東京航空地方気象台、JALオペレーションセンター、JALメンテナンスセンター見学(2016/11/24)

東京国際空港(羽田)集合13:15

東京航空地方気象台見学13:30〜15:00

気象台の予報業務概要説明があった後、当日の予報をスライドで見せていただきました。
東京航空地方気象台予報官より明かされる「みぞれ」の理由
空港の風や雲の量・高さ、視程、天気などを詳細に予報する飛行場予報、
乱気流や着氷など安全な運航に影響する気象情報や予想図を提供する空域予報、
航空交通気象センター首都圏班が行う、航空交通管理に必要な気象情報について説明を受けました。
そして、話題は「なぜ都心は雪でも、羽田はみぞれと予想できたか」へ。
「羽田には海水温15℃の東京湾上を通って北東風が吹き込むとの予想のため、雪にはならないと考えた。 もしも北風だったら雪だったかもしれない。」と解説。 見事に的中!!みな納得でした!
現業室の見学ではずらりと並ぶモニターに、空港内の風や気温などの観測データや時系列予報、ドップラーレーダー画像、飛行機のトラフィック図などが表示されていました。 その中、ときどき外に出て空を見上げている人がいました。 30分毎の雲、視程、大気現象の目視観測です。 この目視観測と、観測装置のデータを合成して観測成果が作成されるそうです。 因みに、その時の卓越視程は7q、雲底高度は700ftでした。
安全運行には「風」「雲底高度」がとても大切なことがわかりました。

JALオペレーションセンター見学15:15〜16:30

運航乗務員がフライトのブリーフィングをしている部屋に伺いました。
4つのグループごとにJALの実務の社員さんがついて実機端末で、説明していただきました。
航空機からの報告による乱気流の6段階レベル付が面白く、 高い数値のところが意外にたくさんあって驚きましたが・・・ 飛行高度が違えば問題はなく、たとえ乱気流を通過する場合でも事前にシートベルトサインを出しているので大丈夫とのことでした。 また、パイロットが飛行中に遭遇した気象現象や揺れの情報は無線通信して、共有(安心してください、他社とも)しているそうです。 となりの端末では実際の機長と副操縦士が情報を確認していました。

JALメンテナンスセンター見学16:45〜18:30

777, 737が並んで整備されているところを間近に見学しました。JALメンテナンスセンターは外気がそのままの空間です。
巨大なエンジンや車輪に触れる距離でみせていただきました。さらに777のコックピットに実際に入れてもらいました。
飛行機好きの参加者にとって、この上ない至福の時間のようでした。
さらに整備士さんから飛行機に関するアレコレを説明いただきました。 たとえば、主翼に雪がつくと断面の形が変わり十分な揚力が出なくなるので、主翼前縁部にエンジンからホットエアを流して着氷を防ぐ仕掛けがある。 飛行機のタイヤの溝は縦方向だけで、横方向の溝は滑走路にある。 この滑走路の溝が水はけをよくする仕掛けにもなっている。などなど…。 湧き出るように次から次へと興味深い「うんちく」を語っていただきました。 寒さを忘れそうになるあっという間の2時間でした。

懇親会

羽田空港 第1旅客ターミナル5階のライオンで18人が楽しい会話と熱い飛行機を語り10年ぶりでの再会や次の企画など、 参加者それぞれが楽しい会で締めくくりました

参加者数

例会22名(懇親会18名)

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