今回の勉強会の会場である横浜地方気象台は、 関東大震災で庁舎が消失した後昭和2(1927)年に再建され、横浜市歴史的建造物に登録されている由緒ある庁舎内で実施しました。
1.気象台内見学
地震計室、観測器展示室、屋上観測器、現業室、関東大震災100年展示を見学しました。過去に使用していた水銀式の気圧計、毛髪気圧計、ジョルダン日照計など観測時の苦労話や失敗談などを交え興味深く説明いただきました。また屋上の風速計、日照計を間近に見るとともに横浜市街、東京のビル群、富士山など360度の展望を楽しめました。震災展示では火災状況図、倒壊建物の写真、地震計の波形記録紙などで当時の甚大な被害の模様や揺れの激しさが伝わって来ました。
2.意見交換
冒頭、赤石台長よりご自身の業務経験や横浜地方気象台の取組みなどについて講話がありました。意見交換は、防災情報の普及啓発、横浜地方気象台の施設公開、横浜地方気象台と神奈川支部との連携を3つの大まかなテーマとし、参加者から事前にいただいた質問・提案事項を中心に議論しました。気象台見学者に対する解説業務、防災出前講座(元町BP、かなそらP)、お天気フェア、また、新しい試みとして予報士向け勉強会や防災施設の共同見学なども含め、連携のあり方、課題など活発に議論し今後も気象台側の意向を踏まえつつ協議を継続することになりました。見学会、意見交換、共に有意義で活発な質疑の中、予定時間をオーバーしましたが、気象台の皆様のお陰で内容の濃い勉強会となりました。
横浜中華街 鳳林
春節で賑わう中華街で懇親会。勉強会で話し足りなかった事項、最近の急激な温度変化、趣味の話などで大いに盛り上がりお開きとなりました。
勉強会34名(横浜地方気象台4名 気象予報士30名)
懇親会22名(横浜地方気象台3名 気象予報士19名)