活動記録

日時・場所 実施項目および実施概要
第53回例会
第52回例会
2017.7.23(日)
10:〜12時
焼津ディスカバリーパーク 2F会議室
夏のイベントの予備実験
(1)ペットボトルに雲を作ろう‥消毒用エタノールを凝結核に用いて、ソーダキーパーで空気を圧縮・膨張して雲を作った。
(2)台風に挑戦!‥団扇を使って風速計に風を当てて何m/sの風速になるか参加者に挑戦させた。空気柱を持ち上げる挑戦もした。
(3)浮き球を作ろう‥ヘアドライヤーや呼気で球を持ち上げた。
(4)人体浮遊‥浮輪に平板を乗せ、平板に子供が乗り、浮輪に空気を入れて持ち上げた。
(5)大気圧を感じ取ろう‥減圧容器で低圧状態を作り、水や菓子袋、マシュマロの変化する様子を見せた。はがきやトランプを水が入った容器に乗せ逆さまにしたり、この容器を穴あきオタマやカスアゲに乗せたりしでも水が落ちない実験をした。
(6)赤外線カメラで温度測定‥体温が赤外線カメラで分かるが、保冷材に触った手の温度がぐっと下がる様子を観た。
(7)お天気キャスターに挑戦‥用意した天気図画面の前で、晴れ曇りなどの天気の板を子供が貼りながら天気予報をしている様子を別のカメラでモニターに映した。(親御さんに好評だった。)
第51回例会
2017.6.3(土) 13〜17時
焼津市消防防災センター 〜 青峰公園
1.焼津市消防防災センター見学
 リニューアルした防災センター「しえ〜る」に風水害の体験コーナーが新設された。東北地方太平洋沖地震や新潟県中越地震の揺れを3Dで体験した。防災シアターでは150 インチの大型スクリーンで気象防災に関するビデオを鑑賞した。ほか、焼津市の津波に対する防災対策について話などがあった。

2.明応の大津波と焼津(青峰公園)
 明応七年八月二十五日辰刻(1498年9月20日08時頃)、東海沖を震源とする巨大地震(M8.3〜8.6)が発生した。静岡県内では最大40mもの津波が襲い、志太(当時の焼津付近)で犠牲26,000という記録(全国の犠牲者数ではないかとも言われている)があり、浜名湖が遠州灘に繋がった(今切という地名が残っている)のもこの津波による。津波は神奈川県鎌倉・高徳院にも達して大仏殿を倒壊、鎌倉の大仏が露坐となったとされる。高知県アゾノ遺跡など四国でもこの津波によるらしい痕跡が複数見つかっている。静岡大学による青峰公園でのボーリング調査では887年の仁和地震と1498年の明応地震の津波堆積物が見つかっている。

3.雲観測とMETAR
 青峰公園は周辺がよく見渡せるので、ここで見られる雲や視程などを観察した。当日は現業経験豊富な吉本会員や神田会員に説明をしていただいた。ほど近い静岡空港のMETAR(15時)を読んだり、青峰公園から見た視程を地図と照らし合わせて見たりした。この時は巻雲(Ci)と積雲(Cu)が見られ、BKNだった。また気温と露点は26℃/7℃だった。
第50回例会
2017.4,15(土)
13〜17時
B-nest 演習室2
1.総会
 2016年度事業報告・会計報告
 2017年度事業計画・予算計画・支部役員
 すべて原案通り可決

2.話題提供
 気象のための熱力学講座(1)    桑原会員
 熱の研究や温度計の発明に貢献したケルビン・ガリレオガリレイや、熱力学の歴史的な研究者ステファン・ボルツマン ボイル シャルルなどについての紹介や、熱力学第0〜第二法則の内容についてお話がありました。その中で、「物体の温度を上げる熱を顕熱といい、物体の相を変える熱を潜熱という」ことや、断熱膨張の式がボイルの法則から関連付けられていることを説明してくれました。また、気体定数や比熱は気体の物質によって異なり、たとえば、空気は定圧比熱が1005[J/(kg・K)]に対し二酸化炭素は819[J/(kg・K)]ということです。

3.ラジオ天気図を描こう!       藤井会員
 〜 インターハイ登山競技 天気図審査では 〜
 はじめに、インターハイ2014(神奈川大会)での天気図審査では、採点基準(「全国高等学校登山大会<審査基準と指導目標>」の「U地上天気図の書き方」)に基づいて約100枚もの天気図を5人で分担し精査したことや、落雷事故などが起こらないよう、横浜地方気象台と連絡を密にして大会山域の気象解説をしたこと、台風第11号が上陸したときの対応について出しました。
 今回のラジオ天気図には、1974年7月7〜8日に県内に大きな影響を与えた「七夕豪雨」の時の天気図を用いました。梅雨前線と台風第8号による影響で、静岡市・清水市(当時)を中心に非常に激しい雨が降り、24時間降水量508mmという静岡地方気象台観測史上1位を記録、巴川(清水市)支流の長尾川が決壊、由比や丸子などで土砂災害が続出し、死者44名、負傷者241名、家屋の全壊241棟、半壊350棟などの被害が出ています。各地の天気、船舶からの報告、漁業気象の順に読み上げて描くようにしました。
第49回例会
2017.2.25(土)
13〜17時
B-nest 演習室2
1.話題提供
@最近、富士山の地震計で観測されているナゾの地震波形の群発   藤井会員
 最近、富士山頂御殿場口八合目の地震計や、富士山頂などの地震計で、この1月14日21時以降、いくつもの波形が記録されている。こうした波形には特徴があり、(1)通常の地震 (2)火山性地震 (3)火山性微動がある。一方、こうした地震波形とは別にノイズとして、(スラッシュ)なだれ、近隣の射撃訓練などがある。今回、多いときは夜間に100回/時を超える回数の形のちがった波形が見られたこともある。射撃訓練やスラッシュなだれは波形に特徴があるので容易に見つけられる。最近相次ぐの波形のうち、地震は気象庁の震源リスト http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/daily_map/index.html に載っているものもあるが、載っていない波形は本当に地震なのかノイズなのかよく分からない。また、以前から富士山直下では何度も小さな地震が起きているが、この地震の回数や傾斜計、GNSS(GPSによる測量)など大きな変化は見られていない。

A2月23日に行われた富士山プロジェクトの報告              神戸会員
 「地球温暖化と気候変動」というタイトルで、一般市民(年金委員64名)対象に行った講演(神戸会員が撮影)のビデオを全員で観た。静岡県の気候がどのように変化してきているのか過去のデータを基に作成し、増加している大雨などでどのような災害が起きているのかが出され、この内容について、講演の聴衆からのアンケートの集計を発表した。

Bボックスカメラで気象写真を見てみよう                   神戸会員
 小箱に穴を開けレンズをこの穴につけて、焦点が合う位置にスクリーンとなるような紙を付けると、像を結んで見ることができる。そこで、いろいろな気象写真をこのカメラで見るようにして、気象実験イベントに利用できそうである。

2.1か月予報資料を使って、静岡の桜の開花を予想しよう!       藤井会員
 気象庁が行なっていた温度変換日数方式によるサクラ開花予測について話した。春先の気温が高い年には早く開花するが、秋から冬にかけて暖かく経過した年は、春先の気温が高く経過してもサクラの開花が遅れるのは、休眠打破が遅くなったためと考えられる。温度変換日数の積算値が2月1日を起算日とすると21.5を超えた日(2月15日起算日とした場合は19.6)が開花日として発表される。
 しかし、この10年間について各年開花日と比較すると、暖冬の年は21.5よりも大きくなる傾向がある。この傾向は東京よりも静岡の方が顕著である。そこで毎年のこの数値と月平均気温との相関から式を作成して、開花予測式にしてみた。支部会員が1か月予報資料から判断した結果、静岡の桜開花は、3月24・25・26・27・28日という結果となった。そこで、間を取って「3月26日」と予想する。
第48回例会
2016.12.3(土) 13〜17時
B-nest 演習室2
◎話題提供
1.東海支部との合同研修会「フィールドワーク」について     神戸会員
 5月21日に行われたフィールドワークの録画を鑑賞しながら、各場面を振り返った。
 ・袋井市歴史文化館と郷土資料館
  江戸時代に完成した命山と高潮災害や、液状化現象の展示などがあり、詳しい説明をしてくれた。
 ・湊地区の命山と避難タワー
  大震災の教訓から命山が新しく築かれた。また、保育園の近くに避難タワーもできた。
 ・浜岡原子力発電所
  見学用施設の中や、新しい防波堤を見ることができた。
 ・御前崎測候所跡と御前崎灯台
  今も特別地域気象観測所として使われている。

2.この10年を振り返る(静岡支部設10周年)            藤井会員
    〜 松岡先生を偲ぶ 〜
 1998 静岡県東部顔合わせ会発足
 2001 静岡県顔合わせ会 親睦中心の活動を続ける。
 2005 静岡支部設立準備会 予報士としての活動を開始
 2006 日本気象予報士会静岡支部 誕生へ
    5/19 SBS本社・静岡新聞社見学
    5/20 日本気象予報士会第10回総会にて、静岡支部承認
    8/26 静岡地方気象台「お天気フェア」に協力
    11/18 静岡支部設立総会、グランシップ静岡にて開会
 2007 8/ 7 静岡放送のニュース番組で「どうして天竜、佐久間は暑いのか」という題で行われた取材に出演した。
    8/19 「サイエンスフェスティバル in る・く・る」にて、雪の結晶作りをした。
※このころ、故松岡会員から気圧と病気のことや、脳卒中・花粉症と気圧配置のことなど例会で話題提供をしてくれた。
 2008 9/13〜「台風がやってきた!」ディスカバリーパーク焼津 説明員として参加
 2009 1/17 SBS防災スペシャル命を守ろう!TOUKAIゼロに参加 
    4/26 平成21年度第1回気象技能講習会(講師:下山紀夫氏)静岡県男女共同参画センター「あざれあ」にて開催
    5/16 アメダスハイキングと雲観察(アメダス清水・薩?峠)
    8/21〜防災フェアin浜松
 2010 3/20 神奈川支部との合同例会 網代測候所跡見学
    7/25 「天気について学ぼう!」静岡市大里生涯学習センターから講師依頼
※故松岡会員からは、例会にて元寇や卑弥呼、諸葛孔明、レッドクリフのことなどの話題提供があった。
 2011 7/ 9 「楽しいお天気教室」ちいさな理科館(吉田町)から講師依頼
    2/26 気象台見学会
 2012 3/11 防災プロジェクトが始まる(キックオフミーティング)
 2014 11/24 菊川市防災フェアに講師として参加
※このころ、故松岡会員から、鎌鼬と塵旋風、大量絶滅などの話題提供があった。

3.天気図談話会
 この10年の出来事と天気図               藤井会員
 〜10年間のTOP10イベントを当てよう!〜

 この10年(2007〜2016年)の気象・地震の出来事を、その時の天気図から当てた。(ただし、2011年と2014年は2回ずつ入れ、2012年と2013年は外した)

 @台風第9号と大雨      2007.9/ 5
 A親水公園で流され死亡   2008.7/28
 B中国九州北部豪雨と日食 2009.7/22
 C春の嵐             2010.3/21
 D東日本大震災        2011.3/11
 E台風15号による風水害  2011.9/21
 F関東甲信豪雪        2014.2/14
 G台風第18号と大雨     2014.10/6
 H関東東北豪雨        2015.9/ 4
 I台風第10号と大雨     2016.8/30

この中で最も印象に残った出来事を3票ずつ選んで投票したところ、以下の順位となった。
 1位  東日本大震災
 2位  関東甲信豪雪
 2位  関東東北豪雨
 (※2位は同列順位)
第47回例会
2016.10.1(土) 13〜17時
B-nest小会議室2
話題提供
@『方丈記』に記された災害    宮下会員
 「方丈記」は鴨長明により書かれた鎌倉時代の代表的な随筆であるが、この中には当時に起こった自然災害の記録が見られる。安元三(1177)年四月二十八日(6月3日)に京都を襲った大火は南東の強風が火災を大きくした可能性が高い。治承四(1180)年四月の頃、大きな辻風が中御門京極付近から六条付近の三、四町(約327〜436m)を家々を破壊しながら吹いたこと、また養和のころ(1181〜1182)に飢饉に襲われたこと、元暦二年(1185年)に大地震が起こり子を亡くした武士がいたことなど宮下会員の考察を踏まえ紹介があった。

A巨大災害について語り合おう  神戸会員
 先ごろNHKで放送された「巨大災害」を見て、巨大災害について話し合った。近年、風水害が日本各地で相次いでいるが、どのように対応したらよいのか知らない市民が多いので、防災プロジェクトなどを通して知識を広げたり意識を高揚したりするべきという意見や、防災担当者にも的確な知識を知ってもらうか予報士が直接、現場で対応したらよいという意見もあった。また、異常気象に関する予測シミュレーションの作成方法に疑問を投げかける意見もあった。

週間予報検討会
 「魔の18号」は、襲来するか?  藤井会員
  〜 静岡県の週間予報を作成しよう 〜
 週間予報支援図(FZCX FXXN FEFE)を使って静岡県内の週間予報を作成した。はじめにアンサンブル予報の仕組みや週間予報支援図の読み方と信頼度(A・B・C)について、次に各自で週間予報を作成した。また台風情報(5日先アンサンブル)も参考にした。台風第18号は九州に向かう可能性が高いが、ECMは北寄りの進路(朝鮮半島の南〜対馬海峡)、JTWCは九州南部〜四国を予想していることもあり、予想のバラツキがあったため予報を組み立てが難しかったが、独自の予報を各自説明した。
第46回例会
2016.7.18(月)
10〜12時
焼津ディスカバリーパーク 会議室
夏のイベントで扱う気象実験
@ うき球を作ってみよう
A 虹と夕日を作ろう
B 気圧を感じ取ろう(減圧容器・オタマなど)
C ペットボトルに雲を作ろう
D 温度を測ってみよう
E お天気キャスターに挑戦
第45回例会
2016.6.25(土) 13〜17時
B-nest 演習室1
総会
 [第1号議案] 静岡支部 2015年度事業報告、富士山プロジェクトについて
 [第2号議案] 静岡支部 2016年度事業計画
 [第3号議案] 会計報告
 [第4号議案] 2016年度の支部役員
 以上について話し合い、原案通り可決しました。

