長期予報利活用研究会

長期予報利活用研究会は、長期予報技術を習得しその技術の活用方法を研究することを趣旨に、「長期予報利活用研究会」を立ち上げ、2005年5月21日に有志親睦団体として日本気象予報士会の認定を受けました。

2005年6〜10月に「長期予報についての基礎講座@〜C」を行い、酒井 重典さん(日本気象予報士会会長)を講師にお招きしました。酒井さんは、気象庁・長期予報課に長い間勤務され、「アンサンブル予報 新しい中・長期予報と利用法」(東京堂出版) を執筆されました。この本は季節予報を研究していく上で、大変参考になる書籍です。そして、当研究会発足にあたり長期予報利活用研究会の顧問にご就任いただきました。当研究会では、2006年1月27日、日本気象予報士会 長期予報利活用研究会 会員規約 を制定(2006年9月9日に改正)し、活動を本格化しました。

最近、企業が季節予報を活かして「気候リスク」を軽減する取り組みが研究されております。たとえば、婦人用サンダルの売り上げと天候との関係など具体例が紹介されております。季節予報(1か月予報など)では確率を使って予報が発表されますが、季節商品の販売や農業経営などの産業にこの情報を利活用しようとする研究が進められています。気象庁でもアンサンブルモデルの精度を増強させ、これからはきっと「週間予報・1か月予報の時代」がやって来るものと考えます。

当会では、アンサンブル予報資料の基礎的な読み方を研究して、週間予報や1か月予報、3か月予報などの作成演習をしたり、利活用(旅行者への情報提供等)について研究したりしています。20181月、首都圏で大雪が降り大きな影響が出ましたが、週間予報の時点から降雪について予想したり、「ふるリポ」(防災科学研究所)を通して関東各地の降雪状況を調査したりしています。また、山岳気象部会では山岳気象と現地研修、エコロジーなライフスタイルについて中高生向け気象教室を実施する環境気候研究部会、台風の動向や風水害について研究する台風部会、歴史事象と気象ついて語る古季(記)録部会、音楽の演奏・鑑賞と気候変動について語るアンサンブル部会、などもあります。

全国200人もの会員と共にアンサンブル予報の利活用方法を研究してみませんか!

各研究部

アンサンブル予報技術と利活用の研究、予報資料の読み方・季節予報検討会データ収集・季節予報の評価検証、海外の季節予報や長期予報事情調査
旅行者への気象情報の提供研究・雨雪判定
旅行部会HPはこちら
長期的な地球環境について考え、エコロジーなライフスタイルの提案
気象と経済 天候と経営 コンサルティングの試み(経営者への情報提供方法の研究)
ビジネスモデル研究
気象と音楽
山岳気象について、登山計画に週間予報を活かす
台風とアンサンブル予報、気候変動と台風
歴史事象と気象、気候変動
ビッグデータの利活用