-------------------------------------------------- 一般社団法人日本気象予報士会北陸支部 第43回例会 日時: 平成25年2月16日(土) 13:00〜17:00 場所: 金沢市中央公民館彦三館 視聴覚室     (石川県金沢市彦三町1丁目15番5号) 出席者:   金沢地方気象台 台長 木平泰浩 様   富山県・・・斉藤、長谷川、門木、金山、         山本、松島、渡会、中川   石川県・・・中村、小林、北村、山西、         松下、私市、氏森、山下、平松   福井県・・・杉村   新潟県・・・榎本、森下   岐阜県・・・池戸   神奈川県・・吉本(夫人同伴)  以上、23名(+1名)  (順不同、敬称略) 内容: 1.話題提供 (1)長谷川 健さん(富山県)  「脳死と心臓死のお話」 脳外科医の長谷川さんはこれまでの北陸支部例会でも 「医者の眼で診た天気、気象予報士の目で観た病気」をテーマに 数多くの話題提供をして下さっています。今回は脳死や心臓死に ついて、6歳未満で初となる脳死男児の臓器提供が富山県内で 昨年実施されたお話なども含めて伺いました。ちょうど今の時期に 実施される看護師国家試験の練習問題を一緒に考えたり、 当選ダルマの目入れに関する重大な問題点を指摘したりしました。 (2)榎本 英樹さん(新潟県)  「夏季の北陸地方の高温(低温)とPDO指数の関連   −伏木の気温から考える−」 太平洋の海水温とその上空の気温は10年以上の長い周期で変動しており、 太平洋十年規模振動(PDO)と呼ばれています。PDO指数と日本の気候への 影響についてはいろいろと検討されていますが、まだはっきりした ことは分かっていないのが現状です。今後、PDO指数が正となれば これまでのように日本付近の気温が低くなるのか、それとも温暖化の 進行により気温は低くならないのか、注目していきたいところです。 (3)私市 喜八郎さん(石川県)  「びっくり〜浜雪!(H24.12.24)」 昨年12月24日朝、小松市の海岸沿いの安宅町内では一晩で 約30cmの積雪となりました。一方で小松市中心部や山沿いでは 積雪がほとんど無かったので、いわゆる「里雪」、地元では 「浜雪」と呼んだそうです。このときは上空の同一経線上に トラフとリッジが存在する逆位相場であり、トラフ通過時の 気象現象の予測の難しさを痛感した事例でした。 2.特別講演  「気象情報のあれこれ」  講師: 金沢地方気象台 台長 木平 泰浩 様 気象庁で予報部のお仕事が長い木平台長さまから、 気象情報改善に関する最近の話題を伺いました。 特に数値予報に局地モデル(LFM)が加わることにより、 より解像度の高い降水予測が期待されること、 昨年4月初めに日本海で急速に発達した低気圧に関する 予報作業の実例など、最新の興味深いテーマについて 分かりやすくお話下さいました。なお、聴講した気象予報士の中に、 木平台長さまが若い頃に勤務した気象台の「先輩」もいました。 3.業務連絡事項  次の北陸支部第44回例会+第8回支部定期総会は、  4月20日(土)に富山県内で開催予定です。会場が決まり次第、  メーリングリスト等でご案内します。 4.懇親会 17:30〜20:00  場所: 居酒屋「味楽 ゆめり」  参加者: 18名 例会後の懇親会には台長さまも加わって頂き、 いま金沢で大評判となった居酒屋の美味しい料理と、 出席者一人ひとりの近況報告で、交流を深めました。                  (文責:平松) ---------------------------------------------------------