地方支部活動 日本気象予報士会仙台支部
(2003.11.4より【イベント】に掲載したものです)
 
支部を目指し仙台気象予報士会設立、移動幹事会も開催
■最大の空白域、「みちのく仙台」にも活動の中核ができました。

移動幹事会にて挨拶をする石井会長仙台気象予報士会の初めてのイベント、研修会として、10月18日(土)14時から、仙台市せんだいメディアテークに於いて「宮城県沖地震・津波と地域防災」の講演会を中心に、移動幹事会、懇親会等を開催いたしました。会場には地元宮城を始め、山形、さらに遠路、関東方面からも東京、神奈川、栃木や千葉から、また石井会長、久保田副会長始め幹事会役員方もお越しいただき、総数33名の盛況で成功裏に終わることができました。このイベントの実現のため多大なご支援、ご協力をいただき誠にありがとうございました。気象を軸とした異業種交流会仙台気象予報士会は7月にできたばかりの、まだまだほやほやの会で、進行方向もままならぬ、すべてがこれから始まるところです。昔、松尾芭蕉は白河の関を越えて「奥の細道」を旅しましたが、白河を超えることは今昔並たいていでないようです。深紅の大優勝旗も今年、東北高校の踏ん張りで片足が越えかかりましたが、残念ながら引き戻されました。「仙台気象予報士会」は“気象を軸とした異業種交流会”をキャッチフレーズにしています。当初、フォーラムで呼びかけて集まった8名の職業はこの地域に根ざしている様々なものでした。電力、建設、電機などのメーカー、学校の先生、民間気象会社、大学関係……と、それぞれの職業の中で気象との関わりを持ちたいという夢を持っておられたものと思います。これらの「夢」をなんとかまとめて「力」になり、この「白河以北」に遂に「仙台気象予報士会」ができあがりました。

■初めてのイベントは「宮城県沖地震・津波と地域防災」の講演会

東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター教授 今村文彦先生まず始めに何をやろうかと模索いたしました。企画を練る段階でもいろいろ案が出ましたが、結果、東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター教授の今村文彦先生に「宮城県沖地震・津波と地域防災」として講演して頂くことになりました。

ご存じのように宮城県沖地震が発生する可能性は年々高まっていくと言われる世の中、その時に備えて警戒を怠らないことは至極大切であります。どのような情報を基に,どのような行動をとったら良いのか? 命を守る情報とは?ということで今村先生にご講演いただき、今さらながら気持ちを新たにしたものです。紙上をお借りして今村先生に厚く御礼申し上げます。

講演中の今村先生と会場風景
■参加の資格は「気象予報士」だけ

参加の資格は「気象予報士」ということで、気象予報士会への入会は問わないことにしました。日本全国を見れば、有資格者のうち、気象予報士会の組織率は約半分と聞いていますが、ここ宮城県にも120名以上おりますが、気象予報士会へ入っていられる率は全国平均よりさらに落ちるのではと推察しています。参加資格は「気象予報士」であることだけですので、奮ってご参加下さい。もちろん仙台管区気象台の方は「気象のプロ」でありますし、今回も参加して頂きました。今後とも気象予報士の資格有無にかかわらず、私たちの活動に参加して頂ければと思います。

会員の手創りで幅広く、末永い活動をしていきたいと考えていますので、どしどし仙台気象予報士会へご入会下さい。

今後は天気図検討会や施設見学会もやりたいと思っていますし、来春には「支部」を目指しています。気象予報士会の活動もようやく白河の関を越えつつあります。全国の気象予報士会の皆様の暖かいご支援とご協力を賜りますよう切にお願いいたします。

仙台気象予報士会代表幹事(暫定)
小川栄造(宮城)
 
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