第5回中国四国ブロック合同例会(第97回例会) 担当:岡山支部
(岡山支部からの報告を転載しています)

日時 平成28年9月10日(土) 13:00~17:00
場所 岡山県立図書館 サークル活動室
参加者 21人(広島県4人、山陰1人、四国4人、岡山11人、関西1人)

発表@広島県帝釈峡周辺の雨乞い等について 13:10~13:50 (関西 谷岡会員)
広島県北の帝釈峡周辺の雨乞いについて現地調査。山で火を焚く「千把火(せんばび)」や「青渦(あおうず)」と呼ばれる沼地に入るといった雨乞いがかつてあったが現在では知る人は少なくなっている。1933年の大干ばつで行われたことは明らかだが、1950年ごろを最後に行われていない。原因は過疎化など。

発表A降水パターンの類似性に着目した愛媛県の降水地域区分 13:50~14:20 (四国 一会員)
アメダスの1月の月間降水量の分布・変動パターンの類似性で冬季の降水地域区分を試みる。その結果、気象庁の2次細分よりも細かい東予東部、東予西部、西条・松山など7つの区分に分けられることがわかった。

発表B福山の霧について14:25~15:00 (広島県 杉原会員)
福山市中心部の霧について、発生源、気象条件などを考察。福山市北部の神辺平野で霧が発生し、川にそって市中心部に流れてきていると推測した。アメダスが福山市中心部にないため、今後は環境省の観測装置などを活用してさらに研究を続ける。

発表Cインターハイ登山競技に協力15:00~15:20 (岡山 森谷会員)
岡山県真庭市の蒜山で8月に行われたインターハイの登山競技に気象予報士会として協力したことについて報告。他支部の協力も得て人員を確保し、スムーズに実施できた。数年後、四国で行われる予定のためブロックとして、経験や情報は共有すべき。

講演会「気候と音楽」15:30~17:00 (岡山大学大学院 加藤内藏進教授)
加藤教授は院生〜名大・助手時代に合唱の経験があり、妻が音楽家。その共同研究として、日本とドイツの気候と音楽もテーマとしている。ドイツは大枠として夏(平均気温20℃程度)と冬(平均気温の割に,極端な低温日も出現)の2つの季節の交代で、春と秋はその通過点という感じ方。ドイツ民謡等にも春の到来=冬との決別=夏という内容のものがある。加藤教授の歌声も披露。

懇親会 17:30~
天満屋岡山店屋上ビアガーデン 参加者15人+講師
気象予報士会の行事で天気に左右される会場を計画するのは大きな賭けですが、無事晴れてくれました。当日は広島カープのリーグ優勝と重なり、広島県支部からの参加者は試合を気にしながら?の懇親となりました。

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