 なお、今後の予定として以下の通りになります。今回、参加者数が少なかったので、これからまたご参加の方よろしくお願いします。

 ◎第46回例会 焼津ディスカバリー     2016. 7.18(月祝) 各種気象実験ほか
 ◎お天気フェア 静岡地方気象台      2016. 7.30(土)  気象台への協力、実験
 ◎サイエンスフェスティバル in るくる    2016. 8.13(土)  各種気象実験ほか
 ◎第47回例会                  2016.10月(予定) 話題提供など
 ◎第48回例会                  2016.12月(予定) 話題提供など
 ◎第49回例会                  2017. 2月(予定) 話題提供など

イベント、富士山プロジェクト等の予定について(夏に予定されているものなど)
 ◎サイエンスフェスティバル          7月20日(月)  ディスカバリーパーク焼津
 ◎お天気教室                  7月27日(水)  焼津市立港公民館
 ◎出前講座                    7月28日(木)  静岡市北部生涯学習センター
 ◎高齢者向けの気象講座           9月15日(木)  藤枝地区交流センター
 ◎高齢者向けの気象講座          10月11日(火)  静岡市東部生涯学習センター
第44回例会
2016.4.9(土)13:00〜17:10
B-nest 小会議室2

内 容:
話題提供
(1) 風水都市(平安京、鎌倉、江戸)     松岡 会員
 風水とは、2000年以上も前からの古代中国の思想で、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた。羅盤の中心
に方位磁針が埋め込まれ、外周には地盤・人盤・天盤という三盤から構成されている。地盤は、子・丑・寅と方位を示す二十四方位が刻印されてい
る。風水術では八卦鏡(正八角形の盤の真中に鏡を埋め込み、周囲に先天図の八卦を記した物)、魯班尺(物の大きさ、長さの吉凶を判断する物差
し)が使われる。
 風水理論は飛鳥・奈良時代に日本に伝わり独自の発展を遂げ、陰陽道や家相として発展した。平安京で採用された『作庭記』は寝殿造について述
べているが、理想の庭園の姿として「四神=山川道澤」説を記述している。
 平安京が模した長安は、条坊制をとりその後の都市設計のモデルとなったが、風水上の特徴である明確な四神相応の配置は見られない。北に人工
の山、景山を築き、南に人工の川を築き、風水上の吉地にしたてあげている。
 古代風水学は現在のエコロジーに通じる部分があり風や水流を調節する事によって都市や住宅の環境保全の働きがある。鎮守の森が都市の環境の
保護や波切神社が津波の警告に利用されているように古代人の知恵である。
 風水の研究はあながち迷信として捨て切れない部分がある。江戸は藤堂高虎が建築・設計にあたったが南光坊天海が精神面の指導にあったことが
大であると思われる。江戸城に関しては風水思想より陰陽道による影響が大であると考えられる。

(2) 5月の合同例会の行程案などについて  宮下 会員
 5月21に東海支部との合同例会(観察会)のコースがほぼ決まった。
(豊橋駅バス発 8:35 〜 多米峠〜三ヶ日IC=(東名高速)=掛川川IC=掛川駅)
◎掛川駅集合 9:30
 @ 袋井歴史文化館など10:10〜11:10(袋井市の自然災害の歴史)湊地区の命山・避難タワー見学【宮下会員説明】〜12:00
 A 浜岡原子力発電所(見学、昼食)12:30〜13:40【係員の説明と岩崎会員の説明】
 B 御前崎測候所跡・御前崎アメダスと灯台見学14:00〜14:50【静岡支部で説明】
 C 牧の原レーダーサイト、菊川牧の原アメダス、静岡富士山空港15:30〜【静岡支部で説明】(時間の関係で許す限りの見学、一部省く可能性あ
り)
◎掛川駅 降車16:40(希望者は、掛川駅前にて懇親会 19:00まで)〜豊橋駅 18:00着

(3) 沖縄の雪について           大門 会員
 この1月24日、奄美大島名瀬で13時台に雪(ミゾレ)を観測、1896年の観測開始以来2回目、115年ぶり。同日、沖縄県名護・久米島でも39年ぶりにミゾレを観測した。
 この日のエマグラムを、データを基に作成した。また、AXJPでジェットの位置も確認した。それによると、北極から南下してきた寒冷渦は500hPaで-48℃以下の寒気を伴いながら華北から日本列島へ向かった。23日ごろから上層と下層とで分裂し、500hPa寒気(-42℃以下)と渦は東に向かい日本海へ、850hPa寒気(-12℃以下)はそのまま南西諸島〜西日本へと南下した。したがって500hPa気温は南西諸島では平年並みだった。名瀬のエマグラム(24日21時)を作成すると気温の逆転が見られ、ジェット軸も南下した様子が分かった。

(4) 二十四節気 超簡単な覚えかた     神戸 会員
 @16方位のように16個のマスを書く。
 A北・東・南・西の位置のマスにそれぞれ、冬至・春分・夏至・秋分を書く。
 B北東・南東・南西・北西の位置のマスにそれぞれ「立」を書き、それぞれ春・夏・秋・冬を付加する。(「立春」などができる)
 C冬・夏に隣接するマスをそれぞれ2つに分割し、小・大を入れる。北北東のマス2つには「寒」、南南西のマス2つには「暑」、北北西のマス2つには「雪」を入れる。南南東の位置のマスには「マンボウ」(小満・芒種)を入れる。(マンボウ=満・芒)
 D残りの4マスをそれぞれ2つに分割し、東・西に隣接するマスをそれぞれ2つに分割し、春の4マスは順に「ウケセコ」(雨水・啓蟄・清明・穀雨)、秋のほうは「シハカソ」(処暑・白露・寒露・霜降)を入れる。

◎ 沿岸部住民の津波と洪水の危険度認知  杉村 会員
 ※急用のためお話を聞くことができませんでしたが、レジュメをいただきました。
 それによると、沿岸部住民に対する防災意識についてアンケート調査をしたところ、津波警報発表で避難する意識は高いものの、津波が10分程度で到達する地域であるにもかかわらず、すぐに避難行動を始める割合が低いようです。洪水に対する認識が低く、大雨による避難勧告が発せられてもすぐに避難するとの回答は2割だったとのことです。
 可能なら今後の話題提供でお話をお聞きしたいです。

2.雲の観察              吉本 会員
 B-nest7階から雲を観察し、10種雲形や雲量、高度を観察した。当日は上層雲がほぼ全面広がっていたが雲の隙間の空から日がさしている状
態だった。16時にはCi(巻雲)が雲量9〜10-でBKN (Broken)。ほか、Cs(巻層雲)やCu(積雲)が見られた。
 また、視程は目視で行う時、あらかじめ適当な目標物を選択しそこまでの距離を記入した視程目標図を作成しておいて参照する。目標を認めることのできる最大距離を観測し、視程が方向によって異なる場合はその最小値をとる。当日は富士山頂(約50km超)まで見えた。

3.天気図を囲む会【静岡県版】     藤井 会員
 @2015年度の天候の特徴
 昨年春・夏・秋・冬の天候を、囲む会で使用された映像を交えて行なった。3月は東方海上で偏西風が北上し、寒気が南下しにくく気温が高い状態が続き4月は雨が多かった。早めの梅雨入りとなり明けも早かった。気温が上昇し猛暑日が続いた時もあったが、8月は天候不順となり雷雨や雹が降った所もあった。下旬は気温がかなり下がった。9月、台風18号に伴う線状降水帯で鬼怒川氾濫など災害があり、浜松では水害があった。その後は大きな風水害はなかった。冬はエルニーニョの影響で12月は著しい暖冬となった。
 ※時間が迫っていたため、A9月8日浜松の大雨 B沖縄の雪、静岡の雪 ができませんでした。後日あらためて行いたいと思います。
第43回例会
2016.2.13(土)
13:00〜17:00
1.話題提供
 @ ミランコビッチ・フォーシングと気候変動   松岡 会員
 A 中学校気象授業PART2           神戸 会員
 B 平成の寺子屋                  加藤 会員
 C MJOと季節予報                藤井 会員
 D 風水害と予報士の役割            杉村 会員
2.週間予報に挑戦! 〜 資料の見かたを中心に 〜 
                              藤井 会員
第42回例会
2015.12.12(土)
13:00〜17:00
B-nest 演習室3
話題提供
 @ 星は時の監視人(イシス信仰とナイル川氾濫)      松岡 会員
 A 中二の気象関係授業                    神戸 会員
 B 使えるホームページの紹介                 落合 会員
支部連絡会議の報告                       藤井 会員
天気図検討会(基礎コース)                   藤井 会員
第41回例会
2015.10.24(土)
13:00-17:00
B-nest演習室2
第41回例会
話題提供
 @ 越境台風について              松岡 会員
 A 今夏に行なった防災プロジェクトの内容 藤井 会員
 B 河川の河道計画               大門 会員
気象情報検討会                  藤井 会員
 防災気象情報を基に、市町における避難発令のタイミングについて考えてみましょう 〜 2014年台風18号について 〜
第40回例会
2015.7.20(月)
10〜12時
焼津ディスカバリーパーク 会議室
第40回例会
夏のイベントで扱う気象実験
 @うき球を作ってみよう
 A虹と夕日を作ろう
 B気圧を感じ取ろう
 Cペットボトルに雲を作ろう
 D温度を測ってみよう
 Eお天気キャスターに挑戦
第39回例会
静岡労政会館 2015.6.27(土)
13〜17時
支部総会
1.総会
 @静岡支部 2014年度事業報告
 A静岡支部 2015年度事業計画
 B静岡支部 2014年度会計報告と2015年度予算案
 C静岡支部 2015年度役員
すべて原案通り可決
2.話題提供
 @やんばい予報士、あんばい医者 、あんばい料理人
             松岡会員
 A中2理科で解ける気象予報士試験
             宮下会員
 B防災プロジェクトや講座などで扱ったコンテンツの紹介
             藤井会員
第38回例会
(観察会)
2015.4. 5(土)
13〜17時
富士川方面
蒲原〜富士川方面巡検・観察
 @ 蒲原夜之雪記念碑(新蒲原)
 A 善福寺公園〜蒲原城跡
 B 台風18号による有無瀬川河口の傷跡
 C 富士川断層、柱状節理見学(富士川蓬莱橋付近)
第37回例会
第36回例会
第35回例会
第34回例会
第33回例会
第32回例会
2014.4.5(土)
あざれあ(静岡県男女共同参画センター)第3研修室
(1)話題提供
@『熊谷家伝記』に記された天変地異  宮下 会員
 静岡県に程近い愛知県豊根村の熊谷家に伝わる伝記(図書)に記されていた天変地異について宮下会員が具体的に調べ表にまとめ、その中にあった記述のうち、1750年「氷」が江戸等に降った記述、1718年「遠山地震」(M7.0)、1637年一月大雪八〜九尺〜一丈(坂部村)と江戸暴風、1541年六月中旬〜七月中旬の日魃などについて紹介があった。

Aチベットの地質と気候風土      伊藤 会員
 10年前、チベットへ旅行に行った時の様子を紹介した。標高3500〜5100mもの高地で車をひたすら走らせ辿り着いた。途中、高山病になってしまう人も見られ、夜、酸素ボンベがないと寝られない人もいる。プレートの衝突でできあがった地質なので、褶曲構造がきれいにみられる場所があったり、アンモナイト化石を見つける場所があったりする。

 B超大陸と大陸移動          松岡 会員
 地質時代に超大陸として存在したとされるアフロ・ユーラシア大陸(アフリカとユーラシア)やアメリカ大陸があり、ペルム紀大量絶滅(P-T境界)はこうした超大陸が出現して火山活動が非常に活発になったことで起こったとされている。ほか、ヌーナ大陸(19億年前)、コロンビア大陸(15億年前)、があったとされ、ゴンドワナやパンゲアも登場し、現在の大陸となったようだ。将来、ノボパンゲア(アメイジア)という大陸に変化し、中国大陸と北米大陸がいっしょになると考えられている。

(2)静岡地方気象台からのコンテンツ(鑑賞と説明)   藤井 会員
 「これまでの資料の抜粋」から、豪雨事例(2004/6/30・2005/7/3・1974/7/7)や、土砂災害警戒情報、指定河川洪水予報、記録的短時間大雨情報、注意報・警報の基準について、「大雨と台風の話」より平成23年の台風(特に浜松に上陸した15号)、集中豪雨や雨の強さについて、暴風域に入る確率など台風情報の見かた、高潮(伊勢湾台風・吸い上げ効果・吹き寄せ効果)や竜巻についてなど、「東海地方の風水害について」より狩野川台風などの事例について、スライドを通して紹介した。

◎静岡地方気象台より、防災プロジェクト(富士山P)について、昨年度の取り組み概要と見学、実施と成果と課題、今年度の出前講座の計画について、話があった。昨年度は講座見学を中心に行い、1回のみ当支部会員が講座を行ったが、今年度は講師を育成し静岡支部の体制を踏まえた上で、夜間や土日などの講座について当支部が行えるようにしたい。

懇親会 「村さ来」(駅南)にて
 最近の気象現象や地震などについて話題が盛り上がった。二次会も行うことができた。
第31回例会
2014.2.23(日)
あざれあ(静岡県男女共同参画センター)第3研修室
○話題提供
@根本由紀子のオーストラリア旅行       根本会員
 昨夏訪れたブリスベンやバイロンベイでは、オーストラリア大陸東海岸にある亜熱帯域の気候であり、海水温が25〜26℃で夏は海風の影響を受け、12〜1月の最高気温は東京の夏よりも低い。冬はずっと温暖である。
A2月7〜8日の佐久間付近の積雪について 宮下会員
 静岡県〜愛知県境付近では過去に1994年2月12日に大雪があったが、今回の雪はそれ以来の積雪になった。東栄町では8cm積もりアメダス佐久間付近でも8cmの積雪だった。中央道から山梨県へ向かうと、身延付近でかなりの積雪となっていたが、甲府市内に入ってくると少し少なくなった。
B気候温暖化に反対する諸学者        松岡会員
 根本順吉氏が1999年「天気」投稿の中で、「1998年の世界の年平均気温は平年より0.66℃高く、それまでの凡そ160年間の最高。それ以前の最高は前年の1997年であったが、97年の記録は1990,1995年と記録が更新されていった後にあらわれ、…中略…およそ10年に1℃の著しい上昇」について明確な説明はなく、人為的なCO2の温室効果だけで説明のつくようなことでない、と言っている。記録的な高温によって表面水温も上昇し、海洋がCO2を吸収しにくくなり濃度が著しく上昇した可能性もあるという。武田邦彦氏(中部大)によると、「WMOとIPCCとは別の報告をすることもある」という。赤祖父俊一氏(アラスカ大)によると、「気温の上昇と氷河の後退は1800年前後から始まっている。…中略…炭酸ガスが増え始めた1946年以降も、氷河が後退していくスピードは変わっていない」という。

