物体の運動を考える (絶対座標系と相対座標系) Originated: 2006-06/03 Last updated: 2006-6/03, 6/04, 6/13, 2007-5/02 Return Home
■ 物体の運動を検討する場合、いくつかの基本的なことを押さえておく必要がある。 その一つは、物体の運動が観察者にとって如何に見えるか、と言うことであり、これは、 「絶対座標系」と「相対座標系」において、当該物体の運動が「如何に見えるか」、 「如何に観察されるか」、「いかなる軌跡が描かれるか」に帰着する問題である。 以下、いくつかの例を挙げて、「机上実験」等を交えて考えることとしよう。 (本当の姿は何か。「何が本当なのか」、「本当とは何か」。話しの出発点は何なのか。 根本は何か。「胡蝶の夢」が想起され、哲学的問題をはらむ。科学の探求は哲学の領域に入る。)
机上実験タイトル | 絶対座標系上での 物体の運動 (モトモトの物体の 動き) |
相対座標系の 絶対座標系に対する運動 (観察者自身は気付かぬが 自分の立っている 場所は、運動している) | 相対座標系上に 描かれる物体の軌跡 or 観察される現象 (「見えざる力」が作用 したように考えられる) |
機上のコーヒー (自著*2から引用) | コップの中に コーヒーが入っている |
飛行機が上昇中である | 液面の傾き |
渡し舟の軌跡 | 船が向こう岸に 進もうとする |
川が流れる | 川の水面を航行する 船の軌跡 |
渦流れの軌跡 | 渦が回転している | 大気の流れ | 蛇行する |
渦巻きの形成 (自著*1から引用) 台風の渦巻きをPCで描く | 大気がながれる | 地球が回転している | 流れが曲がる |
流れと渦の合成例 (自著*1「大気の流れ」から引用) |
台風の渦 | 偏西風の流れ | 観測値を描く |
まぼろしのホームラン | 篠塚の打球が ライト方向にあがった |
無風だが.. | ポールすれすれで ファールとなった |
ミサイルの弾道 | ミサイルが飛ぶ | 地球が回転している | 弾道がそれる |
自由振子の軌跡 | 振子が単振動する | 回転円盤 | 円盤上の軌跡 フーコーの振子 |
物体の落下 | 人工衛星 (宇宙船) |
無重力空間 (密室の怪) | 物が浮く |