第87回(2017/05/27)神奈川支部例会 慶應義塾大学日吉キャンパス

第1部 記念講演

(1)気象衛星ひまわり8号・9号 横浜地方気象台 肆矢 雄三 台長
今年4月に着任された肆矢(よつや) 台長に、ひまわり8号9号について ご講演いただきました。 豊富な動画やひまわり画像をご紹介いただきながらの解説は ビジュアル効果が大きく、我々の防災講座にも参考となるものでした。
特に興味深かったのは、
・屋久島のカルマン渦
・シベリアの森林火災
・2.5分間隔の台風画像(目の動きが鮮明!)
・北海道の砂塵
などで、連続画像はテーマごとにコロラド大学のホームページに掲載されています。 興味ある方はご覧ください。

(2)災害報道について 神奈川新聞 渡辺 渉 様
神奈川新聞 日曜版のコーナー「減災新聞」を担当されている 神奈川新聞社 報道部の渡辺渉氏にご講演いただきました。 一昨年の関東・東北豪雨での被災者へのインタビューでは、 避難準備情報が伝わらず、多くの人が後悔の言葉を語ったとのこと。
幸い、神奈川県では最近大きな自然災害が発生していません。 箱根山の噴火はあったが、一部近隣の被害に留まりました。 毎年国内で発生している自然災害も時と共にそのインパクトが薄れる。 1年、2年等節目でその後を振り返り報道することが重要であるという話が印象に残りました。
神奈川新聞は神奈川県内では全国紙の読売、朝日、日経に次ぐ、 発行部数19万部の新聞です。
講演後、今後、神奈川支部の防災プロジェクトの取り組みも取り上げていただけるというお話があり、 これをきっかけに神奈川支部の防災プロジェクトの更なる発展、市民の防災意識向上に貢献できればと思います。

第2部 20周年記念プログラム

(1)石井和子のお天気徒然草 日本気象予報士会元会長 石井 和子 顧問
予報士会設立当時のよもやま話、その後の苦労、そして会の発展、 そして今後の予報士会そして神奈川支部に期待することを熱く語っていただきました。 これまでの神奈川支部のユニークでかつ積極的な取り組みに賛辞のお言葉をいただき大変感謝しております。

(2)神奈川支部活動の振り返りと今後 長嶋 会員
これまでの20年の活動を写真とともに振り返り反省するとともに、 あらためて設立時から続く神奈川支部の理念について確認しました。 また、新たな時代に向けて次なる一歩を踏み出す決意を確認しました。 特にその中でも、今年度から始まったBPとは別の支部独自の防災プロジェクトの名前が 「かながわ空(そら)プロジェクト」略称「かなそらP」に決まり、 新プロジェクトへの参加者の募集を行いました。

(3)神奈川支部20年スライドショー 平川 会員
過去の20年の活動写真を中心にスライドショーで楽しみました。

(4)研究成果発表 梶原 会員
神奈川支部20年の歴史の中で、もっとも多くの話題提供、 研究発表をしていただいた梶原会員から過去のアンコールとして2点
・重さの微小変動と気象条件の関係
・傘をたたく雨の音量から降雨量を推測する
についてお話いただきました。いずれも本会木村賞を受賞した研究で、 あわせて使用した器材を展示していただきました。

集合写真



懇親会

寅さん
新規に入会した方や、久しぶりの参加の方たちとも親睦を深め、大きく盛り上がりました。


参加者数

例会67名(懇親会44名)

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