Cインターハイ2012新潟大会でのラジオ天気図添削について    藤井会員
 100点中、気象の配点は7点あり、その中に天気図審査は5点であるが、各チームの差があり、大きく水を分けた可能性がある。描きかたの基本に沿って正確な天気図を描けることが点数に結びついている。よい解析ができているのに、惜しいチームも見られた。

○天気図検討会「基礎コース」         藤井 会員
 静岡県内でも大雪が降った2014年2月8日9時(JST)の天気図を、国際式の記号を参考に上層雲・中層雲・下層雲に色分けし、FXFE・FXJPを参考にして前線や等圧線を描いた。

懇親会:
 静岡駅ASTYにある「魚河岸」にて、いろいろな魚料理をいただき、楽しいひと時を過ごした。
第30回例会
2013.12.14(土)13:00〜16:30
富士市交流プラザ
話題提供
 @天気図検討会での解析               加藤 会員
 東京で行われている天気図検討会基礎コースに今年から参加し、これまでに得たスキルを生かして11月24日09時(JST)の300・500・700・850・地上の各解析図を披露した。ジェット軸と水蒸気画像、500hPa渦度0線との対応、トラフや湿域、850温度線と前線の位置など説明した。

 A週間予報の振り返り(第29回例会より)     落合 会員
 前回(10月12日)の例会で行った週間予報検討会で発表した予想を、実況と比較検討した。この期間には台風26号が伊豆諸島北部を通過し、当初予想よりも早く東海上に抜けた。この影響で天気が16日を中心に早くくずれ、当初の予想と変わってしまった。しかし、低気圧や高気圧の予想位置や気圧配置は当初予想と大きくは変わらず、天気も予想と大きく変わらなかった。

 B富士山プロジェクトについて             宮下 会員
 12月4日に熱海市立図書館にて行われた講座の内容:「静岡県の気象特性と近年の豪雨災害」の報告をした。静岡県の気温が比較的高いことや、静岡市の降水量がとても多いこと(2300mmを超え鹿児島市よりも多い)、近年の豪雨災害(台風9号と小山町の豪雨)やナウキャウトの見かたなど静岡県自治会連合会東部支部35名の前で説明したことを報告した。

 C水ロケットの実験(中学3年生理科授業より)   神戸 会員
 水を噴射しながら打ち上げることができるロケットを授業の中で中学校校庭にて飛ばす実験を行なった。水ロケットが校舎の高さぐらいまで上がる様子をビデオで見せてくれた。以前はペットボトルを使ってロケットを作ったが、最近は水ロケットとして市販されている。

 D2013年天候の傾向(「天気図を囲む会」形式)   藤井 会員
 今年の静岡や全国の気象を振り返り、数々の気象イベントの原因などについて考えてみた。この夏に起きた西伊豆の豪雨、8月の猛暑、台風26号による伊豆大島の大雨は印象が大きかった。台風26号の進路が幾分西にずれていたら、シアラインが伊豆地方にかかり、豪雨をもたらしたのかもしれない。狩野川台風はこれに似た気圧配置だった。

懇親会:さかなや道場 富士北口店
 駿河湾の肴と酒で、今年の出来事や防災プロジェクト、職場の話まで楽しく語った。
第29回例会
2013.10,12(土)
B-nest 演習室2
1.話題提供
@昭和57年台風18号による掛川市の被害状況   加藤会員
 9月10〜12日に台風18号にともなう豪雨が掛川市を中心に発生し、3日間で500mm前後の降水量となった。特に9月12日は1日の降水量が掛川市で271mm、消防署で212.5mmとなり、大きな被害が出た。
Aインド洋のダイポール現象と日本の夏       松岡会員
 近年の暑い夏を説明する上で提唱されている「ダイポール現象」について、図を用いて説明されました。ダイポール現象には正・負のダイポールがあり、日本の夏の天候に影響を与えている可能性がある。
B昔描いた天気図と思い出               宮下会員
 天気図を天気図を見ながら、「あのころ、あのとき」を語り合った。その中には1982年9月の台風18号や、1979年台風20号、七夕豪雨などの時の天気図も見ながら、振り返ってみた。
B台風の襲来に存在する周期性            藤井会員
 8・9月台風のコースを調べると経年的傾向が見られるようで、台風の発生数が多く勢力が強かったと1950-60年代・1990-2000年代は日本列島にも影響しやすかった。
1970-80年代や近年では南シナ海や本州東方海上を通過するものが多くなった。

2.週間予報作成の基礎(15:30〜17:30)
 資料の基礎的な見かた(FZCX・FXXN・FEFE、週間予報解説、FEAS)について週間予報の作成(3チームに分かれて静岡市の週間予報10月14〜19日を作成した)

懇親会 トロロや(7名参加)
 暑い日が続いているので、おいしいビールと旨い料理をいただきながら、支部設立総会の時のエピソードや、静岡のいろいろな名物の話題で持ち切りとなった。
サイエンスフェスティバル in るくる
2013.8.11(日)
静岡科学館るくる
「お天気実験室」
1.空気の力,大気圧おもしろ大実験
  逆さにしても,コップの水かこぼれない・空気と力くらべ
2.お天気博士になろう
  ペットボトルの中に雲を作る・雲の種類を知る(正十二面体)・お天気キャスターに挑戦
3.自然エネルギーで電気をつくろう
  ベルチェ素子でモーターを回す・自分の温度をサーモカメラで見る
お天気フェア2013
2013.7.27(土)
静岡地方気象台
「夏休みお天気教室2013 in 静岡地方気象台」
 参加した親子に講座を行うという形で行う。竜巻の実験とペットボトルに雲発生実験を予報士会が担当。午前の部と午後の部に講座を1つずつ行う。実験と見学は3チームに分かれた。
終了後、富士インターにて、富士山頂にいる実験クラブの佐藤氏との交信実験を行った。

サイエンスフェスティバル2013夏
2013.7.21(日)
ディスカバリーパーク焼津

「お天気実験室」
1.空気の力,大気圧おもしろ大実験
  逆さにしても,コップの水かこぼれない・空気と力くらべ
2.お天気博士になろう
  ペットボトルの中に雲を作る・雲の種類を知る(正十二面体)・お天気キャスターに挑戦
3.自然エネルギーで電気をつくろう
  ベルチェ素子でモーターを回す・自分の温度をサーモカメラで見る
第28回例会
2013.7,13(土)
静大浜松キャンパス1号館2階の会議室
夏休みイベントに向けた気象実験について(桑原副支部長より)
○大気圧実験(以下の準備物で楽しめる実験)
・ナベつかみを取り付けたゴムの板・コップ(プラスチック製)・トランプ・穴開きオタマ、ふるい・ふうせん・減圧容器・ストロー、発泡スチロールの球、ドライヤー
○雲をつくろう(中の気温も測定)
・ソーダキーパー・ペットボトル・消臭剤・温度計
○自然エネルギーを体感しよう
・ペルチェ素子・保冷剤・金属板・サーモカメラ・プロペラ、モーター
○正十二面体作成キット
・雲の写真
○雪の結晶模型
・印刷用の紙
○お天気キャスターに挑戦
・パワーポイント資料
第27回例会
2013.5,25(土)
B-nest 小会議室2

話題提供
総会
 すべて議案書どおり可決
富士山プロジェクト 今後の計画    静岡地方気象台防災課長 松浦 様
これからの計画について気象台と協議した。7月25日に沼津で行われる講演会を(講師は気象台の方)見学してどのような講演内容がよいのか協議する。そして、何度か勉強会を催し、よりよい講演ができるようにする。そして、出前講座の講師を人選しリハーサルを行い、この秋には予報士による出前講座ができるようにしたい。
・講演資料の閲覧と内容検討<>気象台で行われたパワーポイント資料を閲覧した。(台風とその災害・東海地方の風水害など)昔起きた災害(狩野川台風・伊勢湾台風など)について触れ、過去の災害の教訓を受け継げるようにしている。

第26回例会
2013.1,19(土)
B-nest 小会議室2
1.話題提供
@中学校理科「気象」の授業       神戸 会員
 中学2年で学習する飽和水蒸気量の理解のために、神戸さん作成による「エムゾウ」という1m3の実験装置の中で生徒が乾湿計を用いたり霧吹きで中を湿らせたりしながら実験する様子が紹介されました。また、保冷材や線香の煙を使った寒冷前線のモデルや、ドライアイスの蒸気の移動による日本海のすじ状の雲など、工夫しながら授業を進めている様子でした。

A日食と地震の関係            松岡 会員
 1999年8月、ヨーロッパから中東にかけて皆既日食が見られたが、その直後にフーコーの振り子の回転角に微妙な変動(アレ効果)が見られたようです。そして、日食の5日後にトルコで大地震があり、潮汐力が地震のトリガーとなる可能性はないか研究されているそうです。ほかに皆既日食と地震との関連がありそうな例が紹介されました。

2.富士山プロジェクト            藤井 会員
○11月15日・藤枝市で行われた講座内容
「静岡県の四季と天気図」
 静岡県での降雪時の天気図、春一番や霜害の天気図、落雷クイズや七夕豪雨時の様子などを例にして、静岡県の気象について説明しました。内容がマニアックだったので年配者にはあまり向いていなかったのではないかという反省がありました。

○今年度の経過と来年度の展望
 3月のキックオフミーティングで発足した「富士山プロジェクト」について振り返りました。
・経過
 講座見学【7月25日(水)沼津市立図書館・7月27日(金)浜田生涯学習交流館・8月21日(火)静岡市東部生涯学習センター】平日の日中だったので見学者が少なかった。
 講座実施【11月15日(木)藤枝市広幡公民館(藤井)】見学してくれた会員がいたのでとても助かった。
・平日の夜や土日に行う講座要請に対応し、支部会員が見学ができるようにしたい。
・講座内容を紹介するチラシを防災機関等に配布した場合、募集して断ることはできないので、気象台で受けた講座要請のうちいくつかを、予報士会で行なったらどうか(2〜3か月に1回)。
・講座を行う講師が複数ほしい。
・講座内容を決めておいて、これにプラスしたりマイナスしたりして講座を実施したらよい。
・講座のコンテンツ(気象台からいただいた)の内容について勉強会を行う。

3.天気図検討会               藤井 会員
○基礎コース(300hPa強風軸、ジェット解析の基礎)
・AXFEによる渦度0線と水蒸気画像との関係
・AUPQ35の300hPa(1612Z,1700Z,1712Z,1800Z)の等風速線の色塗りと強風軸の解析
・AXJP140によるジェット軸、圏界面の位置の確認 など

◎懇親会
 「トロロ屋」(ペガサート地下)  7名参加
 旨い料理を肴にキープしてあった焼酎で乾杯しました。自己紹介やアメダスのこと、最近の気象、地震や火山のことなど会話がはずみました。
第25回例会
2012.10,6(土)
地震防災センター
静岡市治水交流資料館「かわなび」
1.地震防災センター
(1)施設見学
東海地震のフィクション(10時に発災)を大きなスクリーンで解説員と見学。清水や下田などに次々と津波が押し寄せる様子が映し出された。次に、東日本大震災での宮古市に襲来した津波を市役所の方が撮影した実際の映像を見た。ついさっき声をかけた自転車で道路を走っていた人や、家々、車など真っ黒な津波に一気に流されていく様子が衝撃的だった。

震度体験として、震度6強の揺れを体験した。立っていられないほどの揺れだった。家具は固定していないと倒れ、コピー機はあちこちに移動しピアノは飛び込んでくる。

(2)話題提供
@東日本大震災における人的被害の特徴について   杉村会員
山田町・大槌町の犠牲者はそれぞれ771人、1,241人であるが、これは、それぞれ人口の4.1%、8.1%に相当する。どちらとも犠牲者の住所が浸水域内にあり、犠牲者の大半は津波により自宅を含む浸水域内で被災したと考えられる。いずれの犠牲者も海岸付近もよりも内陸寄りでの犠牲者が目立つ。高台まで500m以内の距離にあり10分ぐらいで高台への避難が可能だったのに多大な犠牲が出てしまった。

Aエルニーニョ現象と日本列島の冬の気候      藤井会員
この夏はエルニーニョ年にもかかわらず気温が高かったのはまだ大気がエルニーニョの循環になっていなかったとされているようだが、過去のエルニーニョ年を、夏秋に初めてエルニーニョになったばかりの冬A(今年も)と、春以前からエルニーニョが継続している冬Bとに分け、静岡の気温(12〜2月)がどうだったか非エルニーニョ年とトレンドを除去し比較した。その結果、Bの冬では暖冬傾向が認められるが、Aの冬では東日本で気温が下がる冬もあって必ずしも暖冬とはなっていない。

(3)富士山プロジェクト
◎7〜8月の講座内容について
気象台の予報官が講師となって行なった夏の講座(3回)を紹介した。
・7月25日(水)沼津市立図書館 内容:100組ほどの子どもたちと親御さんが集まり、てんきのしくみ・てんきよほうのつくりかた・あぶないてんき について詳しく説明した。静岡新聞に記事が載った。
・7月27日(金)浜田生涯学習交流館 内容:昨年の台風の特徴、気象台が発表する防災気象情報、大雨と台風情報の見方、竜巻について など、具体的な資料をもとに説明した。関心が高く、熱心に聴く様子が見られた。
・8月21日(火)静岡市東部生涯学習センター 内容:地震・津波の基礎知識、緊急地震速報について、気象の基礎知識、気象災害から身を守るために について、一般的に知られている資料(緊急地震速報の画面、昔の天気図等)を使ってわかりやすい説明があった。「七夕豪雨」の経験を話す参加者がいたり、熱心にメモを取ったりする様子だった。

◎今後の計画等
気象台から策定された計画に則り見学会勉強会を進める。11月15日(木)に藤枝で行われる講座は気象台+予報士会で行うので、講座の資料作成を提案、リハーサルを行いたい。

(4)静岡市治水交流資料館「かわなび」 解説員と施設見学
1974年7月7〜8日に、静岡市周辺は大変な豪雨に見舞われ、24時間降水量が静岡で508mmを記録した。巴川や長尾川などの中小河川が次々と氾濫、2階まで水が漬かり救助要請が相次いだ様子を映像で振り返った。その後、巴川の水を大谷川に放水路を通して流す計画が進められ、平成になってようやく全線開通し、2003年の豪雨でも浸水家屋が少しで済んだので効果が現れた。

