(株)セノン 上倉秀之様「お天気と防犯・防災」
まず、天気が歴史に与えた影響(日本海海戦、桶狭間、第二次世界大戦)という
興味深いお話からはじまりました。
そして「情報」の意味の再確認、情報が正しく伝わっているか(気象情報は?)、
そしてその情報が「我が事として行動する」ことにつながっているのかという
お話をしていただきました。
気温、不快指数、風速、降水量と犯罪の種類については相関があるそうです。
なぜそのような相関があるのか不可解なものもありましたが、
「雨の日は音が伝わらないのでガラス破壊系の犯罪が多い」とか
「夏場はわいせつ系の犯罪が多い」というのはわかりやすい例です。
米国では、犯罪者のデータ、犯罪の過去データを元に警察力の配置をシフトさせるなど、
気象データも活用されているそうです。
最後に災害対策のお話がありました。食糧、懐中電灯、ラジオは常に携行しましょう。
横浜地方気象台 吉見英史様「南極と富士山頂の気象観測」
富士山測候所および南極における長年のご経験についてお話していただきました。
現在は閉鎖された富士山測候所ですが、最初に富士山頂に設置された場所は
風の成分が地形の影響を受ける場所であったため、その後1936年最も高い剣が峰に
移設されたそうです。
1964年にレーダーが設置され、高所・単独峰の利点を活かしたそのレーダー視野の
広さは、気象衛星を活用できない時代においては大変有効でした。
また南極での観測のお話もしていただきました。
オゾン層の減少について、越冬隊員の忠鉢氏が1982年に発見されたそうです。
オゾン層破壊に深く関与している極域成層圏雲についてのお話もありました。
太陽高度がマイナス3〜5度(地平線下に沈んでいる時)に肉眼でも見えるそうです。
その貴重な写真を公開していただきました。
昭和基地から南極点に向かって1000kmにあるドームふじ基地は、年平均気温がマイナ
ス54度。
日本隊の観測最低は−79.7℃、吉見さんは−79.6℃を体験されたそうです。
−70℃での露天風呂の写真は面白かったです。
富士山頂と昭和基地の年間気温は同じくらいなのですが、
富士山の方が暴風の日が多い分生活は厳しいとのこと。
宇都宮 会員「命を守る防災講座」
防災ボランティアネットワークとして、横浜市栄区での活動を紹介していただきまし
た。
震災、大雨災害について、実写映像で強いイメージを与えて、その上で自分の地域で
発生した場合どういう行動をとればいいのかという観点で進められています。
BP(元町プロジェクト)を進めている神奈川支部会員にとって大変勉強になりました。
梶原 会員「真空実験装置による実演」
梶原さんが開発、購入した実験機器についての説明がありました。
時間の関係で実験は懇親会に持ちこしとなりました。
横浜中華街「順海閣本館」 部屋貸切、プロジェクタ、スクリーンもお店から貸してしていただき、 さながらミニ例会として、大いに盛り上がりました。 内山 会員から、米国ハリケーンの被害状況の紹介、および梶原 会員から、 実験の実演がありました。 実験は、減圧装置にスナック菓子の袋を入れての減圧からはじまり、 最後はデザートやビールまで入れての実験となりました。 味はどう変わったでしょうか。
例会48人、懇親会37人(いずれも講師を含む)
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