神奈川気象予報士会 [慶応義塾高等学校にて]   制作&発表:佐藤 元       2003-04/12 

ローカル予報の[方法論]について考える。
Return to Top page 局地予報を考える 気象学会(第一回天気予報研究会)での発表
Local Fig #1 Local Fig #2 現象の説明の仕方を考える  

Last Updated: 2003-04/12, 2007-3/12 

考える動機(必要性): ・将来、天気情報に求められるものは何か     →ニーズの発掘と創出→例示:機会損失の回避、危機管理対策 ・地域の防災、地域の天候依存型産業への寄与、地域の社会生活、レジャー等への寄与 ・気象予報士が力を合わせて何か出来ないか。 ・気象会社には出来ないもの、気象会社と提携すると可能なもの 1.雨、雪、雷などのローカル予報の方法論の確立は可能か?      いかなる現象が、いつどこで発現するかを        →ユーザーの立場で予測したい→時間・空間の指定がある      総観規模の予測で十分か→NOの場合→その要因を分析する      ローカル規模の現象→現象の潜在的可能性は経験的に予測可能?        →何故可能か? 何故不可能か? 2.大きな現象 vs ローカルな気象現象   総観規模、メソα、β程度の現象は、数値予報で予測可能。      →その前提で、大きい現象に伴う各地方の気象現象の観察を行い      →多くのケースを集積する       →このとき、地形の効果の実効性を評価する       →そこから共通的な、及び地方独自の傾向・規則性を導き出す 3.ローカルな現象を予測可能とするために      その地域に大体決まって現われるローカルな現象を調べ、定義する。      ローカルな現象を支配している、大気の状態を調べる。      このローカルな現象の発現が論理化可能か、        即ち、予測可能か否かを検討する。      逆に、ローカル予測を困難とする要因を考える。 4.局地予測モデルの構築と精度      予測論理の構築。予測対象気象要素。      対象範囲(対象空間、対象時刻)、予測の解像度。 計算機資源、初期値入手の限界。 5.適用業務      基礎的な情報:大気の温度、風向・風速、      天気:雷雨、降雨、降雪、晴れ曇り      大気汚染:有害物質の拡散と移動(公害物質、放射能、スギ花粉)       6.調査・研究の着手      神奈川県及び周辺(都市部、山間部、平野部、海岸部) 以上の問題提起は解決すべき問題として妥当なものか?