◎懇親会              17:00〜19:00
市内に詳しい山岸さんの案内で静岡駅内ASTYの魚河岸で行なった。大門さんが来てくれたので、「しぞ〜かおでん」や「桜海老のかき揚げ」など静岡県名物をいっぱい食べた。落合さんや石倉さんと共にPC研の話題や、気象や地震の話題などでとても盛り上がった。
サイエンスフェスティバル in るくる
2012.8.12
静岡科学館
「空気をつかまえよう・逆さにしても,コップの水かこぼれない?・空気と力くらべ・自然エネルギーを体感しよう・熱エネルギーを感じよう
雲をつくろう・雲の種類を知ろう・お天気を予測しよう」について、実験をしながら説明した。多くの来客者が見られた。
お天気教室
2012.7.29(日)
入江生涯学習交流館
小学1〜6年生の子どもたちと保護者を対象に、気象に関する話を交えながら実験を実施した。
@ 雪の結晶を作ろう
A ペットボトルに雲を作ろう
 ほか、熱中症や落雷事故、雨・雪のことについても話が及んだ。雲や雪のでき方を実験して楽しかった、雹や落雷対策などがわかったなど、よかったというアンケート回答が多かった。
お天気フェア2012
2012.7.28(土)
静岡地方気象台
気象台の方々に手伝い、液状化現象の実験、津波を作る実験、落下する雨粒を見るなどの実験を行なった。昨年までの実験とはちがい、新しい実験装置が見られた。多くの来場者があった。終了後、富士山プロジェクトとして、7月25日(水)沼津図書館・27日(金)浜田生涯学習交流館にて行われた講座について話し合いを持った。
ディスカバリー夏祭り参加
2012.7.22(日)
焼津ディスカバリー
赤外線ビューア等による温度実験、プロペラで風を起こして電気を作る実験、風船や発泡スチロールの玉をドライヤやストローで揚げる実験、雲を作る実験、お天気博士
会場に訪れた一般の児童生徒および親子連れが、楽しみながら気象実験に触れ、理科の自由研究の参考にしていた。
第24回例会
2012.7,21(土)
B-nest7階演習室3
内 容:夏のイベントに向けた予備実験・紹介(新しい支部プロジェクタを披露しました)
○圧力の不思議(気圧の実験)  長谷川会員
 ・水の入ったコップにトランプなどを乗せて逆さにしても、水かこぼれない実験(大気圧の影響で)
 ・上記のコップを、水の入った別のコップに重ね、トランプを抜く実験
 ・水を入れたお皿に炎のついたろうそくを乗せ、コップをかぶせると、炎は小さくなって消え、コップの中に水が入り込んでいく実験(大気圧・二酸化炭素が水に溶ける等)
 ・水を入れたコップを逆さにして穴あきお玉・かすあげの上に乗せても水はこぼれ落ちない実験(表面張力)
 ・減圧容器を用いて、駄菓子の袋が膨らむ実験
  など、小学生やその親とともに楽しめた様子も含めて報告した。

○大気圧実験  宙に浮く風船  神戸会員
 ・ストローの先を4つに割いて、これに小さな発泡スチロールの玉やアルミ箔の玉を乗せて、空気を口から送り込むと、玉が浮き上がる実験
 ・ヘアドライヤーのクールで送風し、風船が浮き上がる実験
  まるで手品のようで、中学生も楽しんでいた様子も報告した。

○風力発電に挑戦        桑原会員
 ・プロペラに風を送り込むことにより発電量が増すので、これにどのくらいの電力が発生するか挑戦できるようにした。
 ・ペルチェ素子を金属板に挟んだ装置の片面を氷で冷やし、反対側を手のひらで温めることによって生ずる発電をした。
 ・サーモカメラで、手や顔の温度などを測った。

○ペットボトルに雲を作る実験  藤井会員
 ・毎年行われているこの実験を、お天気教室のプレゼンとともに紹介した。

懇親会
 ペガサート地下にある「トロロや」で、ともに楽しく会を行った。ずいぶん呑んだわりに安価で、また使いたい(焼酎をキープしちゃいました!)。
第23回例会
2012.5,26(土)
1.話題提供
 @この夏は暑いか?       藤井 会員
 この夏も電力供給の逼迫が懸念されている(特に西日本)。5月初期値の予想図からこの夏の暑さを予想すると、東日本では6月は平年並みか高め、7月は平年並みか低めでオホーツク海高気圧の影響を受けそう、8月は平年並みか低めで寒気南下で大気の状態が不安定になりそう。

 A金環食について        神戸 会員
 5月21日の金環日食をビデオに録画した。部分日食まで観測できたが、急に黒い雲が増えてきて金環日食は撮影できなかった。会員から各地で見られた金環日食の様子を各会員が話してくれた。県内では、浜松・吉田・静岡・清水などほとんどの地域で見られたが、藤枝・焼津・富士では見られなかった。

2.富士山プロジェクト(BP)
・今後の計画    静岡地方気象台防災課長 松浦 様
 これからの計画について気象台と協議した。7月25日に沼津で行われる講演会を(講師は気象台の方)見学してどのような講演内容がよいのか協議する。そして、何度か勉強会を催し、よりよい講演ができるようにする。そして、出前講座の講師を人選しリハーサルを行い、この秋には予報士による出前講座ができるようにしたい。

・講演資料の閲覧と内容検討
 気象台で行われたパワーポイント資料を閲覧した。(台風とその災害・東海地方の風水害など)
 昔起きた災害(狩野川台風・伊勢湾台風など)について触れ、過去の災害の教訓を受け継げるようにしている。

懇親会
 ペガサートビルの地下にある「トロロや」で互いに親睦を深めました。楽しく盛り上がった会となりました。
第22回例会
2012.3,11(日)
1.気象台見学
 次長・防災課長様より、静岡県の気象について簡単にお話があり、外へ出て露場にある観測機器の説明がありました。日照計は95式のものから10式のものに移行しつつあるとのことでした。ウインドプロファイラや雨量計など、新しい測器について説明したもらいました。また、現業を見学し、アデスや観測のことについて説明してもらいました。

2.話題提供
 ◎静岡県の大雨災害事例      藤井 会員
 静岡県の年間降水量や、10分間降水量、1時間降水量の記録の面から、静岡県は総観規模の大雨事例が多いが、雷雨など局地的大雨も多く、大雨による災害の多い県である。2010年台風9号では、小山町で時間雨量が120mmを超し、記録的短期間大雨情報が発表された。川が氾濫し家屋が流されたが犠牲者が1人も出なかったのは、町役場や住民の迅速な対応によるものであるとの説明があった。しかし、アンケートによると、避難勧告の地域や勧告外でも危険な状況にあった地域にいた人のうち4分の3は避難していなかった。避難開始時刻は最も激しい現象が発生しつつあった15時以降に避難した人が4割だった。リアルタイム雨量・水位情報の認知率は3割で、どこに情報があるのかわからなかった人も2割ぐらいあった。

3.東日本大震災   14:46 <黙祷>
 ◎高田会員が持ってきてくれたワンセグに合わせて黙祷しました。

4.防災プロジェクト◆ キックオフミーティング ◆
 (1)全般の説明             日本気象予報士会  岩田 幹事長
 局地的な大雨等の被害軽減に向けた取組み(BP=防災プロジェクト)が、平成22年度の神奈川支部「元町プロジェクト」が23年度から全国展開されてきた。局地的な大雨・・・では長いので全国展開のコードネームを決めている。
 東北支部−仙台管区気象台(みちのくプロジェクト)
 北陸支部−金沢地方気象台(加能プロジェクト)
 東海支部−名古屋地方気象台(本山プロジェクト)
 関西支部−大阪管区気象台(谷四プロジェクト)
 広島県支部−広島地方気象台(鯉城プロジェクト)
 西部支部−福岡管区気象台(QP)
 静岡支部でもコードネームを決めたい。

 BPでは、予報士会からメーリングリストおよびファイル共用サーバを提供する。受け取った資料を参考にして講演用資料を支部会員が作成する。完成後、リハーサルをして、内容についてコメントをもらう。そして、資料を修正し本番をむかえる。年間の出前講座には支部内で講師候補を決めるが、不測の事態に備え、メイン講師とサブ講師の2名を出す。
 平成23年度の報酬支払い基準について講師料・交通費・資料作成費などについて説明があった。

 (2)防災の啓発・広報の重要性について  静岡地方気象台防災課長 奥 様
 平成21年6月交通政策審議会の気象分科会で「局地的な大雨による被害の軽減に向けた気象業務のあり方について」の提言がまとめられ、このなかでは啓発の重要性があげられ、横浜地方気象台と予報士会との連携による啓発のとりくみが2年間試行され、昨年、とりくみ官署・エリアを拡大した。来年度についても次長会議で管区重点事項として提起され、条件のあるところからとりくみをすすめることとなった。これを受けて、次年度において予報士会静岡県支部と静岡地方気象台で、下記のとりくみをすすめることとする。

 平成24年度は、以下の2テーマに関連した内容を基本とする。
 @局地的大雨
  校外学習、夏休みなど、渓流づり、キャンプなど、居住区内外での野外活動時における状況を加味した局地的な大雨現象等に対する防災知識・情報利用の啓発 
 A大雨と災害
  大雨と土砂災害、洪水災害に対する防災知識・情報利用についての啓発

 ■予報士会:気象台が受け付ける出前講演依頼の範囲で、公民館等の公的機関が行う防災学習、自主防災組織等の勉強会、学校教育における防災教育
 ■気象台:国・県等自治体が主催する研修や会議での講演

 講座を行える曜日や、時間などを会員に聞きたい。

 (3)活動計画について          静岡支部  藤井 支部長
 ・3月 次年度のとりくみ計画についての打ち合わせ
 ・5月 啓発ポイント・プレゼン資料等の作成 打ち合わせ
 ・6月 リハーサル・打ち合わせ
 ・7月〜10月 出前講演、出前授業の計画・実施(2回程度実施)
 ・1回目は、予報士会複数名、気象台も参加
 ・2回目は、予報士会複数名が参加
 ・12月 実施計画の総括、次年度に向けての啓発資料の修正
 ・1月 年度活動まとめ報告
 ・2月 次年度の活動確認

 次回(5月)は、まず、各地で行われている講座で使われたパワーポイントなどの資料を互いに出し合って閲覧します。

◎懇親会(中華酒家 福臨門)
 静岡で行うプロジェクトのコードネームをいろいろと考えました。葵プロジェクト、富士山プロジェクト、・・・静岡県は広いのでちょっとネーミングが難しいけど、静岡をイメージできるネーミングを決めましょう!
第21回例会
2011.12,17(土)
1.東日本大震災を振り返って         落合 会員
 3月11日の状況を確実に伝えていた情報を、時間を追って振り返ってみました。発災直後、緊急地震速報が最初はマグニチュード7.7前後、次第に8.0前後に変化する様子、震度も5強から6強、7へ引き上げられていく様子が分かりました。津波も最初は大船渡20cmの第1波から、以降の4m以上の大津波が観測され記録が変更される様子を情報は着々と伝えていました。

2.低線量被爆についての諸学説       松岡 会員
 今も被曝が大きな問題となっていますが、これには外部被曝(体の外側に現れる)と内部被曝(体の内部に現れる)とに分けられます。放射性ストロンチウムの半減期は30年ぐらいありますが、体に蓄積された放射性元素が内部被曝を起こす可能性があり、白血病など将来的に多くなることも考えられます。

3.県内を直撃した台風15号
 @台風15号の勤務校周辺の状況報告   長谷川 会員
 台風15号の危険半円に入った吉田町の小学校付近の状況をビデオカメラに収め、報告してくれました。周辺のヒマラヤスギや、子どもたちが植えたアサガオやヘチマなど全て倒れてしまいました。また、運動場のサッカーゴールや朝礼台も暴風に倒されてしまいましたが、暴風の激しい様子がよく撮られていました。

 A台風15号の各種画像等          藤井 会員
 15号の奇跡を赤外画像・レーダー画像を用いて説明しました。発生後2〜3日は周辺の乾いた空気を吸い込んでなかなか発達しなかったものの、4日後から急速に発達し、しっかりした眼を持って北上し浜松に上陸しました。この台風は気圧傾度が急峻、まだ最盛期直後、駿河湾より西に速度を上げながら上陸、静岡県の山間部に地形性豪雨というところから類似台風としては1966年の台風26号が適切であると思います。

4.12月10日の皆既月食の映像        神戸 会員
 10日夜に見られた皆既月食の様子を部分月食の状態からビデオカメラに収め、次第に欠けていく満月の様子を見ることができました。当日は寒い中、雲が多く時々月がかくれたりしましたが、皆既月食はきれいに撮ることができ、本当によかったです。

◇防災出前講座(元町プロジェクト)
「局地的大雨から身を守るために」に参加して 藤井 会員
 昨年度から神奈川支部と横浜地方気象台共同のプロジェクトとして防災出前講座を行う計画に参加し、経過報告をしました。その講座の内容であるパワーポイントを紹介し、今後、どこの支部も始めようとしているプロジェクトを当支部も来年度に向けて行う方向で計画を立てていきたいと考えています。

◎懇親会
 ペガサートの地下1階にある「トロロ屋」さんで楽しく会を行いました。おいしいとろろを食べることができ、比較的リーズナブルにでき、よかったです。
第20回例会
2011.10.1(土)
1.天気図の解析(基礎基本編)       藤井 会員
 台風15号が静岡県に上陸する直前の21日09時の500hPa天気図解析を行い、トラフや300hPa強風軸と台風の中心位置との関係を48時間前から追った。さらに上陸後となる21日21時までを追い、1枚の図に表した。AXFEによると渦度0線が5700〜5760mにあり、300hPa強風軸に対応している。トラフの移動に伴い5700m線が南下し、台風がその前面に入って北北東〜北東に加速しながら進んだ。この影響で危険半円に入った静岡県〜関東南部では最大瞬間風速30〜50m/sの突風を観測している。

2.話題提供
(1)浮沈子・ヘリウム気球の実験の様子  神戸 会員
 8月に静岡科学館「るくる」で行われたサイエンスフェスティバルの当支部ブースで浮沈子の実験をした。録画したビデオでそのときの様子を見た。わずかな力でペットボトル内の圧力が変化し浮沈子が上下する様子が捉えられた。それから、中学校でヘリウムガスを用いた気球を上げる実験の様子もビデオで見た。安全に配慮しながら2mぐらいに膨らんだ気球を高く上げ、中学生が楽しむ様子が見られた。

