第93回(2018/10/08)神奈川支部例会 神奈川県立かながわ労働プラザ4F第3会議室

特別講演「2015年の箱根火山活動」前温泉地学研究所所長 静岡大学名誉教授 里村幹夫 先生

箱根湯本にある温泉地学研究所の前所長で静岡大学名誉教授の里村先生をお迎えして、2015年の箱根の火山活動について、ご講演いただきました。
噴火の特徴や今後の見通しの他、防災面にも触れられました。
・箱根は太平洋プレートの沈み込みによる火山。
・2015年4月上旬に山体の膨張開始。4月下旬から群発地震活動が開始し、5月は活発であった。6月は活動が弱まってきているように見えたが、 6月29日に大涌谷で水蒸気噴火発生。
・噴火は、熱水が板状に貫入し、沸騰して起こったもので、マグマは上がってきていないと考えられる。
・噴火後地震活動と地殻変動はおさまった。しかし、噴気活動は今も活発で、火山ガスが多く出ている。
・今後も数年に1度の割合で今年のような群発地震活動があるだろう。 2015年のような小規模噴火もあるかもしれない

「神奈川支部 雲のアルバム 2018」各写真提供者から説明

神奈川支部メンバーに雲の写真を募集し、13名の方から合計47枚の写真の提供がありました。 「ケルビンヘルムホルツ波」「乳房雲」「消散飛行機雲」等の普段見る事の出来ない雲や、 「彩雲」や「環天頂アーク」「幻日」等色彩豊かな雲、「虹と雲」「夕焼雲」「天使の梯子」「雲を下に見る風景」等の雲と美しい風景との組合せなど、色々な写真が有りました。 「いいね♪」投票をしたところ以下のような順位になりました。
1位「富士山からの連続吊るし雲」

2位「ブロッケン」

3位が「海と積雲」

会員発表

会員発表@「平成30年7月豪雨を別の角度から」和田 会員
平成30年7月に西日本を広く襲った豪雨を、琵琶湖の水位やダム管理の切り口で対比し、 平成7年(1995年)5月中旬の琵琶湖既往最高水位をもたらした大雨や、明治29年(1896年)9月上旬の大雨について発表されました。
・今年7月の大雨では、四国肱川の野村ダムや京都府桂川の日吉ダムでは、 「洪水時貯留操作」により下流域の水位低減を図ったが、さらなる大雨のため「異常洪水時防災操作」に移行した。
・平成7年5月中旬の大雨では、平成4年に定められた規則に従って琵琶湖の水位管理を行ったが、大雨により約95cmの水位上昇があり、 瀬田川洗堰全開放流で対応を行った。
・明治29年9月上旬の大雨では、9/7に彦根で596.9oの日雨量を記録し、 9/3〜9/12間の総雨量1007.7mmに達するほど。 当時、琵琶湖から流れでる瀬田川に堰は無いため琵琶湖の水位管理は行われておらず、琵琶湖の水位が2.15m上昇。 琵琶湖周辺のほとんどの市町村で浸水被害が発生した。

会員発表A「元町プロジェクト、かなそらプロジェクトってなに?」島田 会員、新海 会員
神奈川支部で行われている防災講座には「元町プロジェクト」と「かなそらプロジェクト」の2種類があり、違いがよくわからないと言われます。 そこで、両プロジェクトの違いやこれまでの経緯、防災講座の実績を発表されました。
 
会員発表B「岡山旅行」島田 会員
「カモンベイビー オカヤマ!!」というYouTubeをテレビで偶然見て岡山旅行を思いたち、急遽出発。 児島地区等、大雨による災害の爪痕がいまだに残っている様子も報告されましたが、岡山や倉敷等元気になっている地域の紹介もありました。

集合写真



懇親会

横浜中華街 青葉新館
  

参加者数

例会39名

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