岡山の気象現象 〜 会員の写真

ここでは会員提供の写真により岡山県の気象現象をご紹介します。

■ 那岐山にかかる風枕
風枕とは、日本海からの冷たく湿った風が那岐山を越えるときにできる笠雲で、南麓に吹くおろし風(広戸風)の前兆として恐れられてきました。その形は、風の強さや大気の安定度、空気の湿り具合などにより様々です。

2007年6月10日18時
わた雲が横一列につながったような風枕。北風が弱く、大気が安定なときに現れます。広戸風の心配もなく穏やかな天気となることが多いようです。

2008年4月8日9時
西日本の南を低気圧が通り過ぎた時は、広戸風が発生しやすくなります。岡山県北部では午前中から北風がやや強く、弱い広戸風が発生しました。

2008年4月8日18時
上の写真と同じ日の夕方。低気圧は遠ざかり北風は弱まりましたが、那岐山の南側にもう一つの雲列が現れました。この雲は風下ロール雲と呼ばれています。



■ 県内各地を覆う放射霧
放射霧は、風の弱い晴れた冬の日などに地表面から熱が放射され地面が冷やされ、その冷えた地面が地面付近の水蒸気を多く含んだ空気を冷やすことで発生します。

2007年11月29日21時
11月29日夜間から30日の本州付近は、西から大陸の高気圧にゆるやかに覆われてきました。このため、岡山県内も夜間よく晴れて、30日の早朝には県内の各地に濃い霧が発生しました。

30日の早朝、岡山空港から岡山市内方面を撮影した写真です。市内は全面霧に覆われており、霧の上面は南方に見える金甲山など山腹付近まで達しています。上空に広がる雲は、高積雲です。

岡山県中部の山間部を上空から見た写真です。山間部の盆地においても、地上付近の空気が冷やされ一面白い霧のベールで包まれています。

この盆地に発生した放射霧は、谷合いから一部があふれ出ています。また、この谷合いを流れる川の水面付近の霧は、周りより少し弱まっています。


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