(2)孫子の兵法・火攻篇           松岡 会員
 孫子は当時の天文学を用いて火攻めを行ったという。二十八宿(古代中国の星座)のうち、「箕」「壁」「翼」「軫」に月がかかるころ、必ず乾燥した強風が吹くのでこの時期に火攻めをするという。日本ではちょうど木枯らし1号が吹き始めるころであり、中国大陸でも乾燥した空気が南下しやすくなるようである。

(3)知っておきたい地震のこと        藤井 会員
 今年はお天気フェア等で地震や津波についての質問がとても多かったので、地震に関する基礎的な知識をあらためて学習した。緊急地震速報の仕組みや地震のメカニズム解(CMT解の見方)、誘発する地震の事例(スマトラ沖や三陸沖)、津波のこと、液状化現象の実験のようすなどを紹介した。

◎懇親会
 ペガサート1階にある「トロロ屋」で楽しく語り合いました。トロロとは「とろろ」のことで、とろろを使ったお好み焼きやつくね等をいただき、最後はとろろそばでしめました。また年末あたりに行いたいです!
さいえんすママカフェ
2011.8.31(水)
エコセンター
9組20名のお母さんとお子さんを相手に1時間ほど(13:00PM〜14:00PM)のママカフェをサニーエンジェルススタッフ3名で行った。お天気クイズ・三島エコセンター(旧三島測候所)の紹介・ペットボトルで雲を作る実験・サニーちゃん紙しばいなど。終了後のアンケート結果を見ると好評だった。
お天気フェア2011
2011.8.20(土)
静岡地方気象台
今年も楽しい実験を中心に行われた。今年は特に地震への関心が強く、気象台職員が手作りで作成した「縦波・横波の実験装置(模型)」(→緊急地震速報の説明)、「液状化現象の実験」が好評で、昨年までの実験といっしょに行われた。津波に関する質問も多かった。多くの来場者があった。
サイエンスフェスティバル in るくる
2011.8.13(土)
静岡科学館 るくる
「天気を知ろう!!風・雲・温度」
サーモビューア・風力発電・浮沈子・表面張力の実験・お天気占い・雲作りの実験などを通して、子どもたちが気象について楽しんだり興味を持てたりすることができた。多くの観客の中、盛況な会となったが、特に自由研究にと小学生の親子連れが目立った。
サイエンスフェスティバル(夏祭り)
2011.7.24(日)
焼津ディスカバリー
赤外線ビューア等による温度実験や、Wvisを用いて静止画ではわかりにくいジェット気流や雲の立体構造を見せた。衛星画像と比較して、梅雨前線のメカニズムを立体的に表せた。
会場に訪れた一般の児童生徒および親子連れが、楽しみながら科学に触れる場となった。
天気について学ぼう
2011.7.23(土)
静岡市大里生涯学習センター
小学1〜6年生の子どもたちと保護者を対象に、気象に関する話を交えながら実験を実施した。
@ 雪の結晶を作ろう
A ペットボトルに雲を作ろう
 ほか、熱中症や落雷事故、雨・雪のことについても話が及んだ。雨や雪がどうして降るのかわかった・実験が楽しかったのでまた来てみたい・自由研究のよい題材となったなど、よいアンケート結果が寄せられた。
楽しいお天気教室
2011.7.9(土)
ちいさな理科館(吉田町)
小学1〜6年生の子どもたちと保護者を対象に、「楽しいお天気教室」を実施、ちいさな理科館にある実験器材や赤外線ビューア等を用いて気象実験をしたり、外に出て雲の観測をしたりした。
実施内容
@ 雲を作ろう!
A きみも気象予報士?雲を観察して明日の天気を予想してみよう!
B 風力発電に挑戦しよう!
C 温度を見てみよう!
D 気圧の実験に挑戦しよう!
E 水の体積変化の観察
親子とも楽しく講座を受けることができた。
第19回例会・総会
2011.5.28(土)
B-nest










第5回総会
◎話題提供
 「今年の夏の暑さは?」     長利研 藤井代表     ―― 季節予報資料から、天候を読む ――
昨夏はインド洋〜フィリピン東方海上で海水温が高く、このあたりでの対流が活発だったため、高度場が高く太平洋高気圧もチベット高気圧も手をつないでかなりしっかりしていた。しかもエルニーニョからラニーニャへの移行期だったため、高温に拍車がかかった。しかし、今年はフィリピン東方海上の海水温は下がる予想となっており、ラニーニャも終息して8月にはエルニーニョに向かう可能性もある。この夏の海水温分布は「ゲリラ豪雨」という言葉が生まれた2008年夏と似ている。今年の夏は対流の活発な領域もぐっと東に移動し、8月に向かって太平洋高気圧が東に後退する可能性がある。これに呼応して500hPa高度の負偏差領域が本州東方海上に現れるようになり、偏西風もこの付近を中心に南下、寒気も南下して大気の状態が不安定になりやすくなることも考えられる。また、オホーツク海高気圧指数が7〜8月に高く予想され、影響が出る可能性もある。それから、インド洋〜南シナ海に高気圧性循環が見られ、ここからの西風と太平洋高気圧からの東風とが収束して熱帯収束帯がフィリピン東方海上に顕在化し、台風が東シナ海と東に退いた太平洋高気圧との間を通過しやすくなる。以上より、6〜7月は季節の進行が順調で西日本中心に平年並みか高めの暑さになるかもしれないが、8月は西日本は平年並み、東日本〜北日本は平年と同様に暑い日があるものの、寒気の影響をたびたび受けやすく大気の状態が不安定になる日も見られ、平年並み〜低い気温となるかもしれない。(日本経済新聞6月19日朝刊に一部掲載)

◎静岡支部第5回総会
◇2010年度活動報告
 パワーポイントの資料を見ながら、昨年度の活動を振り返りました。
◇2010年度会計報告
 会計報告をパワーポイントで見ながら、昨年度の決算について説明しました。
◇2011年度活動計画と予算
 今年度の計画について、内容を話し合いました。
すべて、先日添付した議案書どおり可決しました。

(支部会員は24名おりますが、全員で協力して会を運営していただけると有り難いです。『できるときにできることだけを』ということで結構です。無理のない参加をよろしくお願いします。)

◇規約の一部改正について
 第5条 第1項(例会話題提供者の資料準備費として一律1,000円とする。)の改正
         →例会話題提供者の資料準備費は実費とする。

すべて、先日添付した議案書どおり可決しました。

◎講 演:「静岡県の気象特性と防災知識の普及啓発」
 静岡地方気象台防災業務課   奥 課長様

静岡県の気象データを地形データを基に説明、山間部で特に降水が多くなること、特に2つ玉低気圧の時は南西風が山間部で多くなることや、南岸低気圧の場合に天城山などで降水が多くなることが紹介された。そして、県内での豪雨事例(「七夕豪雨」、「狩野川台風」、「台風26号」による土石流、近年では2007年9号台風による豪雨、2010年台風9号による小山町の豪雨)を具体的に紹介してくれた。さらに、気象庁ホームページで見られる観測資料の内容(アメダス・レーダーナウキャスト等)が具体的に呈示された。情報を利活用していくために、気象特性を把握し、情報が何を表しているのか選択やタイミングを適切に行えるようにしたい。それから、昨年度より横浜地方気象台と予報士会神奈川支部と共同で行われている地域気象防災講座について触れられ、予報士会との連携を深めていきたいとのお話がありました。

◎懇親会
 なごみ白木屋 静岡北口駅前店
気象台の奥清治様を囲んで、気象の話が盛り上がりました。接近していた台風2号のことや、気象だけでなくいろいろなことにも話題が出て、楽しい会席となりました。
勉強会・気象台見学会
2011.2.26(土)
1.「5年移動データから見た台風の経年活動と気候変動」   日本予報士会静岡支部 藤井会員
 8・9月の台風の発生数・勢力や進路について5年移動データを用いると経年変化が見られる。平均気温も同様の傾向が見られる。台風の活動が活発な時期(1890-1900年代・1950-60年代・1900-2000年代)は平均気温も高く、不活発な時期(1910-20年代・1970-80年代)は平均気温も低い。これらの原因は太陽黒点数などに見られる太陽活動との関連もあるのかもしれない。

2.「2010年夏の異常高温と日本と静岡の気候変動」  静岡地方気象台 井出様
 2010年夏はここ113年間で最も暑い夏となった。近年、温暖化の影響で静岡県内でも最高気温・最低気温・平均気温が上がり、短時間大雨も増え、生物季節現象も影響を受けている。2010夏の高温の原因として、春にエルニーニョ現象が終息し、夏にラニーニャ現象が発生したことによる影響が合わさり、北半球中緯度の気温が非常に高くなった可能性がある。また、日本付近の亜熱帯ジェット気流は、平年と比べて北寄りに位置し、太平洋高気圧が日本付近に張り出した。また、上層のチベット高気圧が日本付近に張り出したことに伴い、本州付近で背の高い暖かい高気圧が形成された。インド洋の対流活動や南シナ海北部からフィリピン北東の対流活動が活発になったことが一因と考えられる。冷涼なオホーツク海高気圧の影響をほとんど受けなかった。

3.「天気予報ができるまで」                  静岡地方気象台 高橋様
予報作業には、@実況値と予報値の比較、A予想資料の検討、B防災時系列の確定、C府県天気予報の作成が行われる。
実況値と予報値の比較
 @4回更新されるGSMの数値予報結果と、衛星画像・レーダー・解析雨量・アメダスなどの実況データとの比較を行う
 A総観場(300・500・700・850hPa)の流れを把握し、静岡県の予想を検討する。
 B3時間ごとの降水量などをガイダンスを基に量的予報を確定する。警報・注意報のリードタイムの検討をする。
 C数値予報に表れにくい現象を担当の予報官の判断で修正する。

気象台施設見学
 予報現業室・露場(雨量計・温度計・ウインドプロファイラなど)観測器材の見学、説明を聞いた。

◎懇親会
 「しぞ〜かおでん」気象台の方々と一緒に気象のことなど語り合った。
第18回例会
2011.2.12(土)
B-nest
1.気象データを閲覧できるHPの紹介   落合会員
   〜スグダス2(ウェザーニュース Labs.Ch)を中心に使い方と活用法〜

WNIのホームページの活用方法を具体的にレクチャーし、ライブカメラや、ウェザーリポート、減災など数々のコンテンツをALL CHANELからアクセスし閲覧しながら説明した。さらに、スグダス2についての操作方法を紹介してもらいたい。

 ◆「たのしいお天気教室(仮称)」についてのお知らせ   長谷川会員

昨夏、「小さな理科館」が吉田町に開館され、館内外にいろいろな実験観察が思いっきりできる環境となった。小学生対象のイベントとして「楽しいお天気教室」を開催するので、予報士会員が講師となって協力したい。

2.北極振動及び循環指数         松岡会員

気象に関する循環指数として、モデルを用いながら北極振動について具体的に説明、離れた大気が循環し互いに影響するテレコネクションについても、話が及んだ。

3.使えるホームページの紹介       大門会員

パソコン研究会で行われているような活用例として、各気象会社や研究機関等のホームページをリンクを張ったエクセルファイルを使って、実際にアクセスしながら説明した。紹介のあったホームページには気象庁の隠しページ(船舶向け情報)やGPV、航空気象でお馴染みのMETARなども見ることができる。

4.気象データ閲覧・収集を簡単に!    藤井会員
   "GET気象庁"と"天気一発アクセス"の紹介

「天気一発アクセス」は1回アクセスするだけで、いろいろな天気図を同時に見ることができる。また、気になる図があれば、それをクリックするだけで詳しい図に変わる。「GET気象庁」は気象庁の画像ファイルを簡単に取得できる。

5.中学校の理科教育における「気象授業」 神戸会員

中学2年の気象の授業では「飽和水蒸気量」について学習するが、生徒にとって目に見えないものは捉えにくく理解しずらい。これを神戸教諭が自作した1m3の立方体の中で水蒸気が飽和することを感覚的に捉えることができる方法を考案し実践した。いす取りゲームを取り入れ、楽しく学ぶ生徒たちが印象的だった。
第17回例会
2010.11.20(土)
B-nest
1.話題提供
(1)深層崩壊       神戸 会員
深層崩壊とは表土層だけでなく深層の地盤まで崩壊する大規模な現象だが、地層のうち「方解石」の層が水を通しやすく崩壊を起こしやすい。昨年8月、モーラコット台風による3,000mmを越す豪雨の影響で、台湾の小林村では深層崩壊が発生し学校などが埋まって450名以上が犠牲となってしまった。ほか、鹿児島県出水市では大雨により、長野県大滝村では地震によりこの現象が発生している。

(2)新平年値について   落合 会員
2011年から新平年値が導入されるが、発表は2011年5月気象庁ホームページで平年値公開。気象業務(季節予報等)での使用開始は5月中旬後半である。これに先立ち、落合会員が平年値の算出方法に従って発表した。アメダスの観測点の平年新規や、1・2・4週の平年も導入される。
静岡の年間平均気温平年値16.3℃(現在の延岡と同じ)は16.5℃となり、現在の福江、熊本と同じになる。ほか、各月の平年気温が出された。
今回、再び平年の気温が上昇することになるが、特に2〜3月と7〜9月が気温上昇に貢献している。つまり、早い春・遅い秋が印象付けられた。

また、夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜日数や冬日日数等も算出した。静岡の冬日の平年は23.7日が19.6日になる。2月の気温上昇 冬日日数減少が目立つ。また、県内では特に西部の気温上昇(浜松の真夏日・熱帯夜の日数増加)が目立つ。
静岡の年間降水量は2322mm → 2319mmとあまり変わらない。

東海地方の入梅の平年は6月8日 → 6月7日、梅雨明けは7月20日 → 7月20日と変わらない。
桜の開花日は、静岡では3月28日から3月25日(全国8位)になる。九州では開花はあまり変わらないが、北日本ではかなり早くなり、4月開花の桜前線がついに津軽海峡を超える。
台風は発生数が26.7個から25.6に減るが、上陸数が増える。

