第126回例会
日時:2022年2月26日(土)13:30〜17:00
場所:Zoomによるリモート開催
参加者:19名(広島地方気象台3名、広島県支部12名、他支部4名)
内容:
1. 事務連絡、近況報告(全員)
2. 講演(広島地方気象台)
(1) 気象防災アドバイザーについて(次長 渡辺真二 様)
・気象防災アドバイザーの現状、委嘱・任用状況、推進ネットワークの立ち上げ、今後の取組等について説明いただいた。
(2) 雪の話 〜2013年1月27日〜28日の事例〜(統括予報官 大谷修一 様)
・広島市内で積雪があった事例で、実況解析で下層風が浜田沖で収束して広島県西部に流れ込み、中国山地の風下側で降水量が増加した。
・JMA-NHMによる再現実験でも、降雪セルが中国山地を滑昇し、分水嶺を越えたあたりで降雪が最大に強まっていたことが再現された。
・地形性上昇にかかわる下層風の強さや上昇流の強まる位置が降雪分布に影響してくる。
・下層風やメソ低気圧の降雪に与える影響や、特定地点ピンポイントでの積雪深予測などについて、参加者と活発なQ&Aがあった。
(3) 瀬戸内海の暴風と高潮の話(気象情報官 藥師寺功 様)
・過去に大きな被害があった事例の説明があった。
・島根県の浜田沖など広島県の北西側を通過する台風で、高潮や暴風被害が発生しやすい。
・広島湾は南西に開けており、南風による吹き寄せ効果の影響が大きい。
・瀬戸内海沿岸での高潮被害には、潮流の影響もある。
3. 支部規約見直し(案)について
・4月の支部総会に上程予定の内容について事前説明を行った。
4. 来年度の活動計画について 意見交換
・来年度の活動について希望など、参加者間で意見交換を行った。