第38回波浪研究会(大洗波浪観測会) | |||||
1.日時:平成29年3月11日(土)13:00〜12日(日)am | |||||
2.場所:茨城県大洗磯前神社付近の海岸および民宿旅館 白浜荘 | |||||
3.参加:合計15人(男性13名+女性2名)(初参加者1名) | |||||
4.勉強会概要 | |||||
<観測・例会> (1)波波浪観測 (2)波浪講習 (3)懇親会 アンコウ鍋 (4)大洗マリンタワーからの観測(翌朝) | |||||
(5)内容と感想 | |||||
<Aさん> ・大洗磯前神社および海岸にて、波浪観測 波向・周期および波高の観測と風浪とうねりの見分け方等の解説をして 頂きました。 ・白浜荘にて、勉強会 波浪についての基礎およびSMB法による波浪予測の計算について解説を して頂きました。 天気図を使用して3月11日および12日の波浪予測の計算の実習を行いま した。 今年の冬の波浪の傾向についての解説および過去の波浪の事例などの ご紹介を頂きました。 ・マリンタワーにて、波浪観測 実習にて計算した波浪の実況をマリンタワーからの観測により確認し ました。 懇親会: 白浜荘にて、大洗名物のアンコウ鍋の懇親会を実施しました。 <Bさん> 波浪観察は、波向と周期については高い場所、それも 水平線がだいたい目の高さくらいに見えるところで行うと見やすい、 とのことで、高台にある大洗磯前神社に向かいました。 参拝後、コンパスで方位を確認し、ストップウォッチを持って 講師からのレクチャーを受けながら観察を開始。 この日の風は北東〜東北東、南東に開けている大洗海岸は離岸風。 波高はそんなに高くなさそうだが白波が立っています。 海上の風は8m/s〜10m/sくらいか。 海面をよく見ると浜近くは色が薄く、途中から沖は色が濃い。 浅いところは浅海効果が効いてしまうので、 色の濃いやや沖を見るように言われました。 周期を数えるには、波を追うのではなく目を動かさずに同じ場所を観察し、 次の波が来るまでをストップウォッチで測る。 沖からは波向が東寄りのうねりが入り、浜寄りは波向北東からの風浪が吹いて、 うねりと風浪とが合成されている。 といっても初心者には、その感覚はなかなか掴みにくい。 波の周期は9秒くらいか。 風が当たる場所での観察は体感温度も下がり、 厚着していてもだんだんブルブル状態に。 望遠鏡で沖を見ていたら何だか涙まで出てきてしまった。 波高については、なるべく低い位置で横から見る、 ということで海岸に降りて観察。 これも浅海効果のないやや沖を見る。 一体どれくらいの高さなのかスケールが掴みにくいが、 50cm以上1m以下、70cm〜80cmくらいかなという印象。 海上に船がいる場合は、 船体がどの程度見えているかも重要な情報になるとのこと。 宿に帰ってからは、前々日と前日のASASとFXFEの天気図、 及び傾度風速の計算図表と波浪予知曲線の図表を使って、 11日当日と12日翌日の波浪予測の計算実習を行う。 初心者の私は講師にやり方を教えてもらいながら計算、 その結果、当日の波(うねり)の周期は13秒、波高は70cmと、 ちゃんと実測に近い値が出て納得した次第。 今までは海上に出ても風ばかり気にして、 うねりが大きくなければ何気なく見過ごしていた波ですが、 これからは波浪予報と併せて「今日はどれくらいか?」と 目測で意識してみようと思いました。 参加された皆さまお疲れさまでした。 またご指導いただいた両講師、 そして世話人・幹事のみなさん、 本当にありがとうございました。 夕食の船盛の刺身とあんこう鍋が美味しかった大洗観察会、 来年はあなたも参加してみませんか? | |||||
5.配布資料の内容 | |||||
(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定) | |||||
(2)天気図 | |||||
使用した天気図 ASAS SURFACE ANALISYS 0900 0906 0912 0918 MAR.2017 1000 MAR.2017 FXFE502 010000UTC MAR 2017 FXFE5782 100000UTC MAR 2017 FXFE578 100000UTC MAR 2017 FXFE5782 100000UTC MAR 2017 FXFE507 100000UTC MAR 2017 FXFE577 100000UTC MAR 2017 FXJP854 100000UTC MAR 2017 | |||||
(3)実習に必要な道具 | |||||
ストップウオッチ、コンパス(磁針) デバイダ(またはコンパス)、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆 | |||||