師2人を含む)(懇親会21名)
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