2005年12月4日〜5日の積雪

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2005年12月4日〜5日の積雪の広島県内の積雪の状況の比較写真です。

広島市での積雪初日の平年値(1971〜2000年)は12月9日で,この年は4日早く積雪が見られました。

12月4日は広島県支部第33回例会が行われ,恒例の天気図検討会でも4日夜から5日にかけての降雪の有無が議論の焦点となりました。支部員の意見は降雪あり,なしと二手に分かれました。

 廿日市市内,広島市内,福山市内に在住の支部会員の写真と,当日の天気図を示しました。

撮影場所 廿日市市内 広島市内 福山市内
撮影日時 2005年12月5日午前10時前 2005年12月5日朝 2005年12月5日午前6時30分

雪の降り出し(支部員の観測)

 12月4日夜から

12月4日夜22時頃から

4日一杯は降雪なし              5日に日付が変わってから降雪
12月5日朝の写真

(広島県支部員提供)

コメント 前日(12月4日)の夜から降り出し、あっという間に白くなり,5日の朝には10センチを超える積雪となりました。 左の廿日市市内と同程度の積雪となりました。 車のボンネットにうっすら積もる程度でした

 

  地上天気図(12月5日3時JST)

(気象庁天気図よりi引用)

850hPaの風の流れ(12月5日9時JST)

(気象庁天気図より引用)

当日の天気図

(画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます)

コメント 太平洋側での積雪は,四国沖を進む低気圧でもたらされるものが多いのですが,今回の積雪は大陸からの強い季節風で日本海で発生した雪雲でもたらされたものです。山陰〜北陸でみられる通常の積雪と同じ雪雲です。 850hPa(上空約1500m)の天気図をみても西〜北西風が強いことがわかります。また点線で表される等温線が風向とほぼ直交しており,大陸からの冷たい空気が中国地方に押し寄せる様子が見て取れます。

 

  アメダスでの風向風速(気象庁Webページより引用) 気象レーダー解析雨量画像 (気象庁Webページより引用)
積雪時の風と雪雲の状況
コメント 当日は西よりの風が強く,雪雲も西から東へと流れてきました。そのため風上に山地の厚い県東部の福山では積雪は少なかったものと思われます。