Meteorological Visual Presentation (MVP)
飛行機雲の高度や寿命を計算してみます。 Home page 飛行機雲の最初のページへ Last updated: 2005-1/19
■ ◎2005年1月2日の観察結果より (2005年01月02日、午前10時00分ごろ、南東の方向) 。 (2005年01月02日、午前10時30分ごろから11時ごろにかけて)。(撮影条件:光学10倍、F8, 1/400Sec) (2005年01月02日、午後4時25分ごろ、南西の方向) 。 ○飛行機雲の長さ、寿命、高度を計算する(ごくラフな計算です): 飛行機の速度を720km/h、飛行機の全長を50m と仮定する。 写真より、飛行機の長さを8mm、雲の長さを120mm と読み取る、とする。 飛行機雲の長さは、50x(120/8)=750m。 飛行機雲の寿命は、750mを飛行機の毎秒の速度(720x1000/3600)で割って 寿命は、750/200=3.5 秒 となる。 実視した感じでは5秒程度の寿命と見えましたが、計算値との違いは、 さまざまな仮定の妥当性にかかっていると考えられます。 なお、観測地点から飛行機雲までの距離をL、地表面よりの高度をHと表し、 また、写真撮影したときの飛行機雲の視角を3°、仰角を45°と仮定すると、 750/L=(3/180)x3.14 の関係式より、L≒14000mとなる。 L/H=root(2) より、 高度は、H=14000/1.414≒9900 m となる。 ○なお、飛行機雲の長さを簡易的に求めようとする場合は、 次の方式によることも一つの方法であると考えます: 飛行機の主翼の幅(或いはエンジンの取り付け間隔)を50mと仮定する。 観察される飛行機雲の2条の幅を知って、長さ方向の倍数を求め、上述の50mを掛け算して求める。 たとえば、写真上で、幅が2mmで、長さが100mmならば、 飛行機雲の長さ=(100/2)x50=2500m となる。 (このとき、視角、仰角を観測していれば、上述の計算により、飛行機雲の高度などを算出できます。) ★ このようにして、最初はラフでもいいから、飛行機雲の高度を求めることに慣れておけば、 次第に、高層の雲の高度と比較することにより、いずれ、高層の雲の高度の観察に役立つかも知れません。
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