気象の理論  AZure QuickLink 詳細リンク MeteoSurf
   
天気図における気象要素〈渦度)の解説

風向・風速 : 鉛直p速度 : 渦度    : 前線    : 
高度     : 気圧     : 温度    : 湿数    : 
相当温位  : エネルギー線図 気象要素とデータ源 大気の立体構造 プリミティブ方程式
   Last Updated: 1997-12/21,1998-1/23

    渦度   : 

風速のシヤーの状況を表す。     渦度は風速と距離の函数であり、特に大気の正負の回転の状況を表し、     天気予想のための重要な気象要素です。          負の渦度は高気圧、正の渦度は低気圧の存在の推定に結びつけます。
 
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渦巻きの生成(収束と発散)


渦度は、こんなところにも顔を出します−−−>問題19
渦度を、大気の立体構造の中で地衡風の風速や、高度と関連付けて考えてみましょう
渦度の計算 

  渦度は 2点間の風速差を間隔で除算したものです。
          ベクトル演算の ROT で数式表現されます。 

     渦度 = (x方向の速度差/y方向の間隔)−(y方向の速度差/x方向の間隔) 

  一例として、直径300Km、風速およそ50m/sの回転を考え、数値を当てはめて見ますと、
                      100m/s           300X1000m           -110m/s       300x1000m

          渦度  =  (100/300000) −(−110/300000)
        =   210/300000
        =   70x10のマイナス5乗 

     シンプルに言うならば、渦度の値が大きいことは、風が強いことを意味します。
     これは、高気圧、低気圧の強さの一つの指標になると思います。 

Y軸方向の符号に注意して下さい。
 速度差を求める時、X軸、Y軸それぞれ起点側の速度から終点側の速度を求めます。
 ここで、AとCがY軸、X軸の起点側となり、
     BとDがY軸、X軸の終点側となります。
 特に、 上式で(y方向の速度差/x方向の間隔)にマイナス符号がついているのは
 上図で、速度C(北風)はマイナス表現の約束事であり、
 これから速度D〈南風)をマイナスすると、全体が負数になります。
 これを正回転として表すためには、減算結果に負数を付ける必要があるためです。 


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