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第11回波浪研究会

1.日時:平成18年11月11日(土)13:30〜17:00
2.場所:新宿区落合第一地域センター 第2集会室
3.参加:合計11人
4.勉強会概要
(1)茨城県沿岸の高波被害状況の紹介
 今年の10月に入り何度も高波に襲われた茨城県沿岸の被害状況について写真を用いての報告。
 長期的な砂浜の変化についても議論を行う。
(2)津波の予想について
 津波予報の方法について、実際の予報結果を用いての報告。
 津波予報には沖合いでの伝播予報だけでなく、沿岸での浸水も考慮する必要がある。
 沖合いでの津波予報に関しては、津波の伝播モデルだけではなく、震源での断層モデルや海底地形が重要である。
 沿岸での浸水予測に関しては、実際の地形や人工構造物の影響までも考慮した予測がなされている。
 高潮予報モデルを用いたスマトラ沖地震に伴う津波の伝播予想結果を報告もなされた。
(3)波浪予想の実習
 SMB法による推定方法の説明。
 2004年12月4日の気象予報資料に基づいた12月5日の波浪について予報実習。
 (冬の日本海について、経ヶ岬の6時間ごとの波浪計算)
 同日の波浪予測モデルによるシミュレーション結果の報告もなされた。
5.配布資料の内
(1)波浪予測方法
(2)天気図(ASAS,FXFE)
(3)経ヶ岬の観測結果
6.感想
  • 高波については、人工物の被害や砂浜の減少など高波が持つ威力が伝わり、
    波浪予報と人間生活が密着していることを再度認識させる内容でした。
  • 津波については、津波予報における海底地形の重要性がよくわかりました。
  • 予報実習については、風速場について予報資料を用いてその時間変化を予測し、その影響を次々に組み込ん
    でゆく方法などなかなか簡単には身に付かない技術であることをいまさらながら思い知らされました。
  • 波浪予測モデル計算結果では、日本列島により海洋が分断されている影響など興味深い結果でした。
  • その後、高田馬場へ場所を替え、懇親会が行われました。
  • 個人的には、津波予報に引かれて初めて参加させていただきましたが、津波に限らず興味深い内容でした。
    ぜひ次回も参加させていただきたいと思います。またほかの皆様も参加されてはいかがでしょうか。

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