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第45回波浪研究会

1.日時:令和1年6月15日(土)13:00〜17:00

2.場所:東京都中央区佃区民館 第3号室

3.参加:合計15名(男性13名,女性2名)(初参加者4名)

4.勉強会概要

(1)講義 波浪の計算方法

(2)波浪推定演習

5.配布資料の内容

(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定)

(2)天気図

使用した天気図

(3)観測・実習に必要な道具

デバイダ、コンパス、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆

懇親会

参加者 11人

7.感想その他

感想(Aさん)

2019年3月10日9時から13日3時にかけての12枚の地上天気図を 用いて岩手県中部沖合の波浪を推定することがテーマでした。

初めに天気図から波浪を推定するSMB法の理論をその誕生した 経緯を含めて解説していただき、目的海域に対する風場の設定、 風速の推定、風浪とうねりの計算及び合成方法を学びました。

実習では経験者は各自で波浪を推定し、初参加者は別グループで 講師の方についてもらい、ステップバイステップで推定方法を 伝授していただきました。

私は初参加でしたが、理論はおいおい理解していくとして、手法の 初歩は身についたと実感しています。

気象予報士資格取得後はじめて実践的な理論を学ぶことができ、 遠方からでも参加してよかったと思いました。

あいにく懇親会までは残れませんでしたが、月島のもんじゃでみな さん盛り上がったと推定されます。

以上、はなはだ簡単ではございますが、実施の報告をいたしました。

感想(Bさん)

(1)波浪の計算方法の説明(A講師)

波の基礎からその性質、計算方法に至るまで座学形式で学びました。

専用の曲線や図表を用い、吹続時間により計算された波高と吹走距離 により計算された波高を比較し、低い方の波高と対応する周期をもって 波浪を推定するというのが要点でした(SMB法)。

(2)波浪推定演習(A,B講師)

2019(平成31)年3月11日〜12日の岩手県中部沖合の波浪の推定を、ASASと 専用の計算図、および関数電卓などを用いて各々行いました。

日本の南から日本の東を経由し、千島近海に移動した温帯低気圧に主に起因 する波浪でした。

初参加者と希望者をあわせた5名は、B講師のご指導を受け、(1)で学んだ計算 方法について実習形式で確認しました。

(3)波浪予想解説(A講師)

A講師会員より推定例の解説がありました。

1つの低気圧に起因する波浪でも、起点のとり方によっては複数地点からの 波浪を考えなければならないことなどの説明がありました。

また、場合によっては風浪だけでなくうねりも考慮する必要もあり、広い目 で天気図を見ることも肝要とのことでした。

SMB法により推定された波高は、実測値とほぼ一致していることが確認できました。

(4)波浪予想解説(B講師)

波浪モデルに携わっていらっしゃるB講師による、現在のモデルの性質や今後の 展望などの解説がありました。

今回の実習の対象である今年3月の岩手県沖の波浪も、モデルはある程度の精度を もって予測できてはいたものの、前日、前々日より前を起点とした予測の場合は、 精度が下がってしまったことが示されました。

私は初参加でしたが、ASASという身近な天気図を用いて波浪を推定できることが 新鮮でした。

講師、世話人の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

長文失礼いたしました。

よろしくお願いいたします。

懇親会(参加者11名)

1次会は恒例の日本海庄やで盛り上がりました。

有志により月島ならではのもんじゃ焼きに繰り出しました。

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