使用した天気図
方位計。ストップウォッチ、デバイダ、コンパス、定規、 鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆
大洗磯前神社の境内で、まず初めに波向と周期の観測を行いました。 沿岸は浅水効果によって波向や波高が変わるため、岸から300〜500mほ ど離れた沖合を観測すること、観測時に視線を動かすと波を捉えられな いため、樹木や構造物などを目印にするといった観測上の注意点を教わ りながら行いました。
観測時は白波が立っていない穏やかな波だったため、波の上下が見づ らく観測の難しさを感じました。その後、海岸まで降りて波高の観測を 行い、旅館へ戻りました。
講師からSMB法による波浪の推定方法について説明があった後、ASASと FXFEの天気図を使って大洗の波高と周期の推定を行いました。天気図から どの風場が観測地点の波に影響するか目星をつけた後、曲率半径や等圧線 間隔等を読み取る…という作業を行いますが、作業の理解が及んでいなか ったため、講師より指導を受けながら理解を深めました。
恒例となっているアンコウ鍋と地元の日本酒に舌鼓を打ちながら、歓談 を楽しみました。波の特性を理解するための概念(群速度や位相速度、外 部波や内部波など)の説明や高波の危険性など波に関する話のほかに、大 洗で行われた観測会の振り返りや日本の温泉文化の話まで幅広くも刺激的 で興味が尽きない一時を過ごしました。
会の開催にご尽力いただいた世話人、講師の皆様、誠に有難うございました。
地上60mからの展望で大洗港が一望ですがあいにくと浪がほとんど立たない 天候でした。