広島県支部天気図勉強会
日時:平成28年8月27日(土)13:30〜17:00
場所: 広島市西区民文化センター 小会議室2
参加者:14名

内容:
1.12月例会の日時決定
 12月10日(土)13:00〜17:00

2.天気図勉強会(発表者:小野寺会員、中野会員、杉原会員、大平会員)
 最近気象予報士になられた方からベテランまで4人の方々が独自の予報手段を披露。
 衛星写真・専門天気図だけでなく、皆さん、もっと広い視野で、もっと細かく情報を集められ、
 独自の予報を展開されました。
 質疑応答や助言も活発で、参加者一同、良い勉強になったと思われます。
 最後に大平会員が締めくくりとして
 「毎日の雲を観察して実況を捕まえる」ことの重要性を強調されました。

3.講演 「気象衛星ひまわり:概要と最新情報」
       岡本幸三氏(気象研究所台風研究部第二研究室室長)
 三原市出身の岡本氏がこの勉強会の為に特別に講演して下さいました。
@ひまわりの沿革の話
 ひまわり8号運用に至るるまでの歴史と運用の必要性。
Aひまわり8号の具体的な改良点
 水平分解能の倍増、全休観測時間の短縮(30分が10分)、
 高頻度観測(日本付近を常時2.5分毎に観測)
 機動観測の導入、バンド数の増加(5から16へ)
B取得データの提供手段、研究機関や私達がそのデータの利用する時のデータの取得方法。
データ入手先:情報通信研究機構(NICT)、千葉大学環境リモートセンシング研究センター(CEReS)
       東京大学地球観測データ統融合連携研究機構(EDITORIA)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)
       地球観測研究センター(EORC)
Cデータの利用
 数値予報へのデータ同化の改良。
 高分解能雲情報を利用しての風情報。海面水温画像等による温度情報。
D最新のデータ利用状況
 黄砂予測の高度化、火山噴火の監視、台風の解析の精密化、
 全天候の輝度温度のデータ化、等
E最後におまけとして、過去に勤務されたことのある欧州のECMWFと合衆国のNOAAの
 施設の環境や設備の違いを、経験者ならではの視点で話された。

以上、解り易く話され、いい勉強になりました。

4.懇親会(参加者12名) 
 近くの居酒屋「魚民」で、岡本氏を囲んで談笑。楽しい時を過ごしました。

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