« 第一回北関東支部群馬部会天気図検討会 | Main | 百里基地・気象隊・見学会の報告 »

2007年09月20日

第7回・第8回天気図を囲む会の報告

2日連続で行った天気図を囲む会の報告を致します。

第7回天気図を囲む会 9月15日(土) 池袋
出席者19名
テーマ
?平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
?今年の夏の特徴    遅い梅雨明け、8月の猛暑など
?平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
?平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布

第8回天気図を囲む会 9月16日(日) 高崎
出席者6名
?平成19年6月10日 佐野市の三毳山(みかもやま)での落雷事故
?平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
?平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
?平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布
でした。
どのようなことが話題になったかは野瀬さんから報告があったので
補足+高崎で行った第8回の?佐野市の落雷事故について書きます。
7回??平成19年7月29日 寒冷渦本体が来る前日の雷雨の原因は?
この日の雷雨がこれほど降るとは思っていなかったのですが、
500hPaを見ると小さな谷、地上では寒冷前線の位相が通過して
いるように見える。これが原因の1つにも見えるが東海地方に
解析された地上低気圧は何者か?これはわからずじまいでした。

7回??今年の夏の特徴    遅い梅雨明け、8月の猛暑など
今年の特徴は7月はなかなか梅雨が明けず低温、8月の猛暑
でした。また、6月は関東地方の梅雨明けは22日に修正
されたとのことですが22日は前線が南下して雨となった
日です。梅雨前線が南下して梅雨入り?14日のままでも
いいのではと思いました。

7回??平成19年8月16日 日本記録を更新した熊谷、多治見の猛暑
この日は西日本に中心をもつサブハイに覆われ、関東地方は
北西風の場になっていた。局地解析図でも埼玉県や群馬県では
日中でも海陸風とは反対の北西風が吹いていた。つまり総観規模の
北西風が海陸風を押さえ込んだため海風が入らず高温になった
のではないか?
また、この時期は朝鮮半島に3つ熱帯低気圧が上陸したため
南の暑い空気を持ち込んだもの影響したようである。
多治見については周辺の地形のわかる人がいなかったので
原因はわかりませんでした。

7回??平成19年8月2日  MLで話題になった台風5号の温度分布
海上では対象の温度分布であったが、九州に近づくと九州山地
の影響で乱され大分県や熊本県では雨の影響で温度が下がり
宮崎県では山越えの西風のため降水はなく気温が上がったようである。
ただ、よく見ると北緯30度付近で形が崩れ始めていることから
南西から入る暗域(乾燥域)に注目したのですがあまり顕著では
なかったようです。

8回??平成19年6月10日 佐野市の三毳山(みかもやま)での落雷事故
この日は西日本に寒冷渦がやってきて関東地方には南風の入る
場であった。関東地方東部では暖かい南?東風が入り群馬県に冷気
がとりこ残されシアーがさいたま?久喜?佐野?宇都宮付近に形成
された。そしてシアーの一番大きい部分である久喜?佐野付近で
雷雨となったようである。

以上が話題に上がったことです。
私の感想としては9月29日の雷雨は天気図検討会で取り上げて
詳細に検討すると面白い(難しい)現象ではないかと思いました。

次回は11月17日(土)に池袋で予定しています。
Posted by at 5:19 午前
Edited on: 2007年09月20日 5:46 午前
Categories: F:天気図検討会