(3)頭痛と低気圧、台風との関係についての経験例   松岡 会員
温暖前線が近づくと頭痛が発生するなど体調を崩す症例が多い。34歳の女性患者を例として、低気圧の通過と体調の変化を挙げて紹介した。それによると、低気圧が発生した3月9日から頭痛が始まり、低気圧の中心が伊豆諸島を通過した10日に体調が元に戻りはじめた。また、台風4号が発生し南西諸島を通過した8月9日、頭痛うあ嘔吐などの症状が現れた。このような症例は気象要素の何と関連するのかははっきりしない。

2.「ちいさな理科館」施設の概略
吉田町の「ちいさな理科館」(施設内部・周辺や備品等)について長谷川会員からのメールを基に紹介し、当支部との連携について意見を出した。
現在、地域の子供たちがリピーターとなって来館しているようだが、グランドで気圧実験(ドラム缶が凹む)などお天気教室を開催したり、神奈川支部のサニーエンジェルスを呼んでママカフェを行ってもらったりして、子供や親も巻き込んで予報士活動ができるとおもしろいかもしれない。
意見は具体的に静岡支部のMLに出して長谷川会員と共に議論するようにしたい。

3.天気図談話会     藤井会員
(1)台風9号と県東部の豪雨(9月8日)
台風9号に伴う県東部の豪雨について、資料をもとに議論した。台風の進路がやや北に修正されたこと、解析雨量や記録的短時間大雨情報(時間雨量が100mmを連続して超えたこと)や、丹沢湖や水ノ木では数時間で最大750mmもの降水量があった(落合さんより資料)ことなど、あのときの様子を天気図を囲んで話をした。短期予報解説資料(2010年 9月8日03時40分発表)では大雨
ポテンシャル(06時からの24時間:地点最大):関東甲信150mm、北陸、東海120mmと予想されていたが、実際と大きく異なった(予報に対しとやかく言うつもりは無いが)。西南西の風に伴って345K前後の暖湿流が県東部〜神奈川県西部にぶつかり、関東地方の東寄りの風と収束して猛烈な雨をもたらしたのかもしれない。

(2)この夏の猛暑と残暑(8〜9月)<長期予報的見地から>
この夏の猛暑の状況(静岡の気温推移や各地の平年差)、経済効果、熱中症の影響など500hPa高層天気図や100hPa高層天気図をもとに議論した。この8月は平年より+2〜3℃の地点が多かったが、静岡 28.5℃(+1.7)だった。9月も残暑が続き、静岡 25.5℃(+1.7)だった。エルニーニョ現象終了後の中緯度昇温効果(全球的に上昇)で高い状態が数カ月続く。ラニーニャ現象が発生している夏は、北半球中緯度の気温が高くなる傾向がある。インド洋の対流活動が平年より活発なため、亜熱帯ジェット気流が北偏、チベット高気圧が日本付近に張り出したことに伴い、本州付近で背の高い暖かい高気圧が形成された。

◆◆ 懇親会 ◆◆

居食屋「和民」静岡駅前南口店
気象のほか、歴史のことやなど楽しく盛り上がった会となりました。次回はスグダス2やホームページ(特にデジタル台風)の利活用について学びたいなどの話が出ました。
お天気フェア
2010.8.21
静岡地方気象台
実 験:
1.雨粒の実験・・・ポタリくんを使って、饅頭のような雨粒を見せた。
2.雲の実験・・・線香の煙を凝結核にして、断熱膨張で生じる雲を発生させた。
3.雷の実験・・・指先に静電気を作って、雷を見せた。
4.竜巻の実験・・・「たつのすけ」で竜巻を作った。
5.空気砲の体験・・・箱をポン!と打って、悪いはれるんを倒した。

起震車の体験コーナーも設置され、震度体験をした。
サイエンスフェスティバル2010
2010.8.8(日)
静岡科学館「るくる」
「大空のキャンバス!雲、虹、夕日」本年度は、虹、雲、夕日をメインに実験を行いました。そして、今年も好評の「雪の結晶の折り紙」「雲をペットボトルで作る実験」をやりました。多くの子供たちや親御さんが集まり盛況でした。

気象教室
2010.7.25日(日)
静岡市大里生涯学習センター

「天気について学ぼう!」ペットボトル内での雪の結晶を作る・雲を作って観察する など
今回も昨年に引き続き、様々な気象現象を紹介し、子供たちにとって興味深い雪の結晶や、雲作りの実験をペットボトルを使って行いました。聴講者は1年生2人、2年生1人、3年生2人、4年生11人、5年生2人、6年生0人と、その保護者でした。男子10名、女子8名です。

第4回総会
第16回例会
2010.5.8(土)
B-nest
総会
全ての議案が可決しました。2010年度事業計画案は一部修正して事業計画となっています。

2.話題提供
(1)大雪と過去最悪の大霜害となった3/29〜30の振り返り   落合会員
局地前線ができたところに、この時期としては非常に強い寒気が南下、御殿場地方を中心に大雪となった。静岡でも3月末としては異例の雪あられが降り、雪片が舞う市内をニュースで報道されました。茶畑では防霜ファンを回して空気を攪拌しても、氷点下の空気では霜や凍結を防げず、新茶99%が被害を受けてしまいました。

(2)「そうだ!例会に行こう。」各例会の紹介       藤井会員
合同例会や、天気図検討会、天気図を囲む会、長利研の様子をデジカメ写真を用いて報告しました。天気図を囲む会については、大門さん@北関東支部長が、実際に使われる資料を用意して説明してくれました。

(3)実験クラブの気象実験                 佐藤会員(神奈川支部)
氷・湯・水とアルミニウムの粉末を用いて回転テーブルに乗せて回すと、水が蛇行し、7波動になったり、5波動になったりしました。地球も北極寒気の変化で偏西風蛇行も変わってくる感じです。

(4)風のゆらぎと音楽(風のいやし効果)         松岡会員
股野宏志氏が作曲したジ・エアは偏西風の蛇行を音楽にしたもので、深夜FM放送だった「ジェットストリーム」にも取り入れられていたそうです。1/fのλ乗の音になると、頭脳によく、心地よい感覚となるようです。

(5)オホーツク海流氷記                   神戸会員
網走からオホーツク海の流氷を船から撮影した映像と、観光用ヘリコプターで撮影した映像を見せてくれました。流氷は昔よりも少なくなってきているとのことです。

◆◆ 懇親会 ◆◆
気象の話題や日常的な話題も出て楽しく過ごすことができました。
第15回例会
(神奈川支部との合同例会)
2010.3.20-21
熱海市伊豆多賀長浜別荘
内 容:
(1)自己紹介 (2)支部紹介
(3)話題提供 13:30
 ・オホーツク海流氷記     神戸会員 (静岡)
  網走からオホーツク海を観光用ヘリコプターで眺めた時の様子が印象的でした。
 ・教育CSRシンポジューム   天渡会員 (北関東)
  理科教育を充実するため、社会人活用型教育支援プロジェクトが行われていますが、千葉支部の取り組みやブースの様子について紹介されました。
 ・北京旅行記          佐藤会員 (神奈川)
  中国の天気予報事情(とても広いので放送に時間がかなりかかるなど)や、天安門の辺りの様子をお話してくれました。
 ・卑弥呼と日食         松岡会員 (静岡)
  邪馬台国の時代における皆既日食をPCで復元している。卑弥呼が亡くなったころ2年連続の皆既日食があったとされているが、地球の自転が微妙に変化しているので、実際に皆既日食が続けてあったのかよくわからない。昔は日食というと悪いことの前ぶれとされていたそうです。
 ・砂漠の気候と世界気候   根本会員 (千葉)
  砂漠地方の衣装をまとった根本さんが、砂漠気候や乾燥気候の定義について、クイズを交えながらお話してくれました。
途中で、別荘のほうから差し出してくれた「だんご3兄弟」を頬張りながらお話を聴きました。

(4)気象実験
 ・実験で見る温室効果ガスの赤外線吸収   梶原会員(神奈川)
  赤外線カメラを用いて、温室効果ガスを入れたビンの温度変化を見せてくれました。
 ・減圧保存容器を使っての実験         山本会員(神奈川)
  容器の中にお菓子を入れて、減圧するとお菓子が膨らむ様子を実験で見せてくれました。大きくなったお菓子も元の気圧では戻ってしまいます。
 ・ワイングラスで音を出す実験          佐藤会員(神奈川)
  ワイングラスに水を入れ、音階を作りました。

(5)気象と音楽
 ・ロスビー波とバッハ/グノー
   グノー/「アヴェ・マリア」          フルート 井上会員(広島県)       伴奏:藤井会員(静岡)
   ロスビー波について、股野宏志氏の「気象と音楽と詩」に書かれていることを簡単に紹介し、曲目を演奏しました。
 ・パリとマジョルカ島の気候
   ショパン/「ワルツNo.7」 「雨だれ前奏曲」    ピアノ  池辺会員(神奈川)
   ショパンのいたパリやマジョルカ島の気候について、プリントも用意して発表し、ピアノ演奏してくれました。
 ・風のゆらぎと音楽(風のいやし効果)(CD利用)        松岡会員(静岡)
   ロスビー波に関する股野さんの曲をCDで聴かせてくれました。

(6)気温あてクイズ!
 ・21日9時の網代の気温を予想しました。大門会員の雲断面図やFXFEなどを参考に、全員で予想しました。(この時にはまだ彼は到着していませんでしたが・・)なぜか、小数第1位まで予想しました。
このときすでに懇親会に入っていました。カラオケ♪も楽しみました。小川会員がいろいろな曲に合わせてピアノを弾いてくれました。それから、温泉にも交替で入りました。

−<21日>− * − * − * − * − * − * − * − * − * − * − * −

明け方は激しい風雨と雷雨でしたが、朝は日が差し、暖かな陽気となりました。朝食をとって、いざ網代へ!

(7)アメダス網代見学
 田中様(静岡地方気象台)と吉本会員(静岡)のご案内で、観測等について解説してもらいました。旧網代測候所の中も見学させてもらい、各観測機器の紹介をさせてもらいました。この中には古い観測記録も残されていましたが、必要なものはすでに静岡地方気象台へ移動したそうです。ここで、網代の9時の気温がわかりました。17.6℃です。最も近い予想をしたのは根本会員でした。第1位の表彰をしました。それから、第2位は佐々木会員、第3位は大門会員でした。
 昼ごろは強い黄砂で空が白っぽくなりましたが、帰りは無事に帰宅しました。楽しい2日間でした☆
第14回例会
2010.1.23
B-nest
1 話題提供
@静岡県の雪    藤井会員
静岡県で降雪がある場合の天気図は、西部では西高東低、中部・東部では、前線が停滞し、発達しない低気圧が通過するときと、局地前線が発生するときが多い。いずれも850hPaで−6℃線がかかるような強い寒気の下で降る。南岸低気圧が通過するときは、850hPa気温が上昇し、平野部では雨になることが多いが、過去には、南岸低気圧で大雪が降った例もあるので、注意が必要である。

A「日食の風」   松岡会員
皆既帯が通過する時、気温や風向風速が一時的に変わるのではないか、という研究が鹿児島で観測船を出して行われた。種子島・屋久島・名瀬などのアメダス10分値データを検討したが、はっきりとした変化は認められなかった。しかし、名瀬のデータは皆既帯通過により、若干の変化が出た可能性がある。

2 講 演 「市町ごとの注警報発表業務改善」 静岡地方気象台 田中様
今年5月下旬より、注意報警報は市町単位に発表される。(ただし、静岡市・浜松市は2分割して発表される。)今後、警戒が必要な市町を特定して発表できるようになり、道連れに出るような地域はなくなるようになる。これに伴い、発表基準も市町単位で見直し作業がなされた。大雨警報は、たとえば、「大雨警報(浸水害)」というように対象にする災害を括弧書きにして発表する。それから、警報の発表が避難準備情報となり、土砂災害警戒情報の発表で避難勧告となるような防災対応ができるようになるという。警報はテレビ・ラジオなどの報道やNTT回線の177、気象庁ホームページ等で確認できる。

3 話題提供
Bタイ旅行報告   根本会員
昨年5月と9月にタイへ行き、プレモンスーン期の中、体験した暖かい暖湿流やスコール、見た雄大積雲や積乱雲の様子を写真を交えて発表した。計測した気温(30℃台)のことや、スコール通過に伴う気温の急降下(23℃)で寒くなってしまったこと、タイの食堂は屋根に大きな扇風機が設置され回っていること、鉄道には冷房がなく、車窓を開けて乗ると心地よい熱帯の風が入ってくることなどが紹介された。

C8・11の駿河湾を震源とする地震について   杉村会員
昨夏、駿河湾を震源とする地震が起きたが、静岡市では5時26分には災害対策本部が設置され、市職員が参集した。地震発生2分後に津波注意報が発表され、同報無線(J-Alert)で発せられたが、一部エリアで障害が生じた。ほか、あの地震の中で、市職員の方々が各場面で具体的に対応したことが紹介された。

3 天気予報を作成しよう
静岡県内の観測地点から静岡と網代を選び、翌日の天気(各要素)をFAX図などで予報した。大門会員(北関東支部)が持ってきてくれた雲断面図が予報を作成するためによいヒントとなった。ほか、気象台の田中様より、局地前線はFXJPで判断できることや、FXFEに降水の列が現れることのお話があった。
 静岡:晴れのち曇り 最高気温12℃ 最低気温2℃(当日の実況)
 網代:晴れ時々曇り 最高気温 9℃ 最低気温3℃(当日の実況)

■□ 懇親会 □■
「月の宴」
 気象台の田中様とともに、気象の話や、3月に行われる神奈川支部との合同例会でのアメダス網代の見学についてのこと(もしかしたら、参加されるかも!?)などいろいろな話で盛り上がり、とても楽しい会になった。
第13回例会
2009.10.24
B-nest
(1)硫黄島皆既日食報告と天気    山本会員
晴天率をもとにポイントを決定するが、長梅雨のためトカラ列島は無理と判断、予想図をもとに硫黄島へ航路を決定した経緯など。
過去晴れていても小さな雲で見えなかったこともあるとのこと。
2009年7月20日ごろから前線南下、上海〜トカラ列島〜屋久島種子島の皆既帯では、ほとんど見ることができなかったが、硫黄島近海では見ることができた海域があった。その海域に山本会員は衛星画像を参照してよい航路を見つけ出して船を先導して皆既日食を観測した。

(2)「ノルマンディー上陸作戦」     松岡会員
ノルマンディー上陸作戦決行に至る天気予報の話。発達した低気圧の狭間の一時的な平穏時に作戦が決行されたという。
1944年6月、連合国側がドイツへの上陸作戦を遂行した。ドイツ側は当時、この地を襲っていた暴風雨がすぐには収まらないと予想していたが、連合国側は天気が回復することを予想、上陸作戦を開始した。まさに、気象が歴史を塗り変えた1ページである。

