Return Home 楽しいお天気講座(海老名市) 講義用スライド 高気圧の形成 低気圧の形成 雲の種類(十種雲級)
易しいお天気講座 Originated 2006-8/18, Last updated 2006-8/18, 9/24
このページは、一般の方々を対象としてごくごく易しい「お天気」の予想の仕方を 説明するための資料としようとするものです。(今後、図版、写真を追加掲載予定です。)
やさしいお天気講座 日時:2006年9月23日 対象:大阪大学工学部機械工学科、同窓会 場所:岐阜県下呂温泉小川屋にて 目的:山岳を取り巻き流れる大気の様子を概観し、 山のお天気の予測に資する 方法:写真を見たり雲を実視したりして、 雲の形成理由を考え、同時に風の方向をも知る (当日は、ホワイトボードにて説明した。) 問題:@雲が出来る物理化学的理由、及び A雲が出来るために必要な条件は何か B大気の流れを引き起こす力の源泉は何か 論理:雲の形成 = 大気温度が露点にまで低下し、空気中の水蒸気が飽和し、相変化し、 水滴となる。シッカリした雲の形成→水蒸気の継続的供給が必要。 露点温度まで下げるには2方法ある→気温を下げる、気圧を下げる。 風の形成 = 2地点間に気圧差があると、高圧側から低圧側へ大気は移動する。 同じ温度の大気が存在していて、その一部分が加熱(冷却)されると、 →大気の鉛直移動→空隙補償→水平移動(風)が生じる (高気圧、低気圧の形成因についての理解も大事。→参考ページ) 太陽の存在= 地表面加熱→大気温度上昇→大気移動 山岳の存在= 風上側で大気の強制的上昇→大気温度低下→雲の形成 風下側で大気圧力の低下→大気温度低下→雲の形成 風下側で大気が山岳斜面を下降→断熱昇温→雲が消える 山岳近傍で、波動、渦動、反流の形成。山腹や谷間での流速強化 経験: 1日先の予測 → 天気図をみて、大気が運搬する温度の高低、及び水蒸気の 多寡と継続性を把握し、上昇流となる可能性→雲・雨の可能性 数時間先の予測 → 観天望気(風の方向、雲の種類から以下の天気判断) ●南東風 → 広域的に判断する(気温上昇、曇り、雨) 北西風 → 広域的に判断する(気温低下、晴れ) 突風 → 寒冷前線の接近(驟雨、雷雨、風向の急変) 局地風 → 山岳近傍の渦・上昇流と下降流、山谷風 ●積雲 → 一定高度に綿雲が浮かぶ(好天) 積乱雲 → 潜熱により雲が空高く発達する(驟雨、雷雨、突風) 層雲 → べったりした雲が全天を覆う(曇天や雨が継続) 乱層雲 → 雲行き疾し(ちぎれ雲、雨となる) 雷雲 → 緊急避難(危険→平地、樹木の下) 黒雲 → 午後、頭上に発達した積乱雲の可能性あり(目視不可) ★ 風雲百変:雲は天気変化のバロメーターです。雲の形と流れる方向は、地形によって、 様々となり、したがって天気も様々に変化します。要は、水蒸気を含んだ 大気が山岳にぶつかり、形成された物理的条件が、如何なる様相変化を もたらすこととなるか。上述の論理・経験を参考として、実地判断します。
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