第8回中国四国ブロック合同例会(広島県支部第109回例会) 担当:山陰支部
(山陰支部の報告から抜粋して転載しています)

日時: 2018年9月15日(土) 13時30分〜17時
場所: 米子コンベンションセンター ビッグシップ第2会議室
参加人数: 22名(四国支部1名、広島県支部4名、岡山支部7名、山陰支部10名)

内容:
1.講演「気象予報のために活躍するリモートセンシング(遠隔計測)技術」
                   島根大学自然科学研究科理化学専攻 下舞豊志准教授
リモートセンシングとは、
気象レーダー、アメダス、ラジオゾンデと局地的気象監視システム(ウィンダス)などがある。
局地的気象監視システム(ウィンダス)。Wind profiler Network and Data Acquisition Systemは、4m×4mのアンテナで1.3GHz帯、出力2kW。雨が降っていると7~9km程度までわかる。ラジオゾンデより高度で劣るが、このシステムができた2000年以降、気象予報の精度が飛躍的に向上した。
京都大学信楽MUレーダー、直径100mのレーダーが、1984年に完成し現在でも稼働している。甲子園球場と同じぐらいの広さがあり、全世界から研究者が訪れる。アンテナの向きを変えることはできないが、論理的にずらしてビーム方向を変化させる。(アレイレーダー)
RASS(Radio Acoustic Sounding System)により、高層大気の気温高度分布の測定は、音波の伝搬時間から気温分布を推定する。音速は気温によって変わるので、音速を測ることで仮温位が分かる。
まとめ
ドップラーの原理を応用して上空の大気運動を観測する技術が気象予報にも活躍しており、新たな技術開発が続いている。将来、地球規模の大気環境変動観測への重要な寄与が期待されている。

2.話題提供
(1)「気象×音楽の取り組みについて」 広島県支部

(2)「猛暑〜今年の夏を踏まえて」 四国支部

(3)「季節進行の中でみた7月前半の長崎・鹿児島での大雨日の総観的特徴」 岡山支部

(4)「豪雨災害における水道被害と支援活動について」 山陰支部

3.懇親会
20名参加。
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