第114回例会
日時:2019年6月22日 13:30〜17:00
場所:広島市西区民文化センター 小会議室1
参加者:12名

内容:
1.自己紹介および近況報告(全員)

2.事務連絡

3.広島地方気象台様からの出前講座
 テーマ:「予報作業にかかわる留意点と近年の異常気象について」

4.話題提供
@「福山中心部の霧その後(6年間の観察記録まとめ)」(杉原会員)
 6年間に福山中心部で観察された霧19事例から、神辺平野で発生した霧が移流する条件を求めた。
 福山中心部の霧は70%が寒候期に観察されたが、福山アメダスでは80%が暖候期に記録されており、発生時期が異なった。
 広島・岡山両県の霧日数は長期的減少傾向にあるが、津山の霧日数減少は水田面積の減少及び宅地面積の増加とそれぞれ強い相関があることがわかった。
     
A「お天気よもやま話」(中野会員)
・「2019年3月30日風が強かった。何故?」
 山陰沖に低気圧を認めたが、前線もなく気圧傾度も小さくあまり影響はないかなと思っていた。しかし思いがけず強風が吹いた。あとで衛星画像を見ると天気図には前線表示がなかったがシアラインを認めた。地上天気図で前線標記がなくても注意が必要。
・「20019年5月の高温」
 5月中旬に北米西のブロッキング高気圧の影響で日本付近に高気圧が長期間留まり南風の影響で気温が長期間高くなった。
 また、下旬に広島では真夏日を記録したが、この真夏並みの暖気がどこから来たのか調べたところ、上記のブロッキング高気圧の影響で中央アジアに地上の低気圧、上空のトラフが留まったため暖気が北上し、それが東進して日本に達したことがわかった。

5.懇親会
参加者6名。
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