さくら豆知識

1:豆知識1
2:豆知識2
3:豆知識3

1:日本の代表的な桜は?(ソメイヨシノの見分け方上級編)
「日本の代表的な桜ってなあに」の問いに、「ソメイヨシノ」と答えると、「半分正解、半分まちがい」なのだそうです。
野生の「エドヒガン」と「オオシマザクラ」から生まれた園芸種だからだそうです(3/15朝日新聞夕刊より)。
でもみんなに親しまれた「ソメイヨシノ」ってどんなさくらなのでしょうか。
「オオシマザクラ」に似て、「ソメイヨシノ」の木肌は暗い灰色です。
濃い褐色の横すじがゴツゴツして短くきれぎれにつながっています(オオシマザクラの横すじは細く短い)。
そして葉が出る前に開花します。
花は淡紅色で、直径約4cmです。
同じように、木肌に横すじのある「ヤマザクラ」は「ソメイヨシノ」よりそれがやや長い感じです。
花は淡紅色で、直径は、2.5-3.5cmです。
「ソメイヨシノ」より開花が遅くなります。
「ヤマザクラ」も「オオシマザクラ」も、ともに葉が出ると同時に開花します(そこがソメイヨシノとの違いです)。
「ソメイヨシノ」の老木は、地上付近の木肌が「かさぶた」のようになって、横すじが見えないことがあります。
そのときは、樹の上のほうを観察してください。
横すじが見えるはずです。
さくらの花の花柄(枝から花びらに伸びる茎)は1−4cmありますが、ちなみに「ウメ」(木肌に縦すじ)の花や、「モモ」(木肌に横すじ)の花の花柄はほとんどありません。
はやくさくらの花が咲くのをみたいですね。


2:桜餅(さくらもち)の葉は食べる?それとも食べない?
甘党には大人気の桜餅ですが、さてあなたは桜餅に巻いてある桜の葉を食べますか?それとも食べませんか?
どうしても食べなければいけないというものではありませんが、塩漬けしてあるやわらかい桜の葉は甘いあんにピッタリです。
是非一緒に食べてみましょう。
そういえば、桜餅に巻いてある桜の葉は何の桜の葉でしょうか?
そんなの桜の葉ならばなんでもOKだろうって?・・・
 実はそうではありません。
桜餅に使う桜の葉はオオシマザクラのやわらかい新葉です。
オオシマザクラ以外の葉は使用しません。
ソメイヨシノの葉はだめなのかというお叱りも受けそうですが、だめなのです。
残念ながらソメイヨシノには香りはほとんどありません。
しかし、オオシマザクラには弱いものですが桜独得の甘い香りがあります。
芳香のあるジョウニオイやスルガダイニオイなどの桜の品種もオオシマザクラ系です。
ですから、オオシマザクラの伸び始めたばかりのやわらかい葉を塩づけにして、甘い香りをはっきりさせて使用しているのです。
 このあんの入ったもちに桜の葉を巻く桜餅は江戸時代に向島にある長命寺に始まったとされています。
長命寺の桜餅は今日まで伝えられています。
特に長命寺の回し者ではありませんが話の種に食べてみるのもよさそうですね。
 ちなみに同じようにもちに葉を巻く柏餅の葉はかたくて食べられませんので・・・


3:満開前のさくらが散り急ぐのはなぜ?
桜の花は咲いたと思ったらすぐ散るという印象が強い。
しかし実際には咲いた翌日にいくら強い風が吹いても花が散ることはない。
散り始めるには通常は咲いてから約1週間ほどの時間がかかる。


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