国土交通省 京浜河川事務所の河川管理船「けいひん号」による鶴見川見学会(2026/01/14)

内容

国土交通省 京浜河川事務所が所有する河川管理船「けいひん号」に乗船し、鶴見川下流域の河川管理について学ぶ見学会を実施しました。

けいひん号の概要

京浜河川事務所は国土交通省 関東地方整備局に属しており、関東地区を流れる多摩川、鶴見川、相模川のほか、西湘海岸および沖ノ鳥島を所管しています。
「けいひん号」は同所が所有する河川管理船で、全長約12m、全幅約4m、乗船定員は15名(うち船員3名)です。主に多摩川と鶴見川において、巡視や出水後の被災状況調査、災害時の資材運搬などの役割を担っています。

見学会について

見学を行った1月14日(水)は、前日までの強風が和らいだ上に快晴にも恵まれ、絶好の見学日和となりました。
午後1時半から11名の日本気象予報士会会員が乗船し、JR鶴見駅に近い佃野(つくの)防災船着場を出発、河口部にある末広防災拠点の付近までを往復し、約1時間半の見学会を実施していただきました。
京浜河川事務所 流域調整課長と係長のお二方にご案内していただき、鶴見川流域の概要、過去の水害の歴史、沿岸の堤防や川底の浚渫工事などについての解説を聞きながら、見学を実施しました。
参加した会員からは多くの質問がされ、鶴見川の治水対策について学ぶことができました。

(左)佃野防災船着場に係留されている「けいひん号」
(右)乗船して解説を聞く会員

鶴見川の水害対策

鶴見川は蛇行が多く、古くから「暴れ川」と呼ばれ、度々水害をもたらしてきました。
昭和中期以降は流域の市街化が進み、保水力の高い森林や田畑が減少しました。地面の大部分がアスファルトやコンクリートで覆われ、大雨が降ると短時間に川に流れ込み、水位が急激に上昇するようになりました。
水害防止のため、昭和40年代以降に河川の改修が本格的に行われるようになり、河道の付け替え(ショートカット)や護岸工事などと併せて多目的遊水地の整備も行われました。
鶴見川多目的遊水地は新横浜駅からほど近い横浜市港北区に位置し、新横浜公園や横浜国際総合競技場(日産スタジアム)などが一体として整備されています。遊水地近くの堤防には増水時に越流させる機能が備わっており、一時的に遊水地に湛水させて流域の洪水を防止します。
これらの河川改修が行われた後も、河川流量を維持するために川底の掘削や浚渫工事による河道断面の確保が継続されています。

(左)佃野防災船着場に係留されている「けいひん号」
(右)乗船して解説を聞く会員

その他

・2019年10月12日の台風19号上陸時に鶴見川遊水地の湛水が行われ、日産スタジアムの1階駐車場も浸水しましたが、翌日のラグビーワールドカップ、日本対スコットランド戦が予定通り開催されたというエピソードも良く知られています。
・末広防災拠点は、災害時の復旧活動の拠点となる設備で、海上輸送する物資の陸揚げなどの機能を有しています。
・京浜河川事務所では水害予防対策だけでなく、臭気防止や植生の回復など干潟や水辺の自然環境の再生も併せて行っています。

「けいひん号」をバックに出航前の集合写真。快晴でベストコンディションでした。

参加者数

11名

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