第32回波浪研究会(大洗波浪観測会) | |||||
1.日時:平成27年2月14日(土)13:00〜15日(日)am | |||||
2.場所:茨城県大洗磯前神社付近の海岸および民宿旅館 白浜荘 | |||||
3.参加:合計9人(男性8名+女性1名)(初参加者2名) | |||||
4.勉強会概要 | |||||
<観測・例会> (1)波波浪観測 (2)波浪講習 (3)懇親会 アンコウ鍋 (4)大洗マリンタワーからの観測(翌朝) | |||||
(5)内容と感想 | |||||
(1)当日の大洗は快晴で風も弱く観測には快適な天気です。大洗集合の あと大洗磯前神社に向かい参拝をすませ、まず海抜20mくらいの大洗磯前神 社から波浪の観測を行いました。うねりの波向の確認と波周期をストップウ ォッチで測ります。比較的きれいなうねりが入っていて観測しやすかったよ うに思います。風浪の状態も確認しますが、北西風の風裏のため沿岸は風が 弱く白波もありません。次に海岸まで下りて波高の観測です。 (2)観測を終えた後は白浜荘に戻りSMB法の講義を受け、実習となりま す。初参加もあり理解しきれていない感じでしたが、実習で実際に一連の計 算を行ったらよくわかりました。 SMB法で波浪の予測に必要なのは天気図だけ。ある海域で生まれる波の波高・ 周期がわかり、そこから減衰して届く波の波高・周期がわかってしまうとい う非常に面白い方法を学ぶことができました。 今は波浪の数値予報の結果で簡単に波浪の予想を見ることができる時代です が、色々な波が合成された結果だけを見れるにすぎません(*1)。SMB法 で修業をつめば、どこからどの程度届くか天気図からぱっと見でわかるよう になるということで、そういう価値がありそうです。 実習でやった結果としては、当日観測した波が、約3日間かけて数千NMの距 離から届いた波(*2)で、波高・周期ともにだいたい計算と一致していると いうなかなか盛り上がるクライマックスで実習が終了します。 つづいての講義は波浪予報に関する最近の動向として波浪アンサンブルなど の話題がありました。質疑では色々な疑問を解消できてとても有意義な時間 でした。 (*1)今後は(or既に?)スペクトルも見れるようになるかもしれません (*2)冬の茨城以北の太平洋側では、低気圧の墓場であるアリューシャン列島 付近からの波が届くと聞いていましたが、まさにその付近(N50W165)から届い た波でした。 (3)講義終了が近づくにつれ、すでに階下からは美味しそうなにおいが してきていますが、、講義がおわったらすぐ移動してあんこう鍋です。 あんこう鍋は、旨みがつまったクリーミィなアン肝にあっさりプリプリの身で 今まで食べた中で極上の部類のヤツです 白浜荘のあんこう鍋ありがとうございます。 そして参加者からの日本酒の差し入れありがとうございます。 さらに当日はバレンタインデーのためチョコの差し入れ、ありがとうございます。 報告者は日帰りのため、チョコゲットに満足しここで帰宅いたしました。 会の開催にご尽力いただいた世話人、講師の方々、誠に有難うございました。 | |||||
5.配布資料の内容 | |||||
(1)波浪予報勉強会資料(波浪推定) | |||||
(2)天気図 | |||||
使用した天気図 ASAS SURFACE ANALISYS 0812 0818 FEB.2015 0900 0906 0912 0918 FEB.2015 1000 1006 1012 1018 FEB.2015 1100 FEB.2015 1300 1306 1312 1318 FEB.2015 FXFE502 130000UTC FEB 2015 | |||||
(3)実習に必要な道具 | |||||
ストップウオッチ、コンパス(磁針) デバイダ(またはコンパス)、定規、鉛筆、消しゴム、電卓、色鉛筆 | |||||