第10回中国四国ブロック合同例会(広島県支部第123回例会) 担当:岡山支部

日時:2021年9月18日 13:30〜17:00
場所:リモート開催
参加者:31名
(岡山支部 11名、広島県支部 8名、山陰支部 5名、四国支部 4名、その他3名)

内容:
1.記念講演:「中四国の局地気象として、大洲の肱川あらしと三次の放射霧」
              (岡山理科大学 生物地球学部 大橋唯太 教授)
【概要】
 演者は、これまで局地気象学を専門に研究してきています。本講演では、中国四国地方で調査を進めている、愛媛県大洲市の肱川あらしと広島県三次市の放射霧を紹介します。
 大洲の肱川あらしは、寒候期に発生する風速10m/sを超える局地風として知られています。演者らが2017〜2018年の現地観測で得た気象データをもとに、肱川あらしの強風のトリガーとなる水平方向の気圧傾度と、特有なgap地形との関連性を理論的に考察しました。
 三次の放射霧は、30km四方にまで広がる規模を持った西日本最大級の盆地霧で知られています。2019年にドローンを利用した垂直観測を実施し、霧内部の気象特性を明らかにしました。その後、数値気象モデルWRFを用いて放射霧を再現し、霧が大規模に成長していく過程と力学・熱力学を考察しました。
 これらに代表される局地気象は、しばしば人間生活に密接に関わるため、事前の予測情報が必要とされる機会も多いです。発生機構やライフサイクルといった基礎となる性質を捉えることは、現象の予測へとつながると期待されます。 (岡山支部の例会案内より引用)

2.話題提供
@「2021年7月7日の鳥取県地方の大雨について」(一会員:四国支部) 

A「流域地図から見た8月の大雨と、流域に関する話」(杉原会員:広島県支部)

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