渦度 : |
渦度は 2点間の風速差を間隔で除算したものです。 ベクトル演算の ROT で数式表現されます。 渦度 = (x方向の速度差/y方向の間隔)−(y方向の速度差/x方向の間隔) 一例として、直径300Km、風速およそ50m/sの回転を考え、数値を当てはめて見ますと、 100m/s 300X1000m -110m/s 300x1000m 渦度 = (100/300000) −(−110/300000) = 210/300000 = 70x10のマイナス5乗 シンプルに言うならば、渦度の値が大きいことは、風が強いことを意味します。 これは、高気圧、低気圧の強さの一つの指標になると思います。 Y軸方向の符号に注意して下さい。 速度差を求める時、X軸、Y軸それぞれ起点側の速度から終点側の速度を求めます。 ここで、AとCがY軸、X軸の起点側となり、 BとDがY軸、X軸の終点側となります。 特に、 上式で(y方向の速度差/x方向の間隔)にマイナス符号がついているのは 上図で、速度C(北風)はマイナス表現の約束事であり、 これから速度D〈南風)をマイナスすると、全体が負数になります。 これを正回転として表すためには、減算結果に負数を付ける必要があるためです。