(3)地球温暖化予測情報について   藤井会員
気象庁の地球温暖化予測情報をもとに日本を7エリアに分割して約100年後の気候の変化を解説。2100年頃には、1971〜2000年平均値と比較して2.5℃程度の上昇となる予想結果が出たが、この値は、2001年にとりまとめられたIPCC 第三次評価報告書に掲載されたいくつかの気候モデルの予測結果(2.7〜4.7℃程度)に比べると低めであり、下限に近い値になっている。

(4)「台風18号問題」意見交換     落合会員
台風18号関連
 1)静岡県を中心とした影響のまとめ
 2)上陸地点再検証
 3)上陸情報の問題点、意見交換など

意見集約
 ・気象庁と気象予報士が出す情報で棲み分けができないか
 ・気象庁以外に情報があることを浸透させる
 ・特別地域気象観測所にライブカメラを
 ・気象庁には人間的観測を
 ・上陸地点は一般にアピールされやすい
 ・防災情報は一元化が望ましい
 ・上陸だけでデメリットがあるかどうかわからない
 ・10km(0.1度)の差は問題か
 ・ウェザーニューズ自身が情報の危険性を把握しているか
 ・誤診すると風評被害が大きい

この問題を予報士会で放っておく訳にはいかないと感じ、議論の時間を設定しましたが、懇親会を含めても時間が足りなかった。
他支部でも様々な意見が出てくることを期待したい。

■□ 懇親会 □■(17:30〜) 花の舞
台風18号のことや、気象に関する話題、ほかにもいろんな話題で盛り上がった。
防災フェアin浜松
2009.8.21〜24
浜松駅北口
ステージイベントに協力した。
(21日)
15時からはSBSのお天気キャスター・岡村会員がメインとなり、気象台の方々とステージイベントが行われた。たつまき発生実験や、お天気キャスターに挑戦が行われ、小学生などがクロマキーの中で原稿を一生懸命読んでいた。中継ではブース周辺で、天気予報を放送したり、ブースの説明をしたりした。

(22〜23日)
たつまき発生実験や水槽を使った前線の実験が行われた。

気象台ブースでは、おなじみの雨粒くん・竜巻発生装置があり、さらにアメダスの観測機器を設置して説明したり、レーダーアメダスをモニターに出したりしていた。
サイエンスフェスティバル2009
2009.8.8
静岡科学館「るくる」
<体感温度を体感しよう>
扇風機に当てた手・当てない手、霧吹きでぬらし扇風機に当てた手・当てない手で体感温度がどれだけ違うのか、サーモビューワにより視覚で確認できるようにした。興味を持った小さな子は何度もぬらしながら、色の違いを実感していた。

<ペルチェ素子>
ペルチェ素子を利用し、手の熱エネルギーと氷との温度差にて発電させ、モーターの風車を回せるようにした。「何で電池無しで回るんだろう」と、その不思議さに虜になった子も多くいた。

<雲を作ろう>
昨年に引き続きソーダキーパーを利用しペットボトルにて雲を作る実験だが、昨年度と大きくバージョンアップして、サーモテープをペットボトル内に入れたり、自作の温度センサーをペットボトル内に挿入してデータロガーと連動させたりし、断熱圧縮・膨張の温度変化を視覚にて確認できるよう工夫した。実際に3℃程度の温度差が生じる様子を視覚にて確認できた。

<雪の結晶作り>
興味を持った子は何度もブースに立ち寄って、多くの種類の結晶作りに挑戦していた。鮮やかな結晶のパターンを数多く用意したので、立ち寄った子が興味を持ってくれたのだと思う。
お天気フェア2009
2009.7.18
静岡地方気象台
実 験:
1.雨粒の実験・・・ポタリくんを使って、饅頭のような雨粒を見せた。
2.雲の実験・・・線香の煙を凝結核にして、断熱膨張で生じる雲を発生させた。
3.雷の実験・・・指先に静電気を作って、雷を見せた。
4.竜巻の実験・・・「たつのすけ」で竜巻を作った。
5.空気砲の体験・・・箱をポン!と打って、悪いはれるんを倒した。

起震車の体験コーナーも設置され、震度体験をした。
第12回例会
2009.6.28
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」
1.予備実験会の報告                 桑原会員
8月8日に開催される「サイエンスフェスティバル」で行う実験の紹介
・サーモビューワを使って体感温度を体感する
・ペットボトルで雲を作る
・ペルチェによる発電

2.話題提供
 @桶狭間の戦い」について             松岡会員
1560年6月22日、梅雨の中休みで朝から気温上昇、午後1時頃熱雷発生?で強雨。雨に乗じた信長の奇襲で、油断していた今川義元は討ち取られた、
と言われていますが、信長は意外にも正攻法だったようだ。雨の時期に大軍を率いての進軍は不利なのに、なぜ義元は梅雨時に動いたのか?
もし天候のよい季節を選んでいたら、結果は違っていたかも?義元の側近に優秀な気象予報士がいたら、歴史は変わっていたかもしれません…。

 A昨夏のゲリラ豪雨と中長期予報検証      藤井会員
2008年7月8月にあったいわゆるゲリラ豪雨、中長期予報で予測できなかったのか?
去年の資料を見ると、アンサンブル予報がゲリラ豪雨の2〜3日前にそれまでの傾向と違ってきていた。
アンサンブル予報の傾向がガラッと変わったら要注意?!ただ、どこで起こるかはせいぜい○○地方くらいの程度で、ピンポイントでは難しい。

【天気図談話会】
2009年6月16日の天気について、資料を基に議論した。
アメダスハイキングと雲観察
2009.5.16
薩た峠
コース:興津駅−アメダス清水−薩た峠−由比(桜えびのかき揚げ)
解 散:14:00ごろ(由比駅)

この日は曇りで小雨の降る1日でしたが、楽しく観察することができた。

観察した主な雲:層積雲(Sc) 積雲(Cu)
雲底:1200m(4000ft)・600m(2000ft)
平成21年度第1回 気象技能講習会

講師:下山紀夫氏

2009.4.26
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」
内  容:
1.衛星画像の解析(赤外画像・水蒸気画像・可視画像)
 地上から見た10雲形の観測と、衛星から見た雲型の判別をしていく。
 衛星画像では、上層雲・中層雲・層雲/霧・積乱雲・雄大積雲・積雲・層積雲の7種類に分類する。
 層雲/霧を見つけるには差分画像を用いるとわかりやすい。
 雲形を雲型(衛星画像)から判断できるようにしてほしい。

2.大雨事例の解析
(1)2006.6.29高知県で発生した大雨
 リッジの発達と暖湿流の北上により最大96mm/hもの雨。下層以下に暖湿流が入り込み、さらに沿岸前線による影響もあったようだ。
(2)2008.8. 5関東地方の大雨
 東京・池袋で局地的大雨によりマンホール作業中に溢水。南大塚で66mm/h。南海上に寒冷低気圧があり、周辺を湿った空気(342K)が北上しやすかった。中層は乾燥域で上昇気流を活発化させる要因となった。4日夜は雷雨の可能性が予想されていたが、日中の予想がされていなかった。局地的な豪雨は予想が難しい。

 予報士は予想をすると同時に、実況監視が必要である。

3.新しい大雨・洪水警報
(1)土壌雨量指数・流域雨量指数の導入
  注意報・警報に指数を導入。さらに記録的短時間大雨情報・土砂災害警戒情報へランクを上げる。
(2)竜巻注意情報
  発達した積乱雲が発生し竜巻の発生の可能性があると1時間ごと更新して発表。1/10以下の確率。
(3)アンサンブル予報を用いた台風情報の5日予報
  メンバーの予想進路が大きく2つに分けられる場合、予報官が判断する。
 竜巻注意情報が発表されたら、空を気をつけて見るよう、一般の人々に教えてあげてほしい。

4 トピックス
◎温帯低気圧から発生した台風22号
 2008年12月、本州東方海上〜小笠原近海の温帯低気圧は、東に進みながら発達したあと切離低気圧になった。その後、東南東〜南に進み太平洋高気圧の南側に入った。その後、この低気圧内の上昇気流で積乱雲が発達、寒気核が消失、暖気核が現れ、熱帯低気圧となった、その後発達し、「台風22号」となった。

懇親会
 下山先生を囲んで、空の話で盛り上がりました。他に、マラソンの話など楽しく会話しました。
第11回例会
2009.1.31
B−nest
(1)天気図検討会参加レポート(落合会員)
   検討会レポートの後に例会当日未明に静岡を通過した南岸低気圧のデータを見ながら解説した。静岡でも記録的な降雨が観測されていた。

(2)レッドクリフ(赤壁の戦い)と諸葛亮孔明の気象予報(松岡会員)
   諸葛亮孔明が気象予報をうまく取り入れた軍師であったとの説について論じた。陰陽太極図とエネルギー変換のイメージ図が相似しているという点は非常に興味を持てる。

(3)アンサンブル予報図の見方(藤井会員)
   週間予報支援図・1か月予報支援図の見方を解説した。その後、1月30日発表の支援図を使って2月1日から6日の静岡の週間予報を皆で作ってみた。久々に天気図と睨めっこをするいい機会となった。

懇親会
懇親会から参加の方もいて気象に留まることない楽しい会話が広がり盛り上がりました。
 「京菜酒房 炉風土 LOFT」
SBS防災スペシャル命を守ろう! TOUKAIゼロ2009・春
2009.1.17
”静岡かがく特捜隊”21名の小学生とその保護者総勢53名に、お天気教室が行われたが、予報士会は実験、クイズ等を担当した。SBS担当者からは、楽しい雰囲気を放送することができたとのお礼のメールがあった。気象台からは当日の様子を東京管区気象台のPR誌に掲載したいとの報告があった。
第10回例会
2008.10.18
B-nest
話題提供
 (1) 蒙古襲来と台風   松岡会員
元寇は文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)に分けられるが、前者は新暦11月下旬なので、台風の可能性は小さく、急速に発達した低気圧による可能性が高い。後者は新暦8月なので、台風である可能性が高く、玄界灘で非常に強い勢力にも達していたかもしれない。

 (2) 静岡と千葉の気候の違い ―― やませは箱根を越えない   根本会員
最低気温:冬日は静岡が多く、静岡は、千葉より冬に冷え込みが強い。熱帯夜は千葉が多い。夏は、静岡の方がサブハイの勢力圏内に入ることが多く、千葉は、縁辺流の影響が強い。
最高気温:概して静岡が千葉より高温になりやすい。静岡の緯度が千葉のそれより1度ほど低いため、日射が強い。オホーツク海からの寒気が箱根でせき止められるため、暖候期の低温になりにくい。

 (3) 台風13号接近時における市町別注意報・警報発表シミュレーション   落合会員
最発達して接近した台風13号により、県内にも大雨・洪水・暴風・波浪警報が各域に発表されたが、2010年度から市町単位で発表される警報基準に照らし合わせて、実況から警報の発表がどのようになるかシミュレーションしてみた。
 
 (4) 雲断面図による時系列予報   大門会員
気象データを基に気象関数等で補間し、雲断面図を作成している。ほか、降水量・気温・大気安定度・天気などをデータに加えた。そして、降水や雷雨の発生など、配信している。700hPaの湿域は、降水の有無に意味のある情報である。

 (5) 8〜9月台風経路の経年変化   藤井会員
8〜9月の台風の台風について、北緯20〜46度、東経120〜150度の区域を2度単位でメッシュに区切り、台風がその中をいくつ通ったか、5年単位にして調べた。そして、通過数/発生数=通過率として推移を見たところ、通過しやすい周期とそうでない周期が存在するのではないか。

懇親会
粋酒屋(いざかや)わたんじ
遠路参加してくれた方々を含め参加者16名と多く、にぎやかな楽しい会になりました。自己紹介や台風展などの支部行事を含め話題など盛り上がった会でした。
ディスカバリーパーク焼津「台風がやってきた!」
2008.9.13〜11.30
ディスカバリーパーク焼津 「ときめき遊星館」
館内展示物の説明・実験演示

親子連れやカップルなどたくさんの人たちが展示を見に来場され、台風について新しい知識を得た。この展示にあたり、当支部会員はもとより、他支部の方々にも説明員を協力してくださり、運営を滞りなく進めることができた。
お天気フェア2008
2008.8.24
静岡地方気象台
実 験:
1.雨粒の実験・・・ポタリくんを使って、饅頭のような雨粒を見せました。
2.雲の実験・・・線香の煙を凝結核にして、断熱膨張で生じる雲を発生させました。
3.雷の実験・・・指先に静電気を作って、雷を見せました。
4.竜巻の実験・・・「たつのすけ」で竜巻を作りました。
5.空気砲の体験・・・箱をポン!と打って、悪いはれるんを倒しました。

ほか、狩野川台風50年の記念展示が行われました。
サイエンスフェスティバル inる・く・る 2008
2008.8.3
静岡科学館「るくる」
内 容  「ペットボトルで雲を作ろう!」

500ccのペットボトルに線香の煙を凝結核にして実験・観察を行った。ペットボトルの上にソーダキーパーを装着して内部の圧力を上げて、ソーダキーパーの栓を抜いて内部の圧力を一気に下げると、内部に水滴が白く現れ、子供たちの歓声が聞かれた。また、長谷川さんが気圧等についての実験を見せてくれたり、川端さんが昨年に引き続き雪の結晶の折り紙をしてくれたりして、子供たちの楽しむ様子が窺えた。

なお、事前準備として7月5日に予備実験会を「るくる」で行った。
第9回例会
2008.5.24
B-nest











第3回総会
話題提供:
 @季節性感情障害      (松岡会員)
 季節性感情障害(SAD)は冬季になると現れるうつ病であり、2月頃症状の盛期を迎える。日照時間と密接な関係があるため、世界的には高緯度ほど有病率が高くなる傾向があるが、日本では緯度と日照時間が比例しないため、緯度による有病率の違いは見られない。治療には光療法が有効である。また夏型のものもある。

 A防災気象情報と自治体の対応(杉村会員)
 防災気象情報が発表された際の自治体の対応と実情、新設された土砂災害警戒情報、竜巻注意情報について地方自治体側からの視点で有用性や問題点を出した。

 B静岡県と台風       (藤井会員)
 過去数十年に渡って静岡に被害を与えた台風について、中でも6時間連続で1時間雨量約70mmを記録した七夕豪雨(T7408)の天気図をラジオの気象通報から作成した。

第3回総会が開催され「話題提供等の講演者に『資料準備費』として一律\1,000支給」という項目が賛成多数により新たに規約第5条に盛り込まれた。
静岡地方気象台の 饒村台長、田中防災業務課長がお見えになり、「静岡県気象友の会」発足に際し静岡支部の理事への参画要請があった。

懇 親 会
11名の参加者がそれぞれ様々な意見を交換し大いに盛り上がりました。
南極の話 (講演とスライド)
2008.3.9
静岡地方気象台
講  演『南極観測事業の紹介』   静岡地方気象台長 齋藤氏
講演と映写『最近の越冬観測から』 静岡地方気象台東海地震防災官 高橋氏

『何でも質問コーナー』など
日本の南極地域観測は、1957年に第1次観測隊が越冬して以来、半世紀を超える歴史を刻んだ。静岡地方気象台にも、第20次、第26次、第46次に南極で越冬した隊員が勤務し、これら元隊員により、南極観測の様子やオーロラ・ペンギンなど南極の自然が紹介された。
第8回例会
2008.2.16
B−nest(産学交流センター)IT研修室
話題提供
病は気象から(花粉症)  松岡会員
村山貢司氏「病は気象から」より、花粉症は日本人の16%、2000万人の人がスギ花粉症になるという。1年中花粉は飛ぶのはスギ・ヒノキ・イネ科植物・ダニなどハウスダストでスギ花粉が最も多いので影響が強い。花粉の飛散量は、前年夏の日照時間や気温に左右され、過去の例では前年夏の気温が高かった1995・2005年などが非常に多く、その次の年はぐっと減っている。関東地方では奥多摩からと金時山からの花粉が到達するお昼ごろと、上空から降りてくる夕方前にピークがある。今年は、前年7月の日照不足8月の高温より、静岡県では平年並みの飛散量となりそうだ。

パソコン利用研究会報告  落合会員
(1)GMTなどの紹介
@GMTについて地図の描画に長けているほか、多様なグラフを生成でき、気象学、地震学で使われている。Windowsで動作するがUNIXのコマンド群を理解する必要あり。(GUIではない)静岡地域の局地解析図などの例が紹介された。
AUWSCについてこのソフトを使用することにより、気象庁のホームページから自動でアメダスなどの気象データをダウンロードできる。(例:宗谷岬〜波照間島空港までのアメダス)気象庁のサーバーに負荷がかかる恐れがある。
(2)使えるホームページの紹介
パソ研で紹介されたHPの紹介(村上会員)に落合会員が加筆して紹介した。リニューアルされたものもあってよいデータが参照できることが分かった。
第7回例会
2007.12.15
B−nest(産学交流センター)IT研修室
話題提供
(1)「気圧と血圧」 松岡会員
 従来、低気圧は体に悪く、高気圧は体に良いとされていた。しかし近年、高気圧こそが体に悪いという説が出てきた。その理論は、次のようなものである。
 高気圧 → 酸素が多い → 活性酸素(有害)が多い → 交感神経優位となる  → 顆粒球増加 → 細胞が攻撃を受ける
    Cf. 低気圧では副交感神経が優位となり、リンパ球が増加
 事実、高気圧下で虫垂炎が重症化するという統計がある。
 ただし、これは一つの説であり、様々な要素を考慮に入れ、判断すべきである。

(2)「地球温暖化と私たちの暮らし」 川端会員  
 温暖化は世界的に確実に進んでおり、その影響は各地で見られる。
 (南アジアの大雨洪水、ヨーロッパの熱波、アメリカの巨大ハリケーン、北極・グリーンランドの崩壊する氷河や氷、海に沈む島国ツバルなど)
 温暖化の原因はいまだ完全には解明されていないものの、二酸化炭素説が有力であり、二酸化炭素排出を削減する動きが世界的に進んでいる。
 二酸化炭素を最も多く排出している国はアメリカや中国であるが、面積の小さな日本も上位にあり、更なる削減努力が求められる。
 
天気図談話会
 「スグダスの利用方法と活用」藤井会員
研修室に備え付けのパソコン(各自1台ずつ!)を実際に操作しながら、スグダスで見ることができる天気図とダウンロード方法、天気図の見どころなどを分かりやすく紹介した。

紹介された天気図の種類と主な見どころは
・ASAS(アジア地上解析)・AUPA20(ジェット気流の位置・チベットH)・AUPQ35(強風軸・寒気・等高度線)・AUPQ78(湿域 シアライン 前線解析)・AXFE578(渦度 気圧の谷(西谷 本邦谷 東谷)・AXJP(東経130°140°高層断面図)・FCVX11(1か月予報支援資料 (1))・FCXX92(全般気象解説 1か月予報支援資料)など。

また、パソコンの機能(ペイント)を利用して、−6度以下@850hPaの寒気部分を青色で着色したり、気圧の谷を示す二重線を書き加えるなどスグダスとパソコンの有意義な"合わせ技"や、気象庁ホームページにある観測データをEXCELにコピーしてグラフを作るなどのやり方も説明した。

懇親会  ペガサートビル地下の居酒屋「トロロ屋」  http://www.at-s.com/bin/guru/GURU0040.asp?yid=C371716314
11名参加
忘年会を兼ね、鍋を囲んで飛躍した1年を振り返りました。来年に向け、他支部との交流など(富士登山や箱根合宿?)、さらなる飛躍に期待する話題も盛り上がりました。次回例会は「2月ごろやりたいね」という話が出ました。
第6回例会
2007.10.13
静岡市民文化会館
第2会議室
1 話題提供
(1)気象と脳卒中  松岡会員
脳梗塞は、暖かい日、夏に多く、就寝中が40%、発生時間は6,7、10時が多いが、脳内出血は寒い日、冬に多い。くも膜下出血は春先に多く、活動時(仕事、食事、用便、入浴)に60%、発生時間は6,7,19時が多い。
(2)ヘリコプターと雷について  安永会員
静岡県では県内東部と西部で2機のドクターヘリが飛行しているが、運行には気象に大きく左右される。ヘリコプターに落雷する可能性はあるが、落雷事故例が少ないのは、ただ単に落雷の可能性があるような天候時は飛行をキャンセルしているためと考えられる。飛行機に比べてヘリコプターへの落雷は起こりにくいが、離陸前に雷鳴が近づいてくる時など離陸時間を遅らせる。

2.天気図談話会
「天気図を囲む会」形式で、5人程度のグループに分かれて資料の周りに集まり自由に話をした。
(1)静岡県を襲った2007年9号台風について  落合会員
台風9号襲来時の風、雨量、被害、特徴についての資料を見ながら討議した。総雨量の分布が600mmを越えた所もあったが、富士山、箱根、丹沢山系などの地形に影響していること、台風9号の雲形が接近時まできれいな円形をしていたこと、台風9号の進路は狩野川台風に似ており、もっと西にずれていたら、さらに大きな被害が発生した可能性等。
(2)8月24日の草薙の局地的な大雨   藤井会員
5人程度のグループに分け 「天気図を囲む会」形式で、天気図のその日を思い出し、資料の周りに集まり自由に話をした。 また241200UTC AUG.2007を使って天気図を描いた。
お天気フェア
(気象台に協力)
2007.8.25
静岡地方気象台
静岡支部会員8名が来館者に実験スタッフになり、実験を見せたり説明したりした。
楽しく体験学習ができた。
サイエンスフェスティバル inる・く・る 2007
2007.8.19
静岡科学館「るくる」
内 容  「雪の結晶を作ろう!」

500ccのペットボトル・釣り糸・消しゴムと、冷却用にドライアイスを使って雪の結晶を作る実験を子供たちが行えるようにした。「雪はどうして出来るのか?」の説明を行い、折り紙を用いて雪の結晶の形を作ってもらったりした。

なお、事前に予備実験会を7月22日に「るくる」で行った。
天竜・佐久間アメダス見学・撮影会
2007.8.5
現地アメダス
静岡放送のニュース番組「テレビ夕刊 かがく特捜隊」(8月7日(火)18:30)で「どうして天竜、佐久間は暑いのか」という題で行われた取材に出演した。現地で見学やインタビューをして、高温の原因について考えた。
第5回例会
2007.5.19
静岡市視聴覚センター
SBS放送局・静岡新聞社



第2回総会
○第5回例会
 1 話題提供

  @ ドライフェーンについて(川端会員)

  A 能登半島地震について(杉村会員)

 2 お天気キャスターに挑戦!第1回(岩崎会員)

○第2回総会
 新役員の決定
○懇親会 場所:ホテルアソシア(18名参加)
 新しい会員を迎え、飲み放題・食べ放題タイムを少し過ぎるほど、いろいろな話をして交流を深め、盛り上がった。

御前崎測候所見学会
(気象台に協力

2007.2.24

御前崎測候所

@海底地震計について(測候所所員 宮沢氏)

東海地震予知のための観測網として、海底地震計や体積歪み計・傾斜計の説明

A気象観測測器等)施設の見学

露場の温度計湿度計・降雪計・雨量計(転倒ます式)・風向風速計・感雨器や現業室の見学

B講演(緊急地震速報)懇談等

地震波よりも電波のほうが速いので、発生直後に緊急放送。

第4回例会
2007.2.3
静岡科学館
「る・く・る」

(1)「サイエンスフェスティバル2007」についての説明
  (るくる館長)
(2)話題提供

「アレルギー性鼻炎」  (松岡会員)
スギやヒノキ花粉が飛び始める時期と気象や花粉情報のホームページの紹介、喘息とアレルギー、アトピーとの関連。

天気図談話会 (藤井会員)「明日の予報を発表しよう!」-------スグダスを利用してお天気キャスターに挑戦

  スグダスを利用して、天気図の基礎を学習し、翌日の天気を予想する。

(4)懇親会  場所:居酒屋 賤機はん兵衛 南町本店(11名参加)
  『静岡おでん』を食べよう!
  旨いおでんを食べながら、本日の反省。今後の活動のアイデアや組織のことなどについて話し合った。
設立記念総会(第1回総会)

2006.11.18

グランシップ静岡

(1)あいさつ 日本気象予報士会 (酒井会長)

(2)来賓紹介 来賓祝辞 静岡地方気象台長 齋藤氏

(3)総会(議長:長谷川会員 書記:山本会員)
 第1号議案 支部規約(藤井)
  質問なし 賛成多数で成立
 第2号議案 支部役員(藤井)
  質問なし 賛成多数で成立
 第3号議案 活動方針(藤井)
  質問なし 賛成多数で成立
 第4号議案 支部予算(川端)

(4)日本気象予報士会案内会 司会:小川常任理事
・本会の活動内容(気象技能研鑽、内外の機関・団体との連携、イベント、地域会員活動、ホームページ・メーリングリスト運営や、SUGDaSS2の紹介、本会法人化の将来構想)について説明
・静岡支部のこれまでの活動 静岡県東部顔合わせ会発足以来の地域活動の経緯と今後の活動について

(5)記念講演会

講師:静岡地方気象台齊藤台長

演題:「最近の突風災害」

 防災面で国民関心が高まっている竜巻災害の仕組みや、地球温暖化と異常気象などが分かりやすく説明され、気象現象と国民生活との関わりを考える良い機会となった。

レセプション(記念祝賀会)
 参加者がこれからの静岡支部活動に関して多いに語り合う場となった。

※この設立記念総会を機に名実とも「日本気象予報士会 静岡支部」が誕生したこととなった。
お天気フェア
(気象台に協力)

2006.8.26

静岡地方気象台
静岡地方気象台が主催する「お天気フェア」に参加協力

実験・クイズ・説明

現業室内や露場を見学
第3回例会

2006.5.6

静岡科学館「るくる」
科学館案内等  13:00〜13:30
 (静岡科学館内説明「るくる」館長)

話題提供  13:30〜14:30
@宏観異常現象(その一):石橋学説の撤回その他(松岡会員)
 東海地震説を発表した石橋教授の最新の見解と宏観異常現象について

A気象教育について(川端会員)
 気象について興味を持って学習できるような教育メディアについて

Bお天気キャスター養成講座 (遠藤会員)
 お天気キャスターを志望する講座やスクーリングについて

休憩・・・館内見学

(3)講  話  15:10〜16:30
(静岡地方気象台長 齋藤氏)

 テーマ「近年の強雨の状況と防災気象情報の改善」

 近年、集中豪雨による災害が増えているが、静岡市は年別日最大日降水量や1時間降水量が年々大きくなる傾向がある。

(4)天気図談話会 (藤井会員)
 2006.1.5の県内の大雪における天気図解析
第2回例会

2005.12.18

マビック
1.話題提供
 「風と気」       松岡会員
 四季と風向の変化で起こる病気について古代中国から伝えられた医学についてお話があった。

2.天気図談話会   藤井会員
各高層面天気図(300・500・700・850)とSFCを解析した。

懇親会  「わん」   支部設立準備に向け結束を新たにした。
浜松測候所見学会

2005.8.29

浜松測候所
10月1日に閉鎖される浜松測候所を見学した。解説官が丁寧に説明してくれた。
測候所での仕事内容や、今後無人化して観測は自動化、記録もコンピュータ管理されるとのことだった。観測器材の保守点検が仕事になるという。しかし、測候所には台風接近時など今でも問い合わせが多いという。
第1回例会

2005.8.21

静岡県地震防災センター
1.センター見学・体験(津波・地震)
2.話題提供
 @高気圧と虫垂炎の話       松岡会員
  高気圧が張り出すと、虫垂炎が増える。顆粒球型とリンパ球型の人間がいる。低気圧だけでなく、高気圧も病気と関係がありそうだ。
 A7月9日の静岡の大雨について 大門会員
  大雨をもたらしたのは日本海の低気圧から伸びる温暖前線のすぐ南で発生した小低気圧の影響で、局地解析により認められる。FXFEでは前日段階でも降水予想が大きくされていなかったが渦度+があり、FXJPには風の収束があった。
 B台風と衛星画像          藤井会員
  台風の勢力はドボラック法(中心の構造や周囲の雲の帯状構造)で決められる。精度は高まってきたが、勢力の強い台風ほど実際と違っている場合が見られる。
3.静岡支部としての活動について(静岡支部設立準備会の結成)
 旧顔合わせ会で行われていた親睦中心という活動だけでなく、技術研鑽、予報士活動基盤の確立や各種行事への協賛を進めたい。