低気圧の形成理由
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Originated 2006-9/25, Last updated 2006-9/25

  このページでは、低気圧の形成理由を解説します。
低気圧の形成理由 前提知識:高気圧の場合と同じです。        1.        大気には「重量」があります。大気1立方mの重量は、地上では、およそ1Kgです。        「地表面が受け持つ」大気の重量は、1平方m当たり、およそ10トンです。        これは、大気の背の高さを10000mと考えるとき、上記1立方mの大気の        塊が10000個積み重なったものと考えることが出来ます。即ち10000Kg、        即ち10トンになります。       2.        気圧の高・低を議論する場合、地球の表面には、陸地、山岳、海洋等あるが、        いずれの表面においても、同一高度・標高において考える必要がある。       3.        同一高度において、ある場所Aが受け持つ大気重量を10.00トン、隣接した他の        場所Bが受け持つ大気重量を10.20トンと仮定するとき、Aは低圧部、Bは高圧部        となり、その重量差(10.20-10.00=0.20トン)に応じた気圧差が形成され、気圧差の        方向、BからAの方向に向かって、大気が流れます。この流れが「風」です。 低気圧の定義:今、同一高度において、問題とする場所@とその周りの場所Aを考えることとする。        このとき、場所@で受け持つ大気の重量が場所Aよりも(相対的に)小さい        場合、場所@は、そこに「低気圧」が存在・形成されてあると、認識され、        天気図上に描かれる。         低気圧の形成原因:地表面が受け持つ大気重量はどの場所においても等しい重量である        とは限らない。        下記のように、大気の熱的状態、或いは、大気の流動状態により、地表面が        受け持つ大気重量に違いが生じ、この違いが低気圧圧として認識されます。    @熱帯低気圧或いは台風(ハリケーン)     熱帯地方(赤道付近等の温度の高い地域)に存在する大気が海洋面で熱せられて     上昇する。上昇する下層においては、そこへ周囲から大気が寄せ集まってくる。     これらの大気は、(コリオリ力により)次第に回転を始める。上昇流は更に強くなり、     そして、寄せ集まってくる大気の量や風速も次第に増加する。そして、全体的に     発達します。     このとき回転中心の下層では、風速が非常に小さく、回転軸の上層においては、     上昇してきた大気が回転の半径方向へ発散していく。このとき、中心付近に     おいては地表面が受け持つ大気重量が小さくなり、低気圧として認識される。     (要するに、下層の大気流入量よりも、上層の大気の発散量の方が大である。)     例示、     日本の夏季における「台風」、カリブ海の「ハリケーン」はこのようにして     形成されます。    A上空の大気は蛇行して流れます。このとき、流れの速度の遅速がある場合、     速度が速くなる箇所において、流れの発散が起こり、局部的に減少した大気が     重量減少分として(即ち、低気圧として)地上において認識されます。     次のページも参考にして下さい。 → 高気圧形成参考資料1 高気圧形成参考資料2     例示、     日本を通過する「温帯低気圧」は、上空の大気の波動現象の結果として     形成されます。このとき、波動現象に伴う「高気圧」が前後に存在します。
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