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パイロットバルーン観測
Originated 2007-3/24 Last updated: 2007-3/24, 3/30, 4/12
■ パイロットバルーン観測とは、風船にヘリウムガスを充填し、飛翔させ、これを
経緯儀にて方位角、高度角を測定し、気球の速度、到達距離、等を
求めるものです。浮力の設定の程度により、気球の上昇速度が変わ
ります。
■ 筆者は、2007年03月24日、関西気象予報士会京都部会主催の
「パイロットバルーン観測勉強会」に出席し、観測を実地見学した
ので、その様子を写真で紹介します。
■理論を習う。
■室内風景
■ヘリウムガスのボンベ。
■ヘリウムガスを風船に充填し、直径70cm程度の気球にする。
■ガスを抜きながら、浮力を規定値にする。
気球にぶら下げた「重り」と気球の「浮力」が釣合うと、気球は空中に静止する。
今回は、気球の上昇速度=200m/分になるよう、調整・設定されました。
天井に接触すると、破裂することがあるらしい。
■屋上にて事前の準備を行う。
■経緯儀を組み立てる。水平方向、南北方向を定める。
■経緯儀の望遠鏡(倍率4倍)にて、気球を追尾する。
「あっと」言うまもなく、上昇していきました。
5分程度で、雲の中に入ってしまいました。
気球の上昇速度Vは、「気象学ハンドブック、技報堂、昭和34年」p.303に記載されています。
V=K(L^(1/2)/(L+W1+W2)^(1/3))
L:純浮力(気球の全浮力からW1、W2を引いたもの)、
W1:気球の重量、W2:気球につけた測器の重量、K:一定値。
なお、この本ではありませんが、
V=K(L/(L+W1+W2)^(1/3))^(1/2)
と書いてあるWebもあります。筆者にはいずれが正しい式か分かりません。
Kの値は、Webなどを見ると